パリは、夏とは思えない半袖では肌寒いくらいの天候です。ランチは惣菜を部屋に買ってきて食べ、夜はサンジェルマン・デ・プレにあるビストロに出かけました。
フランスと言えば、タルタルステーキ(写真)。200g近くあると思われる大量の牛肉の上に半熟卵。そしてパンチの効いた香辛料がたっぷり。日本ではここまでワイルドなタルタルは食べられません。肉の質も赤身で極めて良く、マグロを食べているような食感がありました。
ホテル・ルレ・サンジェルマンの1階にあり、リーズナブルなビストロとして有名。予約は宿泊客以外は受けないので、店の外にはいつも行列が出来ています。パリに来るとほぼ毎回来ているお店です。今回も20分くらい並んでようやく入ることができました。
パリのレストランは、当り外れが大きいので、セレクションに細心の注意を払わないと、とても後悔することになります。Webやガイドブックの情報も当てにならないことが多いので、結局、自分が以前に行って良かったと思うお店をリピートすることになってしまうのです。
同じラテンの国でもイタリアは、レストランの当り外れがあまりないように思います。思いつきで通りがかりのお店に入っても、それなりの料理が出てくることが多いので、お店の選択にあまり神経を使う必要がありません。似たような国ですが、イタリアの方が、最低レベルが高いように思うのです。その理由を自分なりに考えてみました。
「美食の街」と言われるパリで、それなりの味でもレストランが生き残っていけるのは、観光客の数が圧倒的に多いからだと思います。
観光客の需要が圧倒的に大きい街なので、需給関係が良く、供給側があまり努力をしなくてもそれなりのお客さんが取れるからではないか。もちろん、ミシュランで星を狙っているようなお店は、激しい競争をしていますが、街中にある普通のお店は、立地さえ間違えなければ黙っていても観光客が食べに来てくれるという仮説です。実際はどうなのでしょうか?
今回パリに来て、気が付いたのは日本食レストランが異常に増えていることでした。しかも、店名や内装から判断するに、日本人経営者とは思えないようなお店がほとんどだったことです。和食ブームはフランスでも広がっていますが、こちらも食べたいとは思いません。不思議なことに、日本を離れてから10日近く経ちますが、和食を恋しくなることが無いのです。
<お知らせ>
8月22日に不動産投資家でスリランカに強いコネクションを持つ浦田健さんと開催するスリランカ不動産ビジネス進出セミナーは、残席9名となっています。終了後にスリランカレストランでの懇親会も予定しております。是非、ご参加ください。