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岸恵子さんの「岸恵子自伝 卵を割らなければ、オムレツは食べられない」を読みました。

日本では女優として知られている岸さんですが、その人生は女優という職業では括れない幅広く壮大なものです。

自伝とは書いてありますが、書ききれないほどの多くの経験の中から、エッセイのように自分の記憶だけを頼りに、印象的な出来事をまとめています。まだまだ、表に出ていないたくさんの素晴らしい経験をしているのだと思います。

それにしても、竹を割ったような、爽やかで未練の無い人生です。

「君の名は」の大ヒットで女優として人気の絶頂だった時に、フランス人と電撃結婚。そして幸せな結婚生活は、想定外の展開から自らきっぱりと終わらせ、離婚の後も親交のあった元夫は、急死してしまいました。

タイトルの「卵を割らなければ、オムレツは食べられない」というのは、フランスの諺です。何かを得るためには、何かを犠牲にしなければならないという意味だと理解しています。

あまりに自由で、自分の意思に忠実に生きることを続けてきた岸さんの根本にあるのは、この「卵を割る」ことに対する躊躇の無さにあると感じます。自由の裏には、現状に執着しないで、潔く手放せる勇気が必要です。ちなみに、岸さんは人生で「卵を3回割った」そうです。

この本の魅力は、自由にやりたいことを思いきりやってきた悔いの無い人生の合間に見える「孤独」にあるように感じました。全てを手に入れ、人も羨む人生を生きてきた人でさえ感じるこの感情に、人生とは何かを考えさせられ、不思議に惹きつけられてしまうのです。

この本は、昨年日本経済新聞の私の履歴書の連載が好評だったことを受けて、出版されたものだそうです。その時の連載も魅力的な内容で、「岸恵子さんの日経連載「私の履歴書」はナゼ面白いのか?」というタイトルでブログに書いていたことを思い出します。

手元に届いてから、何度も繰り返し読んでしまう本というのは、滅多に出会えるものではありません。ブログ読者の皆さまにも、一読を強くお薦めします。

<参考図書>
「岸恵子自伝 卵終わらなければ、オムレツは食べられない」ない」 岸恵子

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