旅のコラム「Viaggio」で1年半に渡って連載していたオーベルジュの取材コラム。一区切りということで、お疲れ様会がありました。そこで頂いたのが、「内藤忍の旅に出るなら」です。初めてのフォトブックになります。

フォトブックといっても、実は出版されたものではありません。取材の時に撮影をお願いしていた、田邊美樹さんが、初期の頃から最近のものまで取材した写真からわざわざフォトブックを作って、プレゼントしてくれたのです。

東京ステーションホテルのリニューアルオープンの取材から始まったこの企画。北海道から沖縄の竹富島まで日本の各地のオーベルジュや旅館を訪問し、オーナーや経営者の方とお会いしてお話を伺ってきました。究極のおもてなしのために、どんな工夫や努力をしているのか。一流の仕事をしている人たちの、仕事に対する姿勢を直接お聞きすることができる貴重な体験でした。

オーベルジュの取材というと、何だか優雅で楽しそうに思われますがが、実際は宿泊先でのんびりする暇の無いハードなスケジュールです。特に、カメラで撮影を担当する場合、早朝の夜明けを撮影したり、「物撮り」と言われる夕朝食の料理の一皿一皿の撮影や、食べている食事シーンの撮影など、本当に大変です。真夏の撮影や冬場の北海道のロケもあったりして、撮影が本当に好きでなければできない仕事だと思いました。

そんな、取材の苦労や出合いなど、たくさんの思い出がまとめられ、今は手元に一冊しかない大切な作品。とっても気に入ったので、お願いしたところ追加で作ってもらえることになりました。なので、業界で言うところの「たちまち重版」ですｗ。まあ、欲しいと思う人は、あまりいないでしょうが・・・。

お仕事の区切りに頂いたプライスレスなプレゼント。自分の仕事を心から愛している「職人」の心遣いにしびれた一日でした。

美樹さん、ありがとうございました＆長い間お世話になりました！

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