雑記: 2004年10月アーカイブ
あっという間に10月も終わろうとしている。毎日流されるように過ごしていると一日が簡単にすぎて行ってしまう。反省。
先々週末は会社でミーティング、先週末は土曜日午後からセミナー講師、今週も土曜日はセミナーで渋谷へ、その後引き続き夜まで仕事のミーティング。何だか週末忙しい。
今週も火曜日の夜、水曜日の夕方、木曜日の夜、そして日曜日の午前中と午後、とセミナー、説明会関係でスケジュールが大量に入っている。どれも重要な仕事なので一生懸命やらなければ、と緊張する。事前の準備を考えるとまた今週もあっという間に時間が過ぎていきそうである。
さらに、来週月曜日からは新しい仕事もはじまる。これは始まったらまた感想を書いてみようと思うが、毎週7分間の仕事で4月の末まで続く長丁場。
そんな慌しい毎日はストレスが溜まる。そこで最近仕事をしているときも仕事と思わないで楽しんでやるように心がけている。仕事とプライベートの境界を無くすのではなく、仕事をプライベートの感覚でやろうという発想である。もちろん真面目にしっかりとやるのは大前提であるが、仕事としてやらされているのではなく、自分が好きでやっていると思い、できるだけ楽しくやろうと考えている。
セミナーの講師にしても仕事ではなく、受講生とのコミュニケーションを楽しむ、人に教えてわかってもらい成長してもらうのを見て楽しむ、そんな感覚でやれば負担の少しは軽くなる。
やらされている仕事と思わないためには自分から先手を打って仕事をやっていくことが重要である。誰かに命令される前に自分から段取りを仕切り、やることを決めていく。その方が自分も楽であるし、仕事自体のクオリティも上がると思う。
早稲田大学エクステンションセンターの4回シリーズが本日終わった。40人の投資初心者の方に何とか投資をはじめるきっかけを作る、というのを目標にアセットアロケーションをベースにした具体的投資手法について話をしたが、果たして何人の人が実際に投資をしてくれるだろうか。
講義はできる限りわかりやすくをコンセプトに毎回30ページ程度のオリジナル資料を作成した。これは理論と実践をバランス良く組み入れて作ったつもりであるが、やっぱり難しかったようだ。
わかりやすくするには単純化と具体化が必要だと思っている。単純化は複雑な仕組みをいかに簡単に説明するか。具体化は実際の例を示すことで受講者にイメージを持ってもらうことである。
しかし一方で単純化は投資の本質が見えにくくなる。極端な例を比較して投資方法を考えると結論が二者択一になってしまう。サンデープロジェクトの田原総一郎状態である。実際は投資はそんなに単純なものではない。
また具体化しようと例を出しすぎると今度は応用が効かなくなる。商品例を出すとその商品をそのまま真似して買ってしまう人もいるかもしれない。具体例はわかりやすいが安直な方向に流れる危険がある。
きちんと説明しようとすればするほど投資は複雑になる。それぞれの人のリスク許容度によって個別性が強い資産運用というものをどうやったら多くの人に正確にわかりやすく説明できるのか。
まだまだ工夫の余地があると感じた。
4人で日帰りで日光へドライブに行ってきた。朝早くレンタカーを借りて、12時間で中禅寺湖、竜頭の滝を見て、にじますの燻製(写真)を食べて帰ってきた。燻製は名物だから、とあまり期待せずに食べてみたが、意外に美味で満足した。レモンとサワークリームのような辛味のあるソースをつけて食べると燻製の香りと共に複雑な風味が楽しめた。
レストランメープル
日光市中宮伺2482
0288-55-0713
今回は4人で行くことになったのでレンタカーにしたが、よく考えると自分の車を使っているのは渋谷に買い物に行ったり、両親の実家に行ったり、ほんの近距離にしか使っていないことに気が付いた。しかも平日はまったく使わず、週に1回か2回のために保有しているわけである。
もともと買った理由がスタイルとエンジン音に惚れてしまった衝動買いだったので、実用性はあまり期待していなかったのであるが、燃費の悪さ、車体の大きさの割りに実質2人乗りという非実用性を考えると果たしてこの車をこのまま保有していて良いのか、という疑問に突き当たる。
といっても替わりに買いたい車もあまりなく、所有しないという選択肢も検討しようかと再び考え始めた。
とにかく忙しい日々が続いている。プライベートはそれほどでもないが、仕事は何だか毎日綱渡りのようなきわどいスケジュールが続く。
新しいプロジェクト(これは秘密)がいくつか始まり、ミーティングや外出が重なって結構時間を取られる。それに加えて本の制作が佳境に入り、原稿が仕上がってきている。新しい章の原稿を書きながら、仕上がってきた前半部分の加筆修正作業を並行し、さらにデータや編集者の方のリクエストに応じてページを合わせたり、書き込んだり、調べたりと時間がかかる。
その上、早稲田とイーウーマンジュニアコース、さらにマネーリテラシー研究所の3つの授業がさみだれ式にやってくる。その上に会社の勉強会も迫ってくる。これらの授業は平日の夜か土曜日。授業の前にしっかり資料も作らなければ受講者の満足は得られないし、どれも手が抜けない。
という訳で仕事に優先順位をつけなくては回らない状態になってしまった。優先順位をつけるとどうしても今日やらないければならない仕事を先にやることになる。重要度よりも緊急度が優先してしまうわけである。結果としてこのような仕事の詰め込みすぎは長期的に重要度の高い仕事を後回しにしてしまうという弊害がある。
仕事は効率的にやらなければいけないが、度が過ぎると効率性よりも非効率性の方が大きくなるのである。
本来の仕事の優先順位に基づいて行動できる普通の状態に早く戻さなければと少し焦っている(でもこのページを更新する時間くらいは何とか持ち続けたい)。
今日お昼をご一緒させていただいたこの人は本の出版に続いて今度は講演会をやるらしい。内容を見てみたが、お金を稼ぐことではなく、稼いだ後どうするかを考えるセミナーらしい。30代の若さで外資系証券会社のトップ営業マンとなり、1億円を手にして若くしてリタイアした方、というキャッチフレーズであるが、お会いするとイメージとの違いに驚くであろう。
彼がセールスマンとして有能であっただろうと想像できるのは、会った相手に絶対に損をさせたと思わせないところである。きっと今回のセミナーも参加者に参加費用以上の満足を与え、得をした気分にさせてくれることだろう。好きなことを着実に進めている不思議な魅力を持つ方だ。
このセミナーを企画した会社のこの人は本を書くことになったようだ。大手企業をあっさりと辞め、今の仕事をしている。仕事上でセミナーの企画などいろいろお世話になっているが、とにかく仕事が楽しいらしくイキイキしている。大企業のサラリーマンが嫌々やらされている仕事と違い、本気でやっているので仕事にスピード感と思いがこもっている。とても仕事がやりやすい方である。
彼らのような好きなことをやっている人たちと話していると、人の悪口、自慢話、愚痴がまったくない。自分の好きなことの話になるとテンションを上げて、嬉々として話している。
忙しい政治家や会社の経営者は激務なのにどうして70歳や80歳になっても元気でいられるのだろうか。そんなことを考えたとき、激務であっても好きなことをしていればストレスはあってもいつまでもイキイキとしていられるのではないか、と思い納得した。
そういう意味からすると、日本で一番自由なサラリーマン(最近元気ないみたいですがお元気ですか?)の方も長生きしそうである。そう言えば彼も言っていた「適度にナチュラルハイな状態でいつもいれば病気なんてしない」と。
毎日雨が止まず本当に憂鬱な日々が続いている。雨が降っていると空が暗く気分的に滅入るのであるが、そんなことより一番面倒なのは雨に濡れた傘の取り扱いである。ただでさえ荷物が増えて傘はできれば持ちたくないと思っているのに、それが濡れているとさらに嫌なものである。
最近買ったもので最大のヒットはかさバラーズという19cmになる3段式の折りたたみ傘である。小さくなるということも持ち運びに便利なのであるが、それよりもすごいのは雨に撥水性が非常に高く、濡れた傘がしずくを振り落とすだけですぐに折りたたんでしまうことができるということである。これを持っていると地下鉄などに乗るときには既に濡れた傘を折りたたんだ状態になってかばんにしまっておくことができる。これは片手が自由になるのでとても快適である。
雨の中の小さな喜びであるが、両手がふさがって何もできない車内の時間を過ごすのと片手で何とか本や雑誌を取り出して見ることができるのでは大きな違いがある。
ちなみにもっと小さく折りたためる傘にはこんな商品もある。これなら15cmである。5段式で1260円。今の傘以上に小さくなる必要はないがどのくらい小さいか見てみたい。
何か雨の日の楽しみを見つけていますか。
彼女のいとこがついに日本に留学のためにやってきた。まだ21歳。これから成長する若者である。上海で日本語を学んできたというが、まだほとんど話せない。本当に片言だけである。
到着した初日に荷物を置くと早々に不動産屋さんに行って物件探しをはじめる。最近気が付いたことであるが日本はやはり外国人に対して閉鎖的なところがある。例えば賃貸物件を借りるときもまず外国人はOKですか?と大家さんに聞く。これはアメリカであったら考えられない。差別で早速裁判になってしまう。
外国人はOKということになっても次は面接して決めるということになる。本人を見て判断するということだろう。幸いにして彼は大家さんにも気に入られたらしく今週後半からアパートを借りられるようになった。
外国人に部屋を貸したがらないのは、風習が違うのでトラブルになりやすい。外国人が友達をたくさん連れ込んで共同生活を勝手にはじめたりすると困る、いざと言うときに日本語が通じない、日本の習慣が通じない、うるさい人が多いので深夜にパーティされて近所迷惑になっては困る、といったことが理由のようだ。
しかし留学先に来て最初に家を借りようと思って外国人はダメ、と言われたらせっかく期待してきた日本に対してどんな気持ちを持つのであろうか。もちろんトラブルを起こす外国人もいるのであろうが、それは日本人もおなじことである。せっかく日本を選んでくれた留学生に対してきちんとした受け入れができるようにするには大家さんに安心して部屋を貸してもらえる仕組みの工夫が必要なのではないだろうか。
これから人口減少していく国、日本では魅力のある街を作ることによって留学生や観光客などをいかに誘致するかがこれからの国の活力を決めるのである。
日経新聞に載っていたこの会社の1時間1000円で借りられるレンタカーというのを使ってみた。彼女のいとこが日本に留学することになって、成田に迎えに行くのに自分の車ではスーツケースが入らないことに気がついたからである。成田まで往復4時間、4千円で借りる予約をして恵比寿の営業所に行ってみた。
確かに一番安い三菱のコルトは1時間4千円であったが、24時間借りても5千円だという。結局成田での待ち時間や他の荷物を運ぶことも考えて5千円で1日借りることにした。しかしこれは良く考えると、結局どこのレンタカーでもやっている通常のサービスではないか。そう考えるとこの1000円レンタカーというのは、マーケティングのための戦略商品のように思えてきた。100円のさぬきうどんと同じ原理である。店に来てみるともう少し高くて良いモノがあってそちらにスイッチしてしまうのである。
レンタカーは結局6時間近く使うことになって5000円でも充分お得感があったが、もう一つ気になったのが保険である。5千円のレンタカー代とは別に2000円追加すると免責をゼロ円にできると言われた。
もともとの保証は
対人賠償 1名につき無制限
対物賠償 1事故につき 3,000万円 免責5万円
搭乗者傷害 1名につき 2,000万円
車両補償 車両時価額まで免責7万円
となっている。
つまり2千円払うと電柱やガードレールなど対物破損したときの5万円のペナルティがなし、車が破損したときの7万円の負担がゼロになるということであった。しかしこんな事故に24時間の間に遭う確率から考えて2千円という保険料はどう考えても割高に感じる。ほとんどの人は何も考えないで2千円くらい、と思って契約してしまうのではないだろうか。これは保険会社にとっては宣伝もしないで儲かってしまうとってもオイシイ話に思える。これも高度なマーケティングである。
マーケティングとは高いものを安いと思わせるように宣伝するのも高度な手法であるがもっと高度な方法がある。元々高い安いを考える前に当たり前に誰でも使っている、と思わせて考える前に購入させてしまうことである。値段を下げないで、宣伝しなくても当然買うものとして高い値段で大量に販売できるからである。
中学時代の友人と飲む機会があった。彼はこのページをひょんなきっかけから読むようになり、その筆者が中学時代の友人であることを知り、7月に入院した時にお見舞いに来てもらい、20年ぶりくらいの再会をした仲である。
彼の現在の職業は医者である。しかしエリートコースを難なく歩んだのではなく、想像もつかないような苦労を味わって今の自分を作り上げたのである。
そんな彼と話していて、リスクとリターンの話になった。投資には絶対に儲かるということは無い。だからリスクを下げてリターンを狙う方法は教えることができるが、絶対に儲かる話が教えられるならそれは自分で儲けるために使う、という話をした。
すると医者の世界も同じであることに気が付いた。成功する可能性の低い手術と失敗はしないが回復も期待しにくい投薬療法。どちらを選ぶかはリスクリターンの考え方である。医者としてはそれぞれの方法をできるだけ誠意を持って説明し、後は患者に選択してもらうしかない。
医者の世界は特別なのではなく普通のリスクリターンの論理が導入できる世界である。ただその導入を阻んでいるの医者の世界の閉鎖主義なのではないだろうか。
治療も投資の世界と同じリスクをどこまで取れるかによって治療法が決まる。リスク許容度の問題に最終的には突き当たる。
