2008年7月 4日

一生太らない体をつくるワークショップ

5月に読んだ「一生太らない体のつくり方」の著者、石井直方さんが丸の内のオアゾにある丸善でワークショップを開催するということで参加してきました。

会場はほぼ満席。2時間近くのワークショップは書籍の内容の説明あり、全員での会場でのトレーニング実践あり、出版社の方がモデルになっての実演あり(とてもウケていました)、と盛りだくさんで、時間が経つのを忘れました。

石井さんの特徴は、運動生理学の権威(東大の先生です)としての専門的な研究成果をベースに、単純化して誰でもできる方法までわかりやすくトレーニングの方法を噛み砕いて説明していることです。

彼が提唱するスロトレ(スロートレーニング)は、素人が自分でやっても負荷をかけすぎて体を壊すリスクを抑えつつ、効率的に筋力をつけるトレーニングの方法です。ワークショップの会場で実際にやってみましたが、簡単で時間がかからないわりに効果がある方法だと感じました。

ワークショップ後半は資料を使っての説明になりましたが、研究成果とご自身のトレーニング経験に基づくお話は単純でわかりやすいのですが奥深く、またデータに基づく嘘のない誠実な説明方法に好感を持ちました。

■ 太るか太らないかは食事、有酸素運動(運動してやせる)、筋肉(運動しないでやせる)の足し算引き算の結果。スロトレは3つ目に対応した方法だから、残り2つと合わせて実践する必要あり。食べたらやせるというのは物理学的にありえない。

■ ジョギングをすると体重X走った距離 のカロリーを消費する。これは走る速度に関係ない。例えば70kgの人が1km走ると全速力でもゆっくり走って70kカロリー消費する。70kカロリーのうち、半分が脂肪として35kカロリーだから、脂肪は5g減る。ウォーキングの場合は時速によって変わってくる。

書籍の最後に付録としてついているスロトレの図解実践法を使えば誰でもできることがよくわかりました。コツはゆっくり筋肉に負荷を与えること。頭の中で3秒カウントしながらやっていくことで効果を出すことができるのです。

ワークショップに誘っていただいたエクスナレッジの深澤さん、ありがとうございました!

一生太らない体のつくり方―成長ホルモンが脂肪を燃やす! (まずはこちらを読んでみるのが良いと思います。)

スロトレ(石井さんの別の著書)

仕事ができる人はなぜ筋トレをするのか(トレーニングと言えば、この本もはずせません)

投稿者 shinoby : 06:05 | コメント (0) | トラックバック

2008年7月 2日

東洋経済の投資信託特集にだまされるな!

それにしてもひどい内容です。Shinoby'sにはあまりネガティブなことは書きたくありませんが、これを読んだ人(特に資産運用の初心者)は投資信託を誤解するのではないかと思い、あえて取り上げることにしました。

「週刊東洋経済 2008/7/5特大号」の特集「投資信託売るべきか買うべきか「嘘」と「本当」」です。

「ライバルの週刊誌」に比べ商売下手な分、良心的な雑誌、というのが週刊東洋経済に対するイメージだったのですが、ライバルの週刊誌のマネをして売れ線を狙い、その結果今回暴走してしまったのではないかとも思える内容です。

下記のような構成になっていますが、読む価値がない記事、間違っているから読んではいけない記事、正しいことを書いてある記事が混在しているので、どこを信じて読んだらいいのかがわからない、とてもミスリーディングな内容になっています。

■巨艦投信トップに聞く
グローバル・ソブリン・オ―プン、さわかみファンド、ピクテ・グローバル・インカム株式ファンドの3ファンドの関係者にインタビューしていますが、タイトルのような「世界経済混迷の渦中にどう動くか?」というようなファンドマネージャーの相場観はほとんど書いてありません。そもそもインタビューを受けているひとが3人とも運用を担当していないのではないでしょうか。分配金の方針や信託報酬を下げないのか、といった経営的な観点からのファンドの運用に関することばかり書いてあり、運用側の立場からの一方的なコメントはあえて読む必要はありません。

■投信の常識 11のウソ?
このコーナーはかなり悪質です。無知で書いているなら勉強すべきですし、確信犯で書いているならビジネス誌としての良識を疑います。そもそもタイトルに「11のウソ?」と?を入れているのも、本気なのか冗談なのかスタンスがわからず困ったものです
1は日本株のバブル直前からのデータだけを使って説明して、長期投資は儲からない?としています。2の分散投資でリスク回避できない?は世界の株式データだけを使い説明。さらに3のネット証券は実は手数料が高い?になると単純平均の販売手数料データで比較するというお粗末さ。どれも都合の良いデータだけを抜き出しているのです。

さらに富裕層向け投信が低価格競争?になるともうタイトル自体の意味も記事の意図もわかりません。ラップ口座が小口化されているということにどういう意味があるのでしょうか?

バランス型ファンドの比率は理想的ではない?は他の資産と一緒にすると理想的ではないという意味であり、バランス型ファンドの話が本文中で使い方の問題にすり替わっています。

コモディティは人気に陰り?は海外の機関投資家が配分を低下させ始めた「との声も聞かれる」という取材?に基づくだけのタイトル。

最後のページは、ご当地ファンドとおらが町ファンドについて。こちらは的を得た内容ですが、ここであえて取り上げるほどののテーマではありません。重箱の隅の話です。ちなみにかいたく投信はさわかみファンドを組み入れないと表明していますので、記事の内容は不正確です。

■2大論客が誌上対決 山崎 元vs.松尾健治
ドイチェ・アセット・マネジメントの松尾氏と楽天証券の山崎氏の対決はそもそも別々の原稿を併載しているだけで対決になっていないのですが、内容を読んでも議論のレベルが違っており対決になっていません。”守旧派”の論理展開は官僚の話を聞いているかのようです。

■本誌独自集計!!投信ランキング BEST110
このデータも意味がよくわからない基準でランキングしています。ご当地ファンドは「欠陥商品」(56ページ)とまで言い切っているのにランキング上位に登場させているのも不思議です。

投資信託にも問題はあり、それを指摘していくのは意味のあることだと思います。しかし、この特集では投信を正しく理解して、上手に活用しようという人の参考にはなりません。真っ当な出版社のこんな特集。何だかがっかりです。

<関連リンク>
rennyさん 投資信託嘘と本当
ホンネの資産運用セミナー ゆうきさん 週刊東洋経済特集「投資信託・嘘と本当」はヒドイ
20歳からの投信による資産形成さん 週刊東洋経済 投資信託「嘘」と「本当」
しんのすけさん 橘玲が海外ETFにコメント/山崎元vs松尾健治の論争 『週刊東洋経済』
イーノ・ジュンイチ 週刊東洋経済の特集「投資信託 『嘘』と『本当』」はインタビューが面白い

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2008年6月28日

投資本の革命的マーケティング

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株式市場が冴えない動きをしているせいか、FX(為替取引)の書籍が最近数多く出版されるようになっています。

その中でこの本はありがちな投資本とは一線を画した革命的な本だと思いました。ただし、内容が、ではなく出版マーケティングの方法が、です。以前ご紹介したこの本に近いテイストですが、編集や切り口のセンスでは一枚いや三枚くらい上手です。

為替市場とは不思議なマーケットです。理論上は円で運用しても外貨で運用しても将来の期待値は同じになるようにマーケットは成り立っています。例えば円の金利が1%で外貨の金利が10%なら1年後の為替レートは現在より9%円高になるレートで取引されています。そうでないと、裁定取引が成立してしまうからです。とすれば、理論的には高金利の外貨運用をしても結局為替でやられてしまうので、意味が無いということになります。しかし現実には理論値通りに為替レートが裁定されることはほとんどありません。これについてはまた機会をみて書いてみたいと思いますが、理論通りにいかないのが相場なのです。

本書が提案している高レバレッジ、売りから入る、スワップは無視する、といった方法は私自身が提案・実践している方法の対極にあります。それでもこの本を読んで得るものがあったのは取引の技術ではなく思考法が面白いと思ったからです。

例えば、「命ガネでトレードせよ!」。デモトレードで大きな資金を動かす練習をしても意味がないということですが、実際に自分のお金を使って取引をしないと資産運用はスキルアップしないという点は的を得ています。資産運用は真剣勝負でいい加減な気持ちでは成功しないという当たり前のことですが。

「「まずは米ドル/円」なんてバカらしい」、という見出しも一見極論のように見えますが、為替=ドル円と思いこんでいる発想では人とは違った考え方や取引の方法には結びつかないので限界があります。彼の言っていることが正しいということではなく、当り前のことを疑ってみる姿勢こそが大切だということを教えられます。

著者はFXのハイレバレッジ取引で高い実績をあげているようですが、まだトラックレコードは2,3年程度です。実際、始めたときは3000万円から500万円まで5か月で減らしてしまい、そこから現在の成功をつかんだのです。これが本物なのかそれとも単なるラッキーだったのかは、これから証明されることになると思います。

単行本なのに袋とじがあったり、構成や語り口調が斬新であったり、と書籍のマーケティングのために読むのは100%おススメしますが、FX取引の参考にしようと思っている方は自己責任で目利きをしてから判断してください。鵜呑みにするのは危険な劇薬本です。

FX革命 短期間で爆発的に儲かるハイレバレッジ投資法(扶桑社)

投稿者 shinoby : 07:45 | コメント (1) | トラックバック

2008年6月14日

環境問題の真実はどこにあるのか?

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幻冬舎新書が好調にヒット作を次々に出しています。今回読んだのは偽善エコロジーという本です。著者はすでに同じ内容の書籍を何冊か書いていますが、今回の新書を読んで、環境問題の第一人者である学者がここまで誠実に勇気を持って持論を展開する姿勢に感動しました。

ダイオキシンは危険ではない、狂牛病は危なくない、といった発言は理論的に正しいと思っていても世論の反発やま万が一のリスクを考えれば、学者としては言えそうで言えないことです。

環境問題の根底にあるのは、政治家や官僚、業界団体などのエゴイズムであるというのが、まず本書を読んでいるとあぶりだされてきます。例えばスーパーでレジ袋をもらわないでエコになるのか、石油をやめてバイオエタノールにすると環境にやさしいのか。疑問も持たずにマイ箸を持ち、エコバッグを持ち、牛乳パックのリサイクルをしている人がいたらまずはそれが本当にどんな効果があるのか、背景を専門家に教えてもらうべきでしょう。

3章ではリサイクルが取り上げられていますが、意味があるのはアルミ缶くらいで、ペットボトルもプラスティックトレイも古紙も空きビンも意味がないと言います。さらにゴミは金属以外は分別しない方が良い、と説明されると現状の分別回収はナゼ行われているのか理由が知りたくなります。

環境問題のややこしいところは誰の言っていることが真実なのかわからないところにあります。完全な真実は誰にもわからないことでしょうが、誤った理解によって、意味のない行動を起こしてしまったり、言われなき批判を受けてしまうようなことにはなりたくありません。

誤った環境問題の知識が広がっている要因は、利権だけではなく、無知、そしてメディアバイアス、の3つにあるのではないかと思います。技術進歩によって解決されている問題を未だに過去の知識に基づいて判断している無知な人たち、環境問題をビジネスにして儲けたい企業、あるいは利権として天下りや税金の流用をもくろむ官僚や政治家、そして真実をきちんと調査もしないでわかりやすく口当たりの良い情報を大量に放出するメディア。この3つによって多くの一般人は情報に踊らされてしまっているのです。

正しい情報がどこにあるのかを見つけるのは難しいことです。もし自分が専門家ではないとすれば、誰の言っていることを信じるかを決めるのは、専門知識を持っている人なのか、ということと、利害関係無く発言しているかどうか、の2つしか無いと思うのです。

そのような意味では本書が環境問題を考えるきっかけになる価値のある一冊だと思います。著者の武田邦彦氏の言っていることがすべて真実なのかはわかりませんが、彼は専門的な知識を持つ資源材料工学の学者であり、私利私欲を抜きに本書を書いているように私には思えるからです。

「偽善エコロジー」(幻冬舎新書)

<関連書籍>
「環境問題はナゼうそがまかり通るのか」(武田邦彦、洋泉社)
「メディア・バイアス あやしい健康情報とニセ科学」(松永和紀、光文社新書)

投稿者 shinoby : 10:21 | コメント (1) | トラックバック

2008年6月13日

LOVE理論

「夢をかなえるゾウ」が大ブレイクした水野敬也氏がもう1つのペンネーム水野”愛”也で書いたのがこちらの本です。

実はもう5年近く前にさらにもう1冊の本であるこちらを読んで、ブログにコメントを書いたことがきっかけで水野敬也氏とメールでやり取りをしたことがあります。それ以来著者独自のユーモアとコミュニケーションのセンスには一目置いて注目していました。「夢ゾウ」があまりにブレイクしてしまい巨匠と崇めたてまつられるようになりましたが、彼の原点はブレイクする前から一貫している読者に対する120%のサービス精神にあると思います。

本書はLOVE理論という恋愛理論をまとめた本です。「恋愛体育教師 水野愛也」という最初のページから笑わせてくれます。そして次のページのはじめに、の書き出しでさらに笑えます。この辺は電車の中で読んでいると思わず笑ってしまい周囲から不審がられる可能性がありますので危険です。

恋愛5大陸理論として
執着の分散理論
うわっつらKINDNESS理論
BTO理論
自虐ギレ理論
大変じゃない?理論

そしてそのすべての根幹にあるエジソン理論が展開されます。BTO理論や大変じゃない?理論など笑わせてくれます。後半になるとさらにさまざまな理論が展開されますが、説明に使われる写真がまた秀逸なのも見逃せません。

恋愛にも(多分)役立つのかもしれませんが、この本はとにかく水野愛也ワールドの笑いを楽しみ、「夢ゾウ」につながる彼の世の中の見方やコミュニケーションの方法を「スゴイ」とうなりながら読む本ではないかと思うのです。その手法はホイチョイプロダクションの20年以上前の名作「見栄講座」に近い笑いですが、ホイチョイにはシニカルという視点があるのに対し、水野氏にはひたむきさ、という特徴があります。くだらない、と思うことでも一生懸命やれば感動になる、ということをいつも感じさせてくれるのです。

最後にクリスマスまで絶対に開けてはいけない袋とじ付録までついています。「戦場のメリークリスマス理論」というものですが、これは年末の楽しみにしておきましょう。

ここまでやるか、というある種究極の一冊と言えます。恋愛に悩んでいなくても読んでください。

LOVE理論


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2008年6月 9日

満員電車がなくなる日

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ネット上で話題になっているこの本を読みました。日本の通勤ラッシュをなくすための提言をまとめた書籍ですが、著者はJR勤務を経て鉄道コンサルタントという仕事をしている業界の専門家ですが、大胆なアイディアに発想の転換のヒントを得ることができました。

鉄道はタクシーと違い庶民の公共の乗り物。タクシーは特定の人が使う贅沢なものだ、という思い込みが世の中に、そして規制を行う監督官庁にもあり、それが運賃の硬直化につながった結果、通勤ラッシュの原因の1つになっているのではないか、ということがまず指摘されます。

確かにタクシーは値上がりしたら乗らなければ良い、でも鉄道は毎日使わざるを得ない人がたくさんいる。恐らくそんな理由から鉄道は値上げするとマスコミが大騒ぎします。需要と供給の価格メカニズムが働きにくい構造になっているのです。

しかも最も重要が集中する通勤時間には定期を買って割引を受けている人が大量に乗り込んでくるのです。需要が大きいのに価格が下がっているということが満員電車の根本的な原因です。

例えば通勤時間帯は定期は禁止、逆に割増運賃をとるようにすれば、通勤通学時間の分散が進み、混雑率は緩和されるでしょう。ただし実現のためには、会社の勤務形態の変化や学校の始業時間のシフトなど制度の変更に時間がかかります。鉄道会社1社の取り組みではなく社会全体を巻き込んだ制度の変更を進めていくことが求められるのです。

また、著者は座席に座れるのが始発駅近くで乗った人に集中し、同じ料金なのに差別が発生していることにも注目します。グリーン料金を払って立っている人と一般料金で(一般車両ですが)座っている人がいるという現実を経済学の価格メカニズムで解決できないかを提案しています。これも共感できる意見です。

つまり時間帯によるピークロードプライシングによる需給の調整、座るのと立つのに対して価格差をつけ(1分10円程度なら払う人が多いとの過去の結果を示しています)乗客全体の効用を最大化すること、が通勤の経済学的解決法としているわけです。

もう1つのアプローチは輸送方法のイノベーションです。信号システムの改善、総2階建て車両の運行(これがビジュアルには最もインパクトがあって面白いです)、3線運用(これは多くの人が考えるアイディアでしょうが、24時間運行が可能になるというのは目からうろこです)、鉄輪式リニア、など多くのアイディアが真面目に検討されているものです。

さらに5章で書いているモノを地下に、人を地上にというのも納得感がありました。地震などの災害時に大きな被害が想定される地下は、貨物を中心にして地上のトラックを減らし、地上は人を運ぶ鉄道にすべき、という発想は実現性にはハードルが高いかもしれませんが長期的ビジョンとして考えておくべきテーマです。

ICカードを使った戦略的プライシングなど、満員電車で実際にワークするのか疑問の残る提案もありましたが、経済理論とイノベーションから満員電車をなくそうという著者の情熱が行間から伝わってくる読後感の爽快な一冊でした。

満員電車に疑問を持っている人の一読をお勧めします。

「満員電車がなくなる日 鉄道イノベーションが日本を救う」(角川SSC新書)


投稿者 shinoby : 06:07 | コメント (1) | トラックバック

2008年6月 6日

オアゾにて

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<業務連絡>
こちらの番組に出演させていただくことになりました。代表の石田さんは新興国投資情報に関する日本の第一人者。どんな番組が出来上がるのか、楽しみです。
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「投資信託にだまされるな!」でおなじみの竹川さんのブログを見ていたら、丸の内オアゾの丸善で私の新刊本を推薦していただいているとのこと。早速、現地に行って見てきました。

丸の内オアゾの丸善は好きな書店の1つです。少し遠いのでなかなか行けませんが、お店に入った瞬間から何とも幸せな気分になれる素敵な空間があります。

竹川さんの紹介コーナーは3階にありました。1階にもこの本がありましたが、シリーズを並べて置いてあるのは3階の方です。

早速写真を撮らせていただきましたが、何だか怪しい人に見えたかもしれません。

それにしても丸善を歩き回って感じたのは勝間さんの人気です。勝間さんの書籍に限らず、勝間さんが推薦した本ということで各階にコーナーが設けられていました。本を選ぶのにも推薦者が必要になる世の中になったのです。

推薦と言えば、このブログでご紹介した書籍の編集担当者の方から連絡があって、増刷の時の新しい帯に推薦文を書いてほしいという依頼がありました。自分が好きな本ですから、喜んで書かせていただくことにしましたが、果たして本のプロモーションのプラスになるのでしょうか。来月あたりには書店に並ぶようですのでその時にまたご報告させていただきます。

投稿者 shinoby : 08:06 | コメント (1) | トラックバック

2008年6月 5日

筋トレと仕事の共通点

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先月読んだ、東大のトレーニングの専門家の先生が筋トレでやせる理由をロジカルに解説したこの本(かなり良い本です)に続き、同じ筋トレを扱ったこちらの本も一気に読破しました。

タイトルは一見ふざけていますが、内容は考えさせられるところが多く、気になるページの端をどんどん折りながら読んでいきました。

「一生太らないからだの作り方」がトレーニングのフィジカルな効用を理論的に解明した本だとすれば、今回の本は筋トレのメンタルな側面に光を当てた内容ということができます。

トレーニングはメモ帳を持ってやる(36ページ)、ウェアがおしゃれだと効果が高まる(189ページ)トレーニングに失敗する人は、目的があいまい、目標が立てられない、計画性が低い、スケジュールに無理がある、情報に惑わされやすい(104ページ)、成功する人は一度に多くのことを変えないスローラーナーである(108ページ)など面白いところはたくさんあるのですが、私が一番気になったのは177ページの図です。

トレーニング開始までのフローチャート図が書いてあるのですが、それを見ているとなぜか資産設計の手法によく似ていることに気が付きました。目的の明確化、現状把握、目標の明確化、そして仕組み作り。資産設計で投資を始める前にやるべきことを同じです。

本書は仕事と筋トレの関係を書いていますが、実は資産運用と筋トレにも同じような関係があるのではないかと思いました。筋トレを続けているような人はきっと資産運用でも性急な結果を求めないで計画的に続けることができ、結果として長期資産運用ができるのではないかという仮説です。これは自分自身の経験からもうなづけることです。

そして読んでいてもう1つ気がついたのは知っている方がお2人、著者のクライアントでビジネスの成功者として登場していることです。レバレッジシリーズの本田さんと「仕組み仕事術」の泉さんのお2人。実はこの本は本田さんがプロデュースされているようです。本田さんは出版の世界でもレバレッジを効かせて仕事をしているようです。

<参考>筋トレ関連書籍 石井先生3部作(共著を含みます)

一生太らないからだの作り方
トレーニングを考え始めた人に。基本書です

スロトレ
自分でまずやってみようという人に。トレーニングの方法をビジュアルに知ることができます

スロートレーニング ビューティダイエット(DVD付)
先月出たばかりの最新刊。DVD付きで1680円です。

加圧トレーニングの理論と実践
いずれチャレンジしてみたい加圧トレーニング。最も完成度の高い書籍のようです。

投稿者 shinoby : 06:07 | コメント (0) | トラックバック

2008年5月29日

3冊の本

<業務連絡>
新版はお陰様で発売6日で増刷が決まりました。引き続き応援よろしくお願いいたします。
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東京から八戸までは片道3時間。電車の中でたっぷりとある時間を楽しみに、3冊の本を持って乗り込みました。

1冊目は最強の集中術。これは集中力を高めるにはどうしたら良いかを書いた実践書。

2冊目はグリーンスパンの正体。米国のFRB元議長でマエストロと崇拝されているグリーンスパンの金融政策はバブルを引き起こしたとする告発本。

そして3冊目は調べる技術・書く技術。現役のノンフィクションライターが書いた書くための方法論の書。

3冊を併読して読み終えることができました。それぞれのカテゴリーが違う本なのでバランス良く楽しむことができました。

「最強の集中術」は集中力を高めるための具体的な方法を解説した本です。オーバーヒートにもならず、やる気が無い状態にもならない最適ゾーンに自分の集中力を持っていくためにはどうしたらいいのか。

最強の集中術を入手する「8つの鍵」として
自分を知る
気分転換
先延ばし撃退
不安を打ち負かす
緊張をコントロール
やる気を奮い起こす
段取りを整える
生活習慣から意識する
をあげています。タイトルを見ると、当たり前のようなことばかり書いてありますが、その中から自分が気がつかなかった方法を見つけ出し実践するだけでも価値があると思いました。この本のキーワードは「フロー」です。

「グリーンスパンの正体」はストーリーを語るよりはまず読んでいただいた方が良いでしょう。この本とのコントラストから、物事を上から見るのと下から見るのでこれだけの違いがあるのか、と考えさせられました。自伝にはどうしても自分に甘くなるバイアスが存在するものですが、ここまで異なる見方になるとそれだけの問題ではありません。本書のキーワードは「グリーンスパン・プット」です。

「調べる技術・書く技術」は、ノンフィクションの取材手法について著者自身の今までのノウハウの蓄積をまとめたものです。マネー関係の取材を受けることが多い立場として読むと、取材する人の準備や細かな気配りによって出来上がったもののクオリティが変わる理由がよくわかりました。取材対象を調べ、取材対象に興味を持ち、他の人とは違った角度から何か価値を生み出さないとレポート自体に価値が生まれないということです。そして取材対象との細かいコミュニケーションの重要性についても同感できることの多い内容でした。

著者の使っている山根式ファイルや紹介されている「知のソフトウェア」(立花隆著、1984年に出た名著)など、情報整理術の書籍としても活用できる内容です。ちなみに、この本のキーワードは「チャップリンのステッキ」です。

長いはずだった6時間の車中は気がつけば終わっていました。

書籍に関してはこちらにまとめてあります。

投稿者 shinoby : 06:21 | コメント (0) | トラックバック

2008年5月27日

お金の経営者

<業務連絡>
こちらのイベントがいよいよ週末に迫ってきました。当選者の方のうち数名キャンセルがありましたので、キャンセル待ちの方に順番にメールをお送りしています。
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新版は昨日深夜にアマゾンで55位まで上昇、その後今朝6時で75位。ベストセラーよりロングセラーを、ということで今回はキャンペーンなどやっていませんからほぼ予想通りの調子です。

内容に関しては、ありがたいことにたくさんの方からコメントいただいています。すでに2冊のヒットを飛ばしているこの方のブログでもご紹介いただきましたが、これからも見つけたらご紹介させていただきます。

今回の新版の特徴として1章に投資を始める前の心構えとして「7つのマインドセット」をまとめました。これはセミナーでお話ししたことをまとめてみた新しい項目ですが、その中でも特に「投資家とはお金の経営者である」というアプローチは投資を理解するのにわかりやすいようです。30ページからをお読みください。

金融資産を持っている人は、お金という社員を使って経営する社長と考えることです。ビジネスにおける優秀な経営者とはどんな人でしょうか?会社に利益をもたらし、長期的に安定した成長を実現することができる人です。資産運用でも短期のリターンではなく、長期で資産をじっくり殖やしていければ成功と言えるでしょう。

安定した成長を実現するために、ビジネスの経営者はいくつかの事業にバランス良く投資し、リスクを分散させます。そしてそれぞれの事業に人材を配置して責任を持たせるべきです。現場にはあまり細かく口出しをせず、大局的な視点から事業を見守ることが大切です。

資産運用も同じです。1つの資産に集中投資するのではなく様々な資産に分散投資をします。また資産配分を決定し、投資を開始したら日々の値動きに一喜一憂するよりその資産の長期的な成長を見守るべきなのです。

このようにお金を社員だと見なせば、いかに彼らに効率よく働いてもらうかが、お金の経営者としての手腕ということがわかると思います。

ただしお金と人間の社員には違いがあります。それは人間の社員は社長が言わないことでも気を利かせてやってくれることがありますが、お金は指示されたとおりにしか働きません。何も命令しなければ普通預金の中に眠っているのです。逆にお金は指示をされればその仕事を確実にこなします。人間のようにさぼったりすることなく、土日にも金利を稼いでくれたりするのです。

自分がお金の経営者だ、という意識で自分の金融資産の働き具合をチェックしてみてください。経営者失格、と言われないために何をすべきかが、見えてくると思います。その具体的な方法は新版の3章からをご覧ください。

投稿者 shinoby : 05:58 | コメント (1) | トラックバック

2008年5月23日

ついに発売開始 【新版】資産設計塾

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本日5月23日から8冊目の単独著書【新版】資産設計塾が発売になりました。これは3年前に出版した「資産設計塾」の新版です。

資産設計塾を読んだことが無い方に説明しておくと、投資の成果の約80%はアセットアロケーションで決まる、という研究成果を元に、最初に資産配分を考えてから、そこに当てはまる金融商品を組み入れるという発想での運用を具体的に提案した書籍です。またお金は目的ではなく手段であり、「いつまでにいくら」必要かから目標金額を設定し、そこに至る最短距離を探そうというコンセプトも提案しました。

今回の新版は上記の思想は一貫して変わりませんが、3年間の変化をとらえ内容を一新しています。

まず当然のことですが、データは最新のものに更新され、年次データについては昨年末まで、月次データは今年の3月時点での数字をベースに分析しています。海外ETFなど今まで個人投資家には馴染みのなかった商品も追加されています。

次に内容ですが、メンタルコントロールに重点を置きました。投資の理論や商品知識も大切ですが、個人投資家の失敗の大きな理由が心理的な問題、心構えの問題にあることがわかってきました。1章では7つのマインドセットとして個人投資家の心構えをまとめて学べるようにしました。

さらに、読者の皆様からご要望の多かった、生命保険、住宅ローン、実物不動産投資についても取り上げました。証券商品を使った運用、という視点だけではなく多くの個人投資家の皆様が現実的に直面する疑問に対応したものです。

コラムなどもそうですが、新しく書き下ろした章も多く、文章は大きく変わりました。

このように内容のほとんどが変わってしまったため、改訂版ではなく新版として出版することにしました。

【新版】資産設計塾は着実に資産を殖やす方法を学べるだけではなく、人生の目標に必要なお金を手に入れる方法を提案する実践書です。

<紹介されているページ>
ラジオ日経(来週月曜日から新版を使って番組を進めていく予定です)
ビーケーワン(著者の書籍紹介の文章を掲載していただきました。)
Investment Lifeさん(千葉のセミナーにお越しいただいた個人の方です)
ネットトレード挑戦ブログさん(個人の方です)
オールアバウトのガイド国場さん(おススメ書籍でトップに入れていただきました、国場さんありがとうございます!)

見落としているサイトもたくさんあると思います。ご紹介いただいた方はご連絡いただけると幸いです。

投稿者 shinoby : 00:08 | コメント (3) | トラックバック

2008年5月20日

ナゼ筋トレでやせるのか

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こちらの会社のトレーナーで経営者でもある窪田さんにパーソナルトレーニングをお願いしてからはや数ヶ月になります。トレーニングなんて自分でやれば同じ、と思っていましたが、やり方によって効果に大きな違いがあることがはっきりわかりました。

考えてみれば、楽器でも勉強でもスポーツでも専門家に指導をしてもらうと変な我流の癖がつかず、効率的に学ぶことができます。トレーナーをつけるのは確かにコスト面ではそれなりに負担がかかりますが、自分でやるよりはるかに短い時間で大きな成果につなげられれば、それは時間とコストの比較ということになるのです。

毎月のトレーニングで教えてもらっていることを体系的にまとめてやさしく解説してくれる本を見つけました。東大の先生でボディビルダーのチャンピョンでもあった石井先生が書かれた一生太らない体のつくり方です。太らない体を作るにはどうしたら良いのかが、科学的にまとめてあります。

太らないためには食事制限をするよりも筋肉アップをして代謝をあげることの方がラクだ、というのがこの本の主張です。別にムキムキに体を作るのが目的ではないのです。筋トレは筋肉アップによって太りにくくするための「手段」だということです。運動していないときも脂肪が燃焼される体を作れば、毎日の生活の中でウエイトコントロールができるのです。

3ヶ月の筋トレで安静時代謝が5〜7%くらい増えれば、1日当たり消費カロリーが100〜150kカロリー増える。これは早足のウォーキングを45分するのと同じだということです。毎日45分のウォーキングする時間が取れる人は少ないでしょうから、時間の無い忙しい人にとっては筋トレで基礎代謝をあげる方が早道だといえます。

そのためには筋トレを正しい方法で適正な負荷をかけて行うことです。また、その6時間以内にウォーキングのような有酸素運動を行なうと脂肪の燃焼に効果的(糖と脂肪の燃焼比率でみると脂肪が多くなる)だという結果が出ています。また、筋トレは毎日やって良い場所(腹筋のような遅筋)と週に3回程度にすべき場所があることも解説されていました。またコアマッスル(インナーマッスル)を鍛えることの重要性も指摘されています。

そこで早速、トレーナーにも相談して毎日自分でやっているトレーニングメニュを少し強めに変更してみました。腹筋+腕立て+コアマッスル+背筋、を3セット毎日という方法から、1日目は腹筋+腕立て(2倍)+背筋(2倍)+コアマッスル、2日目は腹筋+スクワット+コアマッスルと交互に3セットずつという方法です。そして朝トレーニングをしてから6時間以内、つまり通勤や昼休みにできるだけ有酸素運動を行なう(つまり歩き回れば良いのです)。これだけしっかりやれば、食事制限やプールで泳いだりしなくても基礎代謝の維持向上でウエイトコントロールができるはず、です。

トレーニングの効果的な方法はこの本に図表で説明があります。スロトレという方法です。

毎日10分程度のトレーニングで体力と体型を維持したいという欲張りな人にまずは一読をおススメします。週に1回ジムに行っても、効果が無い理由がわかります。

石井先生が書かれたもっとやさしいズバリ、スロトレも売れているようです。

投稿者 shinoby : 06:10 | コメント (1) | トラックバック

2008年5月17日

脳の効率的活用法

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<業務連絡>
明日は立正大学の林康史先生と一緒に千葉でセミナーを開催いたします。すでにお申し込みは締切ましたが、当日は会場で一足早く、特別書籍販売会を行う予定です。書店に並ぶ1週間前ですが、割引価格で受講者の皆様に提供させていただく予定です。会場でお会いしましょう。
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3月に出たばかりのこの本ですが、シリーズ3作目ということで他の2冊に比べ、文章が洗練され、ビジネスパーソンの即戦力となるような考え方のヒントが満載されているお買い得な書籍だと思いました。

書いてあることは比較的当たり前と思ってしまうようなことなのですが、それが体系的に整理され、ナゼそうするのかの理由が簡潔に説明されているので、簡単に読めてしまうのに後に残るものが多い、そんな作品です。

5章構成ですが気がついた言葉をメモしておきます。

■前向きな自分をつくる
 意欲を高めるのに必要なのは「欲」「好き・嫌い」「ほどよい興奮」
 意欲を高めやすい人は自分にご褒美をあげるのがうまい
 「できること」が増えると「好き」になる
 大人には「放課後に導いてくれる親や学校の先生」に当たる人がいない
 作業をすると「作業興奮」が得られ効果が上がる
 同じことを続けるときはアプローチを変える
 時間の制約を設けて「必ず結果を出す」「必ず脳から出力して残しておく」
 誰のためにやっているかを考える、自分本位は脳にとって楽でない

■思考の整理術−計画・実行力を高める
 気になっていることリストを作り引き算していく
 いますぐ解決できる問題は解決してしまう
 人に任せられる仕事は分けていく
 「その日の私」という時間的な奥行きを意識する
 物を整理することが頭の中も整理する
 仕事は細切れの時間でコツコツ対応していくのが最も効率的

■記憶を強化する技術
 自分の知識にするためには出力すること
 出力は常に「出力+再入力」
 人の話は確認とまとめをしながら聞いていく
 講演の直後にキーワードだけでもメモしておくと財産になる
 「違和感に注目して本を読み」「差異・意見・論拠」を押さえると理解しやすい
 出力の機会にバリエーションを持たせることが有効なパッケージを増やし、内容も充実する

■アイデアを生み出す技術
 制約があるから良いアイディアが生まれる
 アイディアを思いついたらすぐ出力して他人の目に触れさせる
 刺激を与えることでひらめきの連鎖を作る
 アイディアは夜考えない 「佐賀のがばいばあちゃん」と同じ
 新しい価値とは差異を生みだすこと
 教科書的なものと自分の考えのズレに社会的なニーズが発生すればその差を埋めることが価値
 「一人の役に立ちたい」という思いから出発する

■気持ちの整理術
 強い不快+強い快では心の平衡は保てない
 6:3:1で気持ちを整理する
 脳は省力化したがる
 「他人の脳」「社会的な脳」「松下幸之助の脳」で考える
 人生には目標が必要 何をしたくないかも一緒に考える

自分が普段無意識に心がけていることがたくさん出てきてびっくりしましたが、このように脳を効率よく働かせるという観点から整理していくと理にかなった行動なのだということが納得できました。

最近、頭の働きが何だかよくないなと思っている人、自分は一生懸命やっているのに成果がなかなか出ないと言う人、何となく不安になったり心配なことがあると言う人、もっと自分のアウトプットを高めたいと思う人、にはたくさんのヒントの中から直ぐに実践できる具体的な方法が見つけられると思います。そんな人は
「脳と気持ちの整理術」を是非読んでみてください。

「価格<価値」の本です。

投稿者 shinoby : 09:30 | コメント (0) | トラックバック

2008年5月 6日

[新版]内藤忍の資産設計塾

<業務連絡>
久しぶりに千葉でセミナーを開催することになりました。タイトルは「林康史と内藤忍の『成功する資産運用戦略』」です。今回は立正大学教授というより行動心理学とジム・ロジャースで有名な林康史さんと一緒に開催です。会場の都合で定員100人と少ないのですが、ご都合つく方はぜひいらしてください。
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グルメ設計塾と混乱されている方もいるようですが(こちらはワインの楽しいイベントです)、今日は書籍の紹介です。前回少しご紹介しました「[新版]内藤忍の資産設計塾」です。

今日は目次をご紹介したいと思います。旧版と比べると随分中身が変わっていることがおわかりいただけるかと思います。5章構成で、かなり長いですが一気に掲載します。

第1章・資産設計塾[心理編] 資産設計を始める前の7つのマインドセット

マインドセット1 ポジティブモードで続ける 24
マインドセット2 まず「いつまでにいくら」を考える 26
BREAK TIME]係綮餠發量槁犬呂泙2000万円 29
マインドセット3 経営者視点で考える 30
BREAK TIME◆〔哨侫.鵐疋泪諭璽献磧爾鰐招弍勅圓砲覆譴襪 33
マインドセット4 模倣から創造を生み出す 34
マインドセット5 わからないことはやらない 36
マインドセット6 時給を考える 38
マインドセット7 ストレスの無い方法を選ぶ 40

第2章・資産設計塾[理論編] 資産を殖やす7つのセオリー

セオリー1 リターンよりリスクから考える 44
セオリー2 まずアセットアロケーションを考える 48
BREAK TIME アセットアロケーションを自分でやらない方法 51
セオリー3 運用は長期で行う 52
セオリー4 売買の時間を分散する 54
セオリー5 3つの運用方法を使い分ける 56
セオリー6 外貨資産は持たないのがリスク 60
セオリー7 投資の行動心理学を理解する 64

第3章・資産設計塾[知識編] 個人投資家が使える12の金融商品

ナレッジ1 金融商品選択の基本を押さえる 70
ナレッジ2 金融商品のリスクを理解する 72
商品1 投資信託 78
BREAK TIMEァヾ霆牴然曚紡个垢觚朕妖蟷餡箸慮躄髻90
BREAK TIMEΑヽ芦澤て投資信託 96
商品2 ETF 98
商品3 外貨MMF 104
BREAK TIMEАヽ芦濺蟷颪離櫂ぅ鵐函107
商品4 REIT 108
商品5 外貨為替保証金取引 116
商品6 日本株式 126
BREAK TIME─\行注文と指値注文のどちらが良い? 135
商品7 外国株式・海外ETF・DR 136
BREAK TIME恋愛と投資 141
商品8 IPO株 142
BREAK TIME 株式ミニ投資から始めるのも良い 145
商品9 外国債券 146
BREAK TIME結婚と投資 153
商品10 日本債券 154
商品11 オルタナティブ投資 158
商品12 その他の商品(コモディティ・金) 162

第4章・資産設計塾[実践編] 実際に運用するための6つのプロセス

プロセス1 リスクからアセットアロケーションを考える 166
BREAK TIME理想の資産配分を求めて 175
プロセス2 期待リターンを決める 176
プロセス3 目標への具体的アプローチ法 180
プロセス4 運用金額に合わせたポートフォリオ例 184
プロセス5 理想のアセットアロケーションへ移行する 190
プロセス6 運用継続のためのモニタリングとリバランス 196
資産設計のQ&A 202

第5章・資産設計塾[応用編] 資産設計をさらに充実させる9つのポイント

ポイント1 貸株サービスの活用 206
BREAK TIME金融商品取引法 209
ポイント2 タクティカル・アセットアロケーション 210
ポイント3 実物不動産投資を始める前に 212
ポイント4 住宅ローンとの付き合い方 214
ポイント5 保険の見直し 216
ポイント6 投資の勉強方法 218
ポイント7 プロに勝てる個人投資家になる 222
ポイント8 相場が急落したときの対処法 224
ポイント9 個人投資家のバリュー投資活用法 226
お奨め投資本リスト 230
付録シート

前半3章を心理編、理論編、知識編に整理し、後半2章は実践編と応用編という構成にしました。応用編には要望が大きかった住宅ローン、保険についても触れています。商品説明や基本的な考え方は変わりませんが、データも一新し、説明もよりわかりやすくなるように工夫しました。とは言え、読み手の皆様にどんな評価を受けるのか、半分は楽しみですが半分は不安です。

発売日が近づきましたら内容についてさらにご紹介していきます。

なお、こちらは5月下旬になると書店から返品が始まることが予想されます。恐らく、アマゾンでも新品の販売は中止されると思います。コラムや旧版にしか入っていない情報もありますので、後から後悔しそうな方は在庫のあるうちに早めにお買い求めいただいた方が良いと思います。

投稿者 shinoby : 10:29 | コメント (0) | トラックバック

2008年4月29日

孤独のグルメ おかわり

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書店で偶然見つけたこの本を条件反射的に購入してしまいました。文庫版にはずいぶんはまりましたが、文庫版が気に入っている私のような人には収録されている作品が同じでも、サイズが大きくなったこの作品も買う価値があります。

巻末に収録されている鼎談を読んで、新装版の大きな絵を見て気が付きましたが、この漫画は実は絵がとても美しいのです。精密な描写は、ゴルゴ13のようなリアリティを生みだしています。そんなリアリティを日常生活の食事をテーマに作り出すのは困難な作業だと思うのですが、ストーリーと同じくらい絵が貢献しているのだと感じました。

作品は文庫版に収録されていた18作品にSPA!2008年1月15日号に掲載された特別編が追加されています。何度も読み返して暗記しているくらいの、同じストーリーなのですがきれいな印刷で読み返すとファンにはたまらない気分になれます。テレビで観ていたのを映画館で観るような驚きがあります。

これも巻末の鼎談で知ったのですが、Youtubeに関西の大学の映画研究会の撮影した実写版孤独のグルメがありました。制作者もかなりの孤独のグルメマニアのようです。川崎の焼き肉をテーマにした8話とジェットシュウマイの6話をアレンジした豚まんの話が撮影されているこれです。セリフが漫画とまったく同じだったりして、マニアックな楽しみはありますが、マンガのイメージを大切にしている方は見ない方が良いかもしれません。

いずれにしてもこの新装版。ご飯で言えばおかわりのようなものですが、こちらも美味しくいただくことができました。

孤独のグルメ 【新装版】

投稿者 shinoby : 08:22 | コメント (0) | トラックバック

2008年4月 9日

勉強成果=「地頭」X「戦略」X「時間」X「効率」

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光文社ペーパーバックスBusinessは引き続き快走を続けています。3月に出たばかりの新刊のこの本は、「勉強」ができるようになるための具体的なノウハウが詰め込まれた実践書です。実力はあるのにテストで力を発揮できない、という人には一読の価値ある智恵が満載されています。

勉強ができるということと、実力がある、頭が良い、ということは必ずしも関係ありません。有名大学を出ている人が必ずしも優秀とは言えないことからもそれはわかります。「勉強ができる」とはテストという決められた時間に限られた問題を解くというゲームの中で、良い結果を出せる人にすぎないからです。

著者は勉強とは元々の頭の良さ、テストをどうやって攻略するかの戦略、勉強にかける時間、そしてその効率の掛算によって成果が決まるとしています。この中で著者独自のノウハウと思ったのが「戦略」と「効率」です。

テストというのは「戦略」の立て方で結果は大きく変わります。本質的な理解をしていなくてもテストで何が聞かれるかを知っていれば結果が出るからです。つまりテストで聞かれそうなことを集中して勉強しておくべきなのです。

141ページから書かれている目標の期限設定、目標の横への要素分解、縦への時間分解という考え方は、効率化のための最短距離を見つけ出す方法です。テストだけではなく仕事にも応用できるように思います。

また効率をコツと集中力だとしているのも納得できます。コツというのは一言で言えば問題を解いて学習することを中心にすること、です。テスト本番では問題を解くわけですから、基本を理解したら参考書を読む(=インプット)より問題を解く訓練をする(=アウトプット)方が効率的です。アウトプット志向にするということです。

また集中力を高めるには毎日を本番環境にしてみることです。当日に最高の結果を出すためには精神的な安定も重要だからです。

「勉強ができる」「テストで点が取れるようになる」ための本として、952円の元は充分に取れると思いました。

アマゾンのレビューへ
16倍速勉強法 (Kobunsha Paperbacks Business 15)

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2008年4月 3日

そんな方法あるの? 夜中にラーメンを食べても太らない技術

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お酒を飲んだ後、〆にラーメンを食べて、翌日の朝後悔すること、ありませんか?

20代の頃は、そんなことの繰り返しでした。最近はアルコールの摂取量も減って、そんな後悔をすることも減りましたが、それでも先月もこんなお店に行ってしまったり、未だに「やってしまう」ことがあるのです。

書店の店頭で偶然手に取ったこの本はタイトルの秀逸さに思わず衝動買いしてしまいましたが、実用的なアイディアが詰まっていて新書の特長を活かした編集が気に入りました。

全体の内容は「男性が健康な生活を続けるための食生活のヒント集」と言うことができます。

科学的な理由の説明などはできるだけ簡単にし、具体的にどんな食生活をすれば良いかがアドバイスされています。
その基本は当たり前のことです。

■ 菓子パンに牛乳、という朝食を止めて生フルーツ、あるいは野菜ジュースに切り替える
■ 2−3日単位で食生活を考え、食べ過ぎたと思ったらその後数日は食事を減らす
■ 前日の夜に食べすぎ、飲みすぎのときは18時間ダイエットで翌日の朝を抜く
■ 加工食品より原型に近い生の食品を食べる
■ 肉と魚を一緒に食べない
■ お酒を飲むときは水分も一緒に摂る
■ 惰性で食べるのを止めて、お腹がすいたら食べるようにする
■ 毎日同じものを食べない

太らないために極端に炭水化物を絶ったり、肉を食べないという方法は逆効果だと著者は言います。またカロリーオフやダイエット飲料といった添加物の入った食品も出来るだけ避け、伝統的な味噌汁と玄米、漬物といったオリゴ糖や乳酸菌の含まれる食品を摂取すること。つまり日本の古来の食事をすることが健康の一番の方法ではないかということです。

ダイエットは一時的に成功してもリバウンドしてしまっては意味がありません。苦労してやせるのではなく、当たり前の生活をしていても体重をキープできる生活習慣を確立しなければいけないのです。断酒したり、食べたいものを我慢するのでは結局長続きしません。自分が一体どんなものを食べているのか、そんな食に対する興味を持つことが、健康な食生活へのはじめの一歩になるのです。

ところでタイトルにもなっている、肝心の夜中のラーメンですが、著者の提案は、148ページにまとめてありました。

■ ラーメンの前に野菜ジュースを飲む
■ メンマや野菜などから食べる
■ 酢をかける

しかし著者も書いている通り、そもそもラーメンの前にお茶漬けなどを食べて、食べなくても良い状態にするのが最高の「太らない技術」でしょう。

投稿者 shinoby : 06:16 | コメント (1) | トラックバック

2008年4月 2日

レバレッジオーガナイザーとキャバクラ嬢の共通点

60万部を越えるベストセラー、レバレッジシリーズで知られる本田さんの最新作レバレッジオーガナイザーが書店に並んでいます。 装丁には特別な紙が使われ、中のデザインもハイテックなイメージで統一されています。かなりオシャレです。

本書は著者自身も語っているようにスケジュール管理の手帳ではありません。自分で人生をコントロールし、ゴールへの最短距離をめざすための目標・行動管理を継続するツールとしています。実際中を見ると、一見手帳風のシートになっており、「本」というよりは「ツール」という表現がピッタリです。

そのためか、アマゾンのレビューを見ると、わずか20ページほどの文章に後半のほとんどは記入するためのシートがついているだけで1500円は高い、というコメントがあったりします。

しかし、このような手帳や小型のノートというのも実はそんなに安くは無いのです。例えば私が今年から使いはじめてすっかり愛用しているモーレスキンの方眼ノート(大型)でも2500円以上します。でも使ってみると価格以上の価値を感じるので決して高いとは思いません(これは本当にコンパクトサイズのノートです)。

そう考えれば、書籍のほとんどがシートであったとしても、それが自分に役立つものであれば、高いと思うのは一種の錯覚のように思えます。つまり、本だと思えば、内容があまり無い(前半しか文章がありませんから)ものに見えてしまうわけですが、手帳の一種だと思えば、本田さんの実践するノウハウが前半に付録として付いているお得な商品と考えることもできるのです。

10年くらい前にどこかで読んだ記憶があるのですが、女子高生がキャバクラで働いていたら、とんでもないこと、と問題になるだろうが、キャバクラで働いているホステスが高校で勉強する、と考えれば立派なこと、と褒められるという話がありました。実はどちらも同じことです。

人間の感覚というのはこのように相対的で曖昧なものなのです。

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2008年3月22日

てんこ盛り

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「プロの勉強法」とタイトル自体私にはとてもおこがましいものですが、2月に取材を受けたこちらの本が昨日発売になりました。僭越ながら4ページにわたって「逆算の発想」でやる方法をお話しております。

それにしてもこの本は(見本誌が1週間前に送られてきて目を通しましたが)中身が濃いです。21人のインタビューをもとに編集会社のブリッジワークスさんがまとめているのですが、編集担当の方が内容を上手にまとめ、それぞれの方の個性を引き出すことに成功しています。

メンバーの中には大竹のり子さん、勝間和代さん、渋井真帆さん、本田直之さん、吉本佳生さんなど顔なじみの皆様が・・・。それぞれの方の雰囲気がよく出ています。

100ページ足らずの本で1000円。1ページ10円でこれだけの情報が詰まっているのはお買い得です。全部読む必要はありません。自分の必要なところだけをつまみ食いすればよいのです。

ただし、勉強法だけを勉強しても意味はありません。この本で得た知識から自分なりの実践法を編み出し、実践できるようになってはじめて価値があるといえるでしょう。

ちなみに現在アマゾンでは在庫切れです。入荷が遅れているのでしょうか。

勉強法関連では、脳力200%活用!究極の勉強法も出ております。

今週はマネー関係でもプレジデントフィフティプラス日経マネーマネージャパンなどたくさん発売になりました。あるじゃんにも登場しているようですが、実物はまだ見ておりません。

投稿者 shinoby : 11:14 | コメント (0) | トラックバック

2008年3月12日

今週末のTBS「情熱大陸」は見逃せない

講談社のからまるさん情報によれば、昨年、衝撃を受けたこの本の著者山口絵理子さんが情熱大陸に出演することになったようです。

読後の感想は2007年9月15日のブログに書いたのですが、

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久しぶりに心から感動できる本に出会いました。彼女がわずか二十数年の人生で体験してきた現実にただ圧倒されてしまったのです。だまされたと思って買ってみてください。そこまで言い切っても良い読む価値のある本です。一人でも多くの人に読んで欲しいと思います(ブログを書いている15日午前中ではアマゾンで178065位です)。

高校時代全日本女子柔道ジュニアオリンピックカップで7位、慶応大学で開発経済を学び、ワシントンの国際機関でインターンをする中、途上国援助の方法に疑問を持ち、バングラデシュで大学院に通い、そこで起業・・・。こう書くとただの華麗な経歴の女性経営者か、と思うかもしれません。しかし彼女のやり方には共通点があります。それは自分がおかしいと思ったものを徹底的に考え、正しいと思ったことを徹底的にやり遂げる。決してスマートではない真正面からの現実に対峙していくやり方に思わず「ガンバレ!」と応援したくなるのです。・・・(以下略)
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それでも物足りず4回シリーズのインタビューにまで出かけてしまいました。

是非、今週中に本を読んでから週末にテレビを見てください。勇気と元気をもらうことができます。この本です。

投稿者 shinoby : 15:42 | コメント (1) | トラックバック

本領発揮

(レバレッジ)本田さん、(勉強法)勝間さんをはじめとして去年から今年にかけて、周りに書籍を出される方が増えています。いや、出すだけではなく10万部20万部は当たり前。世界が違います。

昔は知り合いが本を出版したと聞いただけで「スゴイ」と感動していたのですが、さすがに皆さん、ここまでブレイクしてしまうと知らない間に感覚が麻痺してきました。

それにしてもこれだけのヒット作を短期間に連続して生みだせる能力、あやかりたいものです。私自身、書くことはまったく苦にならないのですがそれでも、日中仕事をしながら、残りの時間で自分で原稿を書くとすると、さすがに年に4冊くらいが限界です。通勤電車の行き帰りで原稿書いてもなかなか進みません。

そんな呑気なことを言っているうちに、また知り合いの皆様が次々に新作を発表しアマゾンの上位を独占しています。

今回読ませていただいた泉正人さん、野尻哲史さん、そして橘玲さん、それぞれの方の得意分野の実力がいかんなく発揮された3冊はどれも一読の価値あり、です。

泉さんの本は社長業に忙しい泉さんが、いかに仕事を効率化するかについてのノウハウをまとめたものです。書籍に書いてある通り、泉さんはお会いするといつも余裕の雰囲気です。時々「本当に仕事してますか?」と突っ込みを入れてしまうくらいいつも楽しそうで、のんびりと仕事をしているのです。その一方で着々とビジネスを広げています。この本は当たり前のようなことがとてもシンプルに書いてありますが、実践している人の言葉には重みがあります。

野尻さんが翻訳された本は伝説のファンドマネージャーの投資手法をまとめた本です。アクティブ運用でファンドマネージャーがどのような相場の見方をしているのか、そして新しい投資アイディアはどうやって見つけるのか。付録のファンド運用実績を見ると、運用した「スペシャル・シチュエーション・ファンド」の凄さがわかります。

そして最後は橘さんの本です。今回の作品は「海外投資を楽しむ会」10周年記念作品ということで、過去の作品の集大成のような構成になっています。橘さんの一八番である、オフショアマーケット、レバレッジ取引、世界分散投資、パーマネントトラベラー、プライベートバンクといったテーマがコンパクトにまとめられています。もはや投資本というより、金融エンターテイメントと言える領域に入っています。

3冊とも共通するのは「強みに特化している」ということです。

泉さんは・・・ラクをして大量の仕事をこなすノウハウを
野尻さんは・・・アクティブ運用の付加価値の分析を
橘さんは・・・海外投資のマニアックな知識とストーリーテラー能力を

エリアは違いますが、どの分野でも何かを極めた人の言葉にはそれぞれに魅力があって、高い価値が生まれることを実感しました。

ちなみに読みやすさからすると泉さん>橘さん>野尻さん ですが、マニア度からするとその逆になります。

投稿者 shinoby : 05:59 | コメント (2) | トラックバック

2008年3月 6日

資産設計手帳のまとめ

拙書「資産設計手帳のすすめ」ですが、しぶとく売れているようです。

今まで書籍に関して頂いたコメントを検索して集めてみました。

neurobeatさん(目次まで細かく紹介いただきました)
ramblelazyさん
rennyさん(ご存知ベータブロガーのお一人)
Nightwalkerさん(こちらもべータブロガーさんです)
Wakaさん
資産.comさん
be a rich mamさん
リッチライフ・プロジェクトさん
ズボラ投資の覚書さん
のらさん
WholeMindさん

オールアバウトのサイトで書籍の取材もありました。
All About Money

お読みいただき書評をいただいた皆様、本当にありがとうございました。

他にも気がついていないものがあると思います。コメント欄からご教示いただければ追加いたします。よろしくお願いいたします。

投稿者 shinoby : 13:33 | コメント (1) | トラックバック

2008年2月20日

オランダから「課長に愛」

<業務連絡>
久しぶりにマネックス証券主催セミナーに登場いたします。定員は100名です(応募多数の場合は抽選になるようです)。なお、このセミナー以降の開催予定は今のところございません。3月12日夜、場所は東京駅八重洲北口です。
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相変わらずこちらの出版社の快進撃は続いているようです。以前にこのブログで紹介させていただいた「ビジネスマンのための「発見力」養成講座」に続いて今度はオランダにいる日本人の方が処女作を発表しました。編集担当は私もお世話になっている原さんです。

こちらの本ですが、とてもシンプルな装丁とタイトルですが、初めて管理職になった人にやさしく何をすべきか語っています。

著者の言うとおり、日本の企業の強みは課長にあるというのは真理です。トップは極めて優秀、社員も一定以上の優秀な人が集まっているのに、そのパワーが結集できない原因は、現場のマネジメントを行う部課長クラスのスキル不足だったりする。成長が止まってしまった新興企業にありがちなことです。会社の将来を決めるのは中間管理職の課長なのです。

マネジメントに関する書籍というのは、あくまで経営者視点での課長の戦力アップという観点で書かれたものがほとんどですが、本書は課長の立場から必要なもの、という切り口が新鮮です。たとえば5章の課長のキャリア戦略では、課長の転職、起業、社内改革する、出世の断念、といったシチュエーションが描かれています。このような課長視点でのキャリアの考え方というのは、現状に悩む課長さんにも役に立つヒントがあるはずです。

それにしても不思議なのは、この酒井さんという著者の方。日本にいる人以上に日本的なところが文章の端々から感じられます。もしかしたら酒井さんという方は実は日本にいるのではないか?そんな妄想すら浮かんでくるような日本の会社で働いている人であれば納得できる指摘の多い一冊でした。

ご本人のお人柄なのかもしれませんが、丁寧な語り口の中に日本の課長、ひいては日本の企業に対する愛情がひしひしと感じられる気持ちの良い作品でした。

管理職に将来なろうという方、管理職として悩んでいる方、におススメしたいと思います。ちなみに酒井さんのブログも書籍同様お人柄あふれる内容ですのでアクセスしてみてください。

投稿者 shinoby : 06:04 | コメント (1) | トラックバック

2008年2月13日

1粒で3度味わえる「破壊的」名作

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本というのはタイトルと装丁、に内容がフィットしたとき、ピントがピタッと合って売れる作品になるように思います。

その意味ではこの作品は極めて異質だと思いました。大手「一流」出版社のダイヤモンド社からの出版ですが、装丁は過激な出版社のノリです。タイトルも含めて意図的に下品に仕上げているのであれば、同社が得意とするマーケティング手法と言えますが、果たしてそこまで計算の上のことでしょうか。

ネットでの高い評価は確認していたのですが、この装丁とタイトルに買うのをずっと躊躇していました。しかし、勇気を出して(!)書店で購入して読み始めると一気に引き込まれ、気がつけば本は折り目(面白いページにつけます)と赤線(価値ある言葉に引いていきます)でいっぱいになってしまいました。確かに名作です。

実はこの作品は不動産投資の本ではあるのですが、マーケティングの本でもあり、自己啓発の本でもあると思いました。

1章、2章は自己啓発
6章がマーケティング
それ以外が不動産投資

と考えると頭がすっきりします。つまり1冊の本に3つの内容が混在しているのです。

恐らく、筆者は脳をフル回転させながら、ハイテンションで作品を作っていったと勝手に想像していますが、とにかくわずか1500円の書籍にこれだけの知識と主張が盛り込まれた本は久しぶりです。著者の今までの経歴を読めば、理解できますが、特に1章2章はかなり過激です。

例えば
■ 労働集約、知識集約、資本集約 の3つのビジネスの方法がある
■ 上場企業のホワイトカラーサラリーマンなどは最もリスクから逃げ回っている部類の人間
■ 借金それ自体は、善でもなく悪でもなくニュートラルな存在
■ チャンスがなかったなんて言うなよ、度胸がなかったんだろ、お前
■ リスクを負わない人間にはリターンを得る資格はない
■ 自分が自分を信頼してあげないで、誰が自分を信頼してあげられるのでしょうか
■ セルフイメージはあなたの意識にブレーキをかける
■ 成功回避傾向のセルフイメージを持っている人は実力があるにもかかわらず物事にチャレンジしない
■ 「世の中金じゃない」と言う人たちは、儲けられないことを合理化するために、このように主張しているのです。

とわずか70ページの前半部だけでも切れ味鋭い言葉が、流れ出しています。

3章は区分所有の徹底批判(一休み)、そして4章、5章が不動産の話です。木造とRCの話など、この2章も切れ味鋭いです。6章がエリアマーケティングの話。六本木に住んでいるのにさいたま市の不動産を購入する理由も笑えます。7章からはまた不動産の話に戻ります。

このように内容がぎっしり詰まった「濃い」作品です。おそらく著者のキャラクターもかなり「濃い」のではないかとウェブの写真から勝手に想像しています。

投稿者 shinoby : 05:28 | コメント (0) | トラックバック

2008年2月 2日

1月の新刊本

先月出たばかりの2冊の本を読ませていただきました。

単行本が文庫化されたこの本と、私のお気に入りの光文社ペーパーバックスのこちらの本です。


最近は環境評論家としても活躍中のこの方とはもう20年以上のお付き合いになりますが、日本力(日本刀とよく間違えられるらしい)は日本に対する悲観論を吹き飛ばす爽快感のある作品です。日本人の悲観主義についての指摘は昨年末からの国内の論調を見ているとまさにその通り、と言いたくなります。

この本から学べることはマーケットというものは相対的なものであること、そして極端な楽観主義や極端な悲観主義があるときは逆方向に振れる可能性があるチャンスだということです。中国、インドをはじめとするBRICs諸国への過剰な期待や極端な警戒に振り回されてはいけません。

本書で展開されているような日本についての楽観論は今は受け入れられないかもしれません。しかし経済の動きというのは循環的なものもあります。日本経済に対する悲観の極の先には新しい時代が来る可能性もあるのです。

一方の「成功本50冊・・・」は厳選した成功本について1冊4ページで解説するという企画です。「週末起業」「いつまでもデブと思うなよ」「日本のお金持ち研究」・・・・50冊の書籍の選択基準には正直疑問を感じるところもありますが、今まで読んだことのない本を知るのには役立ちました。早速取り上げられた本の中から1冊を書店でチェックしてしまいました。

本書は269ページからのパート3が役に立ちます。299ページまでの30ページを立ち読みして、価値があると思えば買えばよいでしょう(筆者はデザートを先に食べるな、と言っていますが)。

成功本を馬鹿にしている人が言うセリフ「成功本を読んでいるのになぜ貧乏なのか?」。著者にはこの疑問を著者自身の成功を通じて解決し、次作を出してほしいと思います。

投稿者 shinoby : 06:31 | コメント (1) | トラックバック

2008年1月30日

幻冬舎見城社長の迫力

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<業務連絡>
今週末は名古屋証券取引所のセミナーで名古屋に参ります。名古屋の個人投資家の皆様、会場でお会いしましょう。
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GOETHE(ゲーテ)という雑誌の存在は昔から知っていましたが、手にとって読むことはありませんでした。キャッチコピーが確か「24時間仕事バカ」だったと思いますが、自分のライフスタイルと違っていると思ったからです。私はどちらかと言えば、仕事時間は短く集中して、です。「24時間仕事バカ」ではなく「24時間仕事しているのはバカ」と思ってしまうタイプです。

そんな思い込みのせいでずっと縁がなかった雑誌ですがこの号は買って読んでしまいました。

「日本人をなめるなよ!ミシュラン」特集があったからです。

実はミシュラン日本版は実物を読んだことが無いのですが、テレビや雑誌でのミシュラン騒ぎを見る度に、フランスのタイヤメーカーのマーケティング戦略に乗せられたブランドと格付に弱い日本人、がどうにも情けなく、ガイドブックとして読んでみようという気になれないのです。

そんなミシュランガイド日本版についてゲーテ最新号では発行している幻冬舎の社長自らが、熱く語っています。驚いたのは社長自らがミシュラン日本版の影に存在する料理評論家の品性の無さを実名で告発していることです。

想像するに彼の怒りというのは、出版業界の編集のプロとしての立場からのものではないかと思います。取材対象と癒着し、批評能力を放棄してしまったお店の宣伝広告のようになっているガイドブック。そのいい加減な手抜き仕事が許せないのではないかと。

それにしても、特集の後半にあるミシュラン日本版に掲載されているお店で体を張ってでも入店を阻止したい店のリストには笑いました。こちらも実名での批評ですが、ここまでバッサリ切り捨てるとそのセンスはさておき爽快感すら感じてしまいます。

レストラン選びというのは選択する人の好みですから最後は批評する側が好きか嫌いかに帰着します。問題なのは選択するセンスではなく、そのプロセスに不透明なお金の匂いがすることです。読者にできるだけ正しく詳細な調査結果を知らせるのがガイドブックの役割だからです。

いずれにしてもこのド迫力のページだけでも読む価値のある1冊でした。他のページもこのお店が紹介されていたり、今や環境ジャーナリストとして売り出し中のこの方のコラムもあったりと充実。さすがに手抜きの無い「仕事バカ」雑誌です。

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2008年1月28日

「成功したい」ではなく「成功する」

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<業務連絡>
アマゾン特典対象の皆様へ、昨日夜にログイン方法をお知らせしたメールを該当者の方全員にお送りしました。メールが届かない場合は、お手数ですがご一報ください。
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タイトル名を見て最初にイメージしたのは、昔ヒットした「チーズはどこに消えた?」でした。この本はアマゾンのベストセラーランキングで見つけた本ですが、明るい装丁と軽いタイトルから、正直あまり期待しないで読み始めました。ところが、今年最初の大当たり。久しぶりに何回も読み返し、赤線を引きながら暗記してしまう本になりました。

こちらの作品です。

潜在能力を引き出す、などというと自己啓発系のありがちな本と思うかもしれません。しかしこの本には人間の心理の構造からわかりやすく説明されており、わかりやすい説明もあって納得感を持って読むことができました。専門家には物足りないのかもしれませんが、私には丁度良いレベルです。

夢や目標をどう設定してどう実現するかについては、拙書「資産設計塾 実践編」で取り上げたことがあります。資産運用もやみくもにやるのではなく目標設定が重要だと思っているからです。そこで自分が書いたことが、メンタルトレーニングの専門家の方からお墨付きをいただいたような気分になったのもはまった理由かもしれません。

人間の感情には欲望と恐怖がある
欲望は好奇心や向上心、恐怖は不安と結びついている
欲望(アクセル)は生まれつきのもの、恐怖(ブレーキ)は少年時代にプログラミングされる
2つをコントロールすることが自分の能力を200%引き出すカギ
そのためには本物の欲望を見つけ超意識に働きかける方法を学べばよい
成功しない人は願っているから、成功は自分自身で決めれば良い 「成功したい」ではなく「成功する」
人間には顕在意識と無意識があり無意識の中に気がつかない超意識がある

つまり、自分の本当の欲望を本気で突き詰めて考え、それを実現するという気持ちを高める方法を見つけることによって無意識の中にある超意識に働きかけ、自分がブレーキをかけている恐怖や不安に打ち克ち、欲望を実現していくことができる。こんな考え方だと思います。そしてそれを実現するための具体的方法として

過去の成功体験を洗い出し
それが成功したときのプロセスを書き出していく
夢や目標を突き詰めて考えてから紙に書き出し
成功イメージをくりかえすことで定着させ
いつでも自分を成功に駆り立てる状態をマインドセットできるような小道具を作る
また周囲に宣言をすることで
自分を逃げられない状況に追い込んでいく(バックドアを閉める)

書籍の後半には実際のトレーニング方法まで載っていますが、そこまでやらなくてもよいと思います。まず本を読んで、このような考え方に賛同できるかどうか考えてみるのが第一歩です。

自分の現状に何か足りないものを感じている方、今までこのような本を読んでもピンと来なかったと言う方、だまされたと思って読んでみてください。かなりお勧めです。

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2008年1月18日

北村慶さんとは誰なのか?

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昨年とあるパーティで北村慶さんのエージェントであるアップルシードの担当者の方にお会いしました。著作を読んで感銘を受けたので北村氏を是非ご紹介ください、とお願いしたのですが、どうやらご本人は(本業のお仕事に影響するためなのか)作家として人に会うことはされないようです。未だお会いすることができていません。

そんな北村氏の新作がこちらの本です。

人気ブロガーのこの方が書かれているように前作に比べると表紙のデザインとタイトルは圧倒的に改善されたと思います。

本書の一番の独自性は公的年金と自分で作る私的年金のポートフォリオを合算して自分の全体の資産運用を考える、このコンセプトに尽きます。

日本の個人が(意識していないかもしれませんが)加入している政府年金投資ファンド(GPIF)のアセットアロケーションが日本債券に偏っていることから、私的年金は株式を中心にするのが良いと結論つけています。

そしてドルコスト平均法でインデックス運用するのが良いと結論つけています。そして年に1回のリバランスをする。この考え方は「資産設計塾」と同じです。

<本書の良い点>
●北村氏ならではの知的でロジカルな文体。安心して読み進めることができる。
●世界の年金基金の運用状況などのデータ。まとめてもらうとありがたい。
●日本の年金の状況。複雑なパターンをスッキリと整理してくれる。
●インデックス運用を実際に行う上での商品選択を5章で具体的に提示している。ゆうちょ銀行やメガバンクで投信を買っている方は、ここだけでも読む価値がある。
●前作同様良心的な価格設定。割安です。

<本書の不満な点>
●日本株と外国株の配分比率が単純に50%ずつになっているが、その根拠を知りたかった。
●外国株式はMSCIコクサイ連動のインデックス運用としているが、新興国株式をどう組み入れるかについての意見を聞きたかった(海外ETFが紹介されていますが・・・)。
●224ページにTOKの販売開始のニュースを追加で記載している。最新情報ということで発売日が迫る中、ギリギリで追加したようですが、北村さんの本としてはやや作りが粗い印象になってしまった。

とは言え、充分に「価格<価値」作品だと思います。前作を読まれた方ならまずは書店で手に取ってみてください。前作を読まれていない方はまずは前作から読むことをおススメします。

ところで、北村慶さんはこのブログの読者らしいです。日本の個人金融資産1500兆円を活用した金融立国を実現するための金融リテラシー向上の方法、について機会があればご意見を伺いたいと思っています。もしお読みになっていたら、今度こそお会いしましょう>北村さん(守秘義務は守りますので・・・)。

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2008年1月14日

800円以上のコストカットが実現できる本

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生命保険について調べようと思って、ネットで見つけたこの本を読みました。

アマゾンのレビューでも評判の良い本ですが、確かに地味ではありますが保険というものの本質をしっかり記述した、生命保険会社側の人からの誠実な書籍という印象を受けました。

本書は前半、多くの部分が以前の勤務先であるN生命の内情で占められています。恐らくほとんどの内容は事実であろうと思いますが、どこまでが保険会社の一般的事実なのかは良くわかりません。この部分は正直あまり読んでいても価値を感じません。

第2章、第3章は保険のセールスがいかに無知な加入者を馬鹿にした内容であるかを具体例を示しながら説明しています。最近ではずいぶん加入者も勉強するようになってきましたが、一読すると自分の保険を見直したくなるような内容です。

第4章の保険の種類は2つだけ、は面白い指摘です。この部分だけでこの本を買った価値があったと思いました。保険には定期保険と定期保険に満期金がついたものの2つしかないという見方です。

第5章の「入るべき保険は保険にしかできないことの順」というのも価値のある言葉です。保険にしかできないことというのは、万が一の場合の保障ということになります。ただし、その確率が非常に低いもの、あるいは自分で支払えるものには保険に入る必要はないとも考えられるのです。入院保険でも必要なのは長期でコストが膨大になる場合であり、短期の入院なら保険に入らず自分で積立しておけば問題ない場合も多いのです。また教育資金などは保険にしかできない予測できないものではなく、貯蓄や資産運用で代用できます。つまり何でも保険で補償を買うという方法では、コスト高になってしまう、もっと良い方法を選ばなくなってしまう、というリスクがあるのです。

生命保険というのは商品が多く、専門家でも本当に理解している人は少ないものです。著者の頭の整理の方法はそんな複雑な保険を単純に理解させるわかりやすい切り口です。

保険に入っている方であれば一読をおススメします。なぜなら本書を800円で買って保険の見直しをすればその何十倍ものコストを抑えることができるかもしれないからです。

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2008年1月10日

セブン-イレブンのロゴは最後のnが小文字

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シンプルでコンパクトでパワフルな本に久しぶりに出会いました。アマゾンのレビューにも書かれていたように、薄っぺらいのに1000円というのは確かに高いと思うかもしれません。が、一章と二章のわずか80ページ足らずを読むだけで十分元が取れたと思いました。それくらい、前半はストレートで無駄の無い内容です。

1章でまず筆者の観察力の「オタク具合」に驚かされます。

セブン-イレブンのロゴは最後のnが小文字
ローソンのロゴの下にはStoreではなくStationと書いてある
JR東海の改札では切符をどの向きに入れても表が上になって出てくる(最近変わったようですが)

などなど。

筆者がこのようなことに気が付いているのは、「関心があるから」。関心がなければ何回ロゴを見たり、新幹線に乗っている人でも気がつかないということです。コンサルタントという仕事はクライアントが気がつかない問題点に気付き、指摘をする能力が求められるのですが、その基本は関心からはじまる、というわけです。

また逆に自分の中に先入観があると見えるものが見えなくなるという指摘も当たり前ですが、秀逸です。学歴と能力は関係無いと思っている人が自分の子供の学歴にこだわる、という例は気がつかないうちに先入観を持つ人間の危険性を鋭く突いています。

<1章のまとめ>
関心と持つとモノが見える
思い込みがあるとモノが見えなくなる

2章は58ページと75ページのまとめがポイントなのですが、ナゼか2つの図表は内容が微妙にずれています。
私なりに2つをまとめるとこういうことなのかと思いました。

<こうすればものが見える>
1.関心を持つ
2.分解して見るポイントを絞る
3.他の事象との関連を考える
4.疑問を持つ
5.仮説を立てる
5.(並行して)ロジカルに組み立てる
6.仮説を検証する

筆者が見ている仮説で面白かったのは
朝食のサラダに入っているプチトマトのヘタが取ってあるホテルは良いホテル
工場で最初に見るのは床がきれいか。オフィスでは観葉植物が手入れされているか。
女性のヘアスタイルが変わるのは月曜日
小金井カントリークラブの会員権価格で景気動向を知る

後半はやや切れ味が悪くなりますが、最後までものが見えるために何をするかの方法論が貫かれています。

この本です。

蛇足ながら興味深かったのは奥付けと呼ばれる最後のページです。編集者の名前(社長さんです)だけではなく、アシスタントスタッフ、プロモーションスタッフ、オペレーションスタッフ、といった出版に関わったすべてのメンバーの名前がクレジットされていました。会社の書籍作りに対する思いが感じられ、思わず出版社のウェブを覗いてしまいました。思ったとおりユニークな理念を持った出版社でした。

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2007年12月27日

年末の読書

慌しい毎日が続いています。平日の夜が今週は4日だけ。そのうち3日は予定を入れてあって、日中も年末までにやっておくべきことが山積みになっています。

そんな中、恒例のアマゾンのベストセラーチェックをやっていたらまた何冊か買いたい本が見つかり、近くの八重洲ブックセンターに行って買ってしまいました。

アマゾンのベストセラーチェックとはアマゾンにある総合100位までの売れている本のランキングのページを見て意外な本を見つける作業です。100冊の中から運が良いと2,3冊面白い本が見つかります。早速手帳にメモしておいて、時間を見つけて書店で実物を確認して、少しでも気になるところがあったら購入しています。

1冊目はこの本です。当たり前のことを言っているだけ、という評価もあるようですが、当たり前のことをできないのが日本のホワイトカラーの問題です。著者は言うだけではなく経営者として実行してきたところに価値があると思います。仕事の内容と締切を具体化することでホワイトカラーの仕事が「見える化」するという発想はわかっているけど現実には・・・という甘えが生産性を低くしているという指摘は納得感があります。

また、吉越氏が指摘するように海外では仕事の反対は遊び、ところが日本では仕事の反対は休み、という「ライフ」に対する考え方の違いも、残業を是とする風潮の理由。これも同感できます。自分マイナス仕事イコール何?という問いかけは20代30代から行っておくべきです。仕事にしがみつく老害、仕事が無くなると家族にしがみつくぬれ落ち葉族、どちらもなりたくない未来です。

ブレインストーミングではロクなアイディアは出ない、決断は2分でできる・・・などやや極端で違和感を感じる部分もありましたが、彼の仕事のスタイルは全員に受け入れられるものではなく、個性の強い独特のものであることが感じられました。恐らくついていけない社員は会社を去っていったのではないかと推察されます。それでも実績をあげていったのは、仕事の目的は人に好かれることではなく会社の利益を上げて自分の収入を増やすことだ、と明快にゴール設定されていたからだと思います。

もう一冊は、ビジネスの対極にある絵本のようなこの本です。

トレンドをつかむ達人、糸井重里氏のマーケティングにまざまざと引っかかってしまう自分が何とも悔しいのですが、谷川俊太郎さんは11年前の日記にも書いたことがある好きな詩人の一人です。講演を聴いてそのお人柄というかライフスタイルに憧れに近い感情を持ったことを思い出します。

この本ははじめから読んでいく本ではなく、時間が空いたときに目次を見て気になる質問とそれに対する谷川さんの回答の妙を楽しむのが良いと思いました。

投稿者 shinoby : 07:56 | コメント (0) | トラックバック

2007年12月24日

「資産設計手帳のすすめ」その後

12月7日が正式な発売日になっているこちらの本はお陰様で評判も上々、早々に重版が決定しました。本日の日経新聞広告にも掲載させていただきましたが、売り上げもコンスタントに伸びています。

書籍を出版するときはいつも2つのことが気になってしまいます。

1つはやはり販売部数です。資産運用関係の書籍は1万部出ればヒット5万部出れば大ヒット、10万部出ればメガヒットというくらいのマーケットです。「金持ち父さん・・・」が例外的なベストセラーとなりましたが、既に資産運用本の範疇を超えた作品です。著者としては最低でも重版しないと出版社に対して申し訳ないという気分になってしまいます。その意味では、一応はホッとしています。

販売部数以上に気になるのは内容に対する評価です。例えばアマゾンのレビューなどは気になりますが、中には的外れな批判があったりもしてレビューに対する評価も含めて冷静に見るようにしています。

それよりも読者の皆様がブログに掲載しているコメントの方が参考になります。自分のブログで紹介しているということは自信と責任を持っているということだからです。

例えば、NightWalkerさんrennyさん、さらには実際に資産設計手帳の方法で実践された方までいくつかのレビューを読ませていただきました。

誰でもできる資産を殖やすための「仕組み作り」という視点で書いたのですが、既に資産運用の自分の手法を確立している方にはいきなりはじめるのは難しいところもあるのかもしれません。

いずれにしても年末は新しいことを計画するのに丁度良いタイミングです。長いお休みを利用して来年から心機一転始める方法を考えるヒントにしていただければ幸いです。

投稿者 shinoby : 07:59 | コメント (4) | トラックバック

2007年12月11日

出版ラッシュ!

<業務連絡>
先週発売の新刊「資産設計手帳のすすめ」ですが、お陰様で重版が決定しました。お買い上げ頂いた皆様、ありがとうございます。
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マネーカレッジの木田さん、そして竹川さんが新刊書籍を出版されました。早速、拝見しましたが、どちらもお二人のお人柄が溢れる丁寧な仕上がりです(木田さん、竹川さんありがとうございます)。

こちらは木田さんのはじめての著書。投資の基本をミキ、タケシ、クミコの3人の登場人物による物語にして、誰でも資産運用にスッと入っていける内容になっています。

投資経験者には物足りないかもしれませんが、やさしい語り口の中にMSCIコクサイからリバランスまでしっかり盛り込まれているのには感心しました。丸善でランキング1位になっています。12日夕方には出版記念セミナーも開催されるようです。

一方のこちらの作品は、竹川さんのベストセラーの第2弾です。ブログを拝見すると制作にはかなり苦労されたようですが、作品はすっきりと仕上がっています。

読んでみて感じたのは前作に比べるとさらに歯切れが良くなっているということ。例えば、毎月分配型投資信託に対する質問への回答などここまで言い切って良いのかな、とこちらが不安になるくらい明快です。こちらの本は既に投資信託で運用をしている個人投資家の方には役立つと思います。

それにしても年末になると投資関連書籍の出版が増えてきます。気がつくのは、昔に比べ良質な内容のものが増えてきたことです。「株で簡単に・・・」「寝ている間に・・・」「3ヶ月で3倍・・・」といったタイトルだけセンセーショナルな書籍はすっかり姿を消しました。このような本を読んでも、資産は殖えない(むしろ減ってしまう)ことにようやく多くの人が気がついたということでしょう。

私も他の皆様に負けないようにクオリティの高い作品を作っていきたいと思います。

投稿者 shinoby : 18:47 | コメント (2) | トラックバック

2007年12月 6日

不動産ファンドの実態

書店の店頭で光文社ペーパーバックスのような紙質に思わず購入してしまいましたが、この本は横書きではなく縦書きです。読みやすい文章に帰りの電車の中で一気に読んでしまいました。現場にいた人ならではの、面白い事例が次々に出てきます。

●不動産ファンドを運営する会社の「仕入れ会議」は売り手(営業担当者)と買い手(経営陣)が同席する不思議な光景

●画廊経営者と不動産会社が長いお付き合いを続ける理由

●「ラストルック」を男気で買う。155億円の売値の物件を158億円で購入するワケ

●丸の内のPビルを2000億円で買ったDファンドがやったこと

●不動産鑑定士と不動産ファンド会社の関係と鑑定価格への影響

●マンション建設の反対運動なナゼ沈静化するのか

●不動産業界に出入りする不思議なサングラスの紳士

●ゴールドマンサックスはなぜ坪1億8千万円で銀座のティファニービルを買ったのか

●金融商品取引法に怯える不動産ファンド関係者

・・・

現場のリアルな事例はそれほど大げさな脚色も感じられず、業界に長い時間いた人ではないかと推察される豊富な経験が語られています。この本だけで今後の不動産相場を予想するのは危険ですが、判断材料の1つにはなります。

自分たちの「お仲間」が保有している物件をファンドに組み入れていく・・・。ファンド間の物件キャッチボールのような事例を読んでいると、1980年代のバブルを知る世代としては、何か似たものを感じます。そんな不動産向けに融資額を伸ばしている銀行のリストを見ると、やはりここにも1980年代と変わらない顔ぶれが・・・。歴史は繰り返すのでしょうか。

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2007年12月 1日

2冊の新刊本のご案内

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<業務連絡>
12月1日の土曜版NIKKEIプラス1「独立独歩のマネー学」運用上手になるために、にコメントを掲載していただきました。竹川美奈子さんの取材です。
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来週、2冊の書籍が出版されることになりました。1冊はマネックス証券とマネックス・ユニバーシティで共著で制作したこの本です(プレゼントもありますのでクリックしてみてください)。朝日新聞の日曜日の全面で毎週連載されたもので、私もコンテンツ制作に関わったものです。

(ブログが途中で終わっているというコメントを頂きましたが、次のページに続いています。続きをお読みになりたい方はこの下のブルーの文字「続きを読む・・・」を1回左クリックしてください。)

週末に見本版が届き、装丁や中身を確認することができました。拙書「資産設計塾」などに比べると、イラストや文章の感じがソフトで読みやすくなっています。1項目が4ページで完結しているので、電車の中などで細切れな時間に気楽に読みながら知識を身につけられるのではないでしょうか。シンプルな装丁も気に入っています。12月3日の発売です。

もう一冊は前にもご紹介した、12月6日発売の「資産設計手帳のすすめ」です。これは、長期分散投資をシステム手帳を使ってどう実践するか、を具体例を入れて説明した書籍です。20種類近くのオリジナルシートを使った方法を公開します。ブログを読まれている方にはアマゾン特典でご購入いただければと思います。

こちらは表紙は前から見ているのですが、中身の最終版はまだ手元にありません。「マネックスお金のゼミナール」とは異なり、1から自分で書いた作品。実は手帳に関する本を書く、というのは昨年からの夢の1つだったので、別の意味での思い入れもあります。

本日日経新聞のNIKKEIプラス1「独立独歩のマネー学」に資産設計手帳のシートの1つ「資産管理シート」の一部が図表として掲載されていますが、実物はもう少し手帳に入りやすいコンパクトなものになります。

来年からは手帳を使って、ストレスと手間のかからない方法で資産管理をする。そんなきっかけに出来る本だと思います。

2冊どちらもどうぞよろしくお願いいたします。

投稿者 shinoby : 08:02 | コメント (0) | トラックバック

2007年11月13日

「スタバではベンティを買え」

「スタバではグランデを買え」の著者の吉本先生には先月こちらのメールマガジンのインタビューでお会いする機会がありました。大学の先生らしからぬ雰囲気で、真に投資家の立場になって金融商品をわかりやすく伝えようとしている姿勢を感じ、楽しく有意義なインタビューをすることができました。

そんな、吉本先生が最近出版したのがこちらの本です。どこかで見たことのある表紙だな、と思ったらこちらの特典2に出ていただいた竹川さんが書かれた「投資信託にだまされるな!」と色違いであることに気がつきました。そういえば、タイトルも商品名だけが入れ替わっています。

編集担当はダイヤモンド社の加藤さん。色使いと言い、構成のセンスと言い、編集の技が冴えています。最後のページが唐突に終わっているのが不思議に思いましたが、これも計算済みの編集なのでしょうか。全体の構成がしっかりしており、読者を最初からつかむ作品に仕上がっているのはさすがです。

しかし今回の吉本先生の本と竹川さんの本、装丁とタイトルは似ていますが本の内容はかなり異なります。竹川さんの本は、過激なタイトルとは裏腹に投資信託をどう選ぶのかという視点で書かれているのに対し、吉本先生の金融商品に対する視線は厳しいものがあります。

タイトルだけでもかなり刺激的な表現が並びます。
●インフレに強いのは普通預金
●2重通貨預金〜損をするためだけにあるような預金
●満期を銀行が選択できる預金〜中途解約すれば大損する!
●富裕層向けの金融商品もぼったくりがひどい
●仕組預金や仕組債はぼったくりの道具
●普通の日本人なら外貨運用は必要ない

大学の先生にここまで言い切られてしまうと、突っ込みを入れたくなってしまいます。個人向け国債に対する見方、コストをかけた金融商品の問題点など大いに賛成したい部分もありますが、中には投資の初心者からみると誤解されかねない表現もあります。

吉本先生のベストセラーに「スタバではグランデを買え!」がありますが、実はスタバには実はグランデより大きなサイズがあります。トール、グランデ、ベンティと大きくなっていくのです。

ショート 240ml (8fl.oz)
トール  360ml (12fl.oz)
グランデ 480ml (16fl.oz)
ベンティ 590ml (20fl.oz)

「スタバではベンティを買え」ではないのか?そんな風に突っ込みを入れながら読んでいくのが「金融商品にだまされるな!」の読み方ではないかと思いました。

投稿者 shinoby : 23:33 | コメント (0) | トラックバック

2007年10月10日

会社の品格

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「●●の品格」という書籍がちまたに溢れています。編集者のUさんにご紹介いただいたこの本もまたそんな流行モノの一冊か、と思って手に取ってみましたが、先入観は良い意味で裏切られました。シンプルで力強い文章にぐいぐい引き込まれ通勤の帰り道一気に読んでしまいました。

著者の小笹さんはリクルート出身でこの会社の創業者です。企業研修を行う会社です。私自身、研修を受けたことがありますが、普通の研修とは一風変わったことをやっています。研修の根底には社員のやる気が会社の成長の原動力であり、それをどうやって動機付けするのかにフォーカスするのが付加価値であるという思想が感じられました。

そしてそんな社員のモティベーションをリンクできれば会社にとって最高の人的リソースを得ることができるという考え方です。だからこの会社は名前が「リンク アンド モチベーション」なのです。

経営者が上からお金とポストを与え、画一的な評価をしているような会社ではこれからは従業員の多様なニーズに会社が対応できない、優秀な社員は給料やポスト以外に求めているものがある、そんな日本の会社で今起こっていることを現場に近い立場からしっかりと認識して、それにどう対応するかの処方箋をまとめている極めて実践的な書籍だと思いました。

最近会社の経営が何かおかしいな、と思っている経営者の方が読むときっとハッとする事実が記載されていて驚くと思います。

企業で働く社員の方には、特に200ページからの下記の3つの視点を大切にするという内容が役に立ちます。

「自分株式会社の視点」・・・組織に所属してはいるが、個人という会社の経営者の視点を忘れない
「時間投資家の視点」・・・仕事とは会社に自分の人生の大切な時間という資源を投資しているという視点を忘れない
「消費者の視点」・・・外から見たらどうなのかという客観的な視点を忘れない

各章の最後にまとめがあって、後から頭の整理も出来、読者の視点で構成された正統派の作品でした。一読をおススメします。

投稿者 shinoby : 09:03 | コメント (0) | トラックバック

2007年9月20日

現実逃避

<業務連絡>
まだ画像も内容も出ていませんがだまされない!投資信託の選び方はかなり本格的な投信ムック本になりそうで期待しています(私も取材を受けました)。
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昔から何かに追い詰められると現実逃避をする性格のようです。高校時代、期末テストが迫ってくると小手先のテスト勉強ではなく、本質的な勉強がしたい、などと都合の良い言い訳を考えてテストの勉強とは別の本を読んだりしたものですが、人間の本質は変わらないようです。

今回は書籍の締切からの逃避ですが、テーマは「旅」のようです。

ひょんなことからこんなツアーを見つけました。このバス旅行です。ロンドンからオーストラリアのシドニーまで、陸路でほとんどを走破するという破天荒なプランです。

このツアーになぜそそられたかと言うと、沢木耕太郎氏の深夜特急を思い出したからです。デリーから乗り合いバスだけでロンドンへ向かうという主人公のストーリーでしたが(実際は香港から旅行をはじめていますが)、ボロボロになるまで何回も読み返した数少ない小説(紀行文)です。

そういえば、このSNSにいらっしゃるシェイクアレキサンドリア殿下のページには劇的紀行 深夜特急が紹介されていました。学生時代に夢中になった小説を映像化したものです。出演が大沢たかおに松嶋菜々子?この手の映像化したものを見ると元々の小説のイメージまで壊れてしまうのではないかと心配するのですが、レビューを見ていると評判が良いようなので、見てみたくなってきました。

そんな訳で、追い詰められるほど妄想はどんどん広がるのですが、3連休はせめてここで紹介されていた北軽井沢の自然農園くらいは行ってみたいと思っています。そんな時間さえあるのか怪しいのですが。。。

投稿者 shinoby : 08:01 | コメント (0) | トラックバック

2007年9月19日

読書法

<業務連絡>
週刊朝日9月28 日号「必読 株でもヤケドしない「損切り」の法則」(32ページから)に取材コメントが掲載されています。表紙のインパクトのせいか売切れの書店が多いようですのでお早めにご覧ください。
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最近は時間が無いせいもあって、ゆっくり味わいながら読書をするということが無くなってしまいました。本を読めるのはほとんどが電車やバスの中の10分15分といった細切れの時間です。そうなってくると読み方にも工夫が必要になってきます。

読書と言っても読む本は様々です。自分が好きな趣味の本があります。仕事の上で読んでおかなければならない本もあります。そして雑誌もR25、L25、は毎週、週刊新潮や週刊文春などもたまに買って読みます。さらには読書とは言えませんが自分の書いている書籍のゲラも読まなければなりません。また献本ということで出版社から送られてくる新刊書籍も一通り目を通します。

そんな訳でカバンの中には週刊誌、単行本、ゲラ、などが常に3冊から多いときは7冊くらい入っています。これらを並行して読んでいくのがいつものパターンです。

小説のようなストーリーものは基本的に読まないので、すべての読むべきものがコラムの集大成のように感じられます。つまり1つの本でも章ごとに、あるいは節ごとにバラバラなものとして読んでいくのです。そうすれば途中で別の本に移っても違和感を感じません。とにかく細切れの時間で1つのかたまりを読んでいくという風にしているのです。

だから1冊の本を最初から最後までじっくり読むことは少なくとも最初の1回ではありません。良い本だと思ったら最初にざっくり読んでからもう一度読み返すのです。そのようなときは自宅で少しまとまった時間がある時に行うようにしています。

本は買ったら全部読む必要はありません。本を書いている立場から言うと、全部のページに内容をぎっしり詰め込んだ本というのは何だか息苦しく、読みにくいものになってしまいます。全体の中で濃淡があるから、読み手に余裕を持ってもらえるのです。逆に言えば読み手は自分の都合に合った部分だけを読めばいいのです。せっかく買ったから、と無理をして全部読んでも内容を吸収できないばかりか、時間が無駄になってしまいます。

本は全部読まない、価値が無いと思ったら途中で読むのを止めることです。

そして細切れにした本の1ピースを細切れになった自分の時間で読んでいく。完璧な方法とは思いませんが、この方法で幅広い本を読み80%の理解をする方が、1冊の本を100%理解するより自分には向いていると思っています。

投稿者 shinoby : 08:11 | コメント (0) | トラックバック

2007年9月17日

食は人生そのもの

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昨日紹介したこの本ですが、最後までしっかり読みました。食に対する警告書かと思っていたのですが、エッセイのように気軽に読んでいく中で多くの気付きに出会える本という印象を持ちました。

著者の体験がリアルに展開される1章2章5章、それにあとがきにかえて、が読ませました。理屈を振り回すのではなく、私はこうやってきました、という淡々とした内容を独特の文体で披露していくのです。

そしてフラットな視点から見えてくるものが新鮮なのです。
●大型冷蔵庫の奥が「永久凍土」化している家庭が多い
●沖縄の長寿の理由が豚肉と昆布を工夫して食べる食生活にあるというが、本当だろうか
●入院している人の食生活に大切なのは一緒に食べること弱者のスピードにあわせること
●震災の時、避難所のゴミ箱に弁当の残りが日に日に増えていった。炊き出しよりも食材と調理器具で自分の食のスタイルを維持したいニーズがあったのではないか
●ボランティアの方から手作り弁当を配ってもらうお年寄りは、お弁当だけではなく一緒に食べる人を欲しがっている
●ホームレスの人たちの食生活が変わってきた。以前は自炊が多かったが、2000年頃から稼いだ数百円のお金から300円のコンビニ弁当を買っている。

彼が実践しているライフスタイルを真似しようとは思いません。ある意味1つの方向を極めてしまった人であり、簡単に真似できるものでも無いのです。しかし食にこだわっているのに、食とのかかわりが薄くなってしまった現代人が抱える問題点をクリアに見せつけられてしまいます。毎日誰とどんなものを食べているか、を見ればそこにその人の生き様が投影されているのです。

持論を押し付けるのではなく、こんな生き方もあるよ、といういい意味での力の抜け具合が心地よい、読後感さわやかな一冊でした。

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2007年9月16日

読書の秋

<業務連絡>
本日の日経新聞朝刊に新興国株式投資の特集記事があり、コメントを掲載していただきました。紙面の都合で新聞には掲載されなかった株式配分比率の根拠の詳しい説明を読まれたい方は、取材時のタネ本になった資産設計塾 外貨投資編をお読みください。
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昨日ご紹介したこの本はアマゾンで見ると3701位まで上昇していました。発売は来週ですからきっともっと順位は上がると思います。ベストセラーになるのではなく、自分の人生に悩んでいる人、何かに挫折しそうな人、失敗に落ち込んでいる人・・・に読んでもらえるようなロングセラーになれば良いな、と勝手に思っています。

その山口さんの本は単行本になったものをもう一度読ませていただきながら、書店に行って買ってきた何冊かの書籍も平行して読みはじめました。

この本は週刊誌の書評を見て買ってみたものですが、日本人の食生活に対する警告の書に見えます。とは言っても語り口は意外にカジュアル。エッセイにような口語調の文章の中に著者の今までの経験が凝縮されています。これから楽しませていただきます。

この本は書店でも等身大のパネルで大々的に宣伝しています。アマゾンでもランキング1桁ですから、読んだ人も多いかもしれません。何が良いかというとまずタイトルのキャッチーなところです。岡田さんには「世界征服は可能か」という著書もありますが、時代を切り取るネーミングはすばらしいマーケティングセンスです。

本書で紹介されている1年で50キロ体重を落としたという体験には大きな価値があります。その方法(レコーディング・ダイエット)を知りたい人も多いでしょうが、私はナゼ体重を落とそうと思ったのか、体重が減って何が変わったのか、に興味を持ちました。自分がある意味別の世界に移動し、今までいた世界を眺めるとどういう気持ちになるのでしょうか。

読書ばかりしているわけにはいきませんが、連休中に2冊くらいはサクッと読んでしまおうと計画しています。他にもやることいっぱいなので、あまり時間は無いのですが。

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2007年9月15日

一人でも多くの人に・・・

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久しぶりに心から感動できる本に出会いました。彼女がわずか二十数年の人生で体験してきた現実にただ圧倒されてしまったのです。だまされたと思って買ってみてください。そこまで言い切っても良い読む価値のある本です。一人でも多くの人に読んで欲しいと思います(ブログを書いている15日午前中ではアマゾンで178065位です)。

高校時代全日本女子柔道ジュニアオリンピックカップで7位、慶応大学で開発経済を学び、ワシントンの国際機関でインターンをする中、途上国援助の方法に疑問を持ち、バングラデシュで大学院に通い、そこで起業・・・。こう書くとただの華麗な経歴の女性経営者か、と思うかもしれません。しかし彼女のやり方には共通点があります。それは自分がおかしいと思ったものを徹底的に考え、正しいと思ったことを徹底的にやり遂げる。決してスマートではない真正面からの現実に対峙していくやり方に思わず「ガンバレ!」と応援したくなるのです。

そんな山口さんに昨日お会いすることができました。事前に本のゲラを読ませていただいて想像していた通りの、透明感のあるピュアでナチュラルな明るい人でした。この小さな体にどこからパワーが?と不思議に思ってしまったのですが、きっとスイッチが入った時の集中力には人並み外れたものがあるのでしょう。

彼女は今はこの会社でバングラデシュの工場で作ったカバンや靴を売っています。入谷に直営店を作り、イクスピアリや三越松山店など、様々な店舗で販売をしています。とにかく睡眠時間が足りないくらい取材、商品開発、店舗販売、講演と駆け回っているようです。

彼女の途上国との付き合い方は対等です。本当は欲しくないものを「かわいそうだから」という理由で高い値段で買う、そんなフェアトレードという発想ではなく、先進国の消費者がブランド品のバッグと比べて本当に「欲しい!」と思うもの作るという発想です。だからNPOではなく株式会社を作り、きちんと利益を上げ、社員に給料を払い、税金を納め、会社を大きくしていきたいと語ります。

立ち上げる苦しさを味わい、ようやく動き出した会社ですが、きっとこの先にももっとたくさんの困難が待っていると思います。これからの成長を遠くから見守り、自分にできるサポートはしていきたいな、と思わせる魅力のある方でした。話しているうちに何だか温かい気持ちになり、いただいた本にサインまでしていただきました。

16日に舞浜のイクスピアリでお客様感謝イベントに参加するそうです。時間のある方は行ってみてください。実際に話を聞いてみるときっと私と同じ気持ちになれると思います。

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2007年9月 6日

ホスピタリティ

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<業務連絡>
先日六本木ヒルズで開催された蟹瀬誠一さん、深野康彦さんたちとのパネルディスカッションが動画で見られます。資産運用のヒントにしてください。
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私は実物不動産の投資はまったくやっていません。REIT(不動産投信)を数銘柄保有しているくらいです。そんな不動産実物投資をしない私でもこの本から様々なヒントをもらうことができました。

実はこの本、不動産投資の本ではない、と私は思いました。ホスピタリティについて不動産を切り口に書いた本なのです。前半の126ページまでを読むとその感をさらに強く持ちます(後半は物件取得の具体的ノウハウが書いてあります)。

表紙の写真を見ると、どこかのホテルの宣伝(帽子をかぶっている女性)を思い出し、少し引いてしまうのですが、内容は読ませます。家賃収入1億円ですが、今までの失敗談、成功の秘訣を自分の言葉で素直に表現しているのにとても共感できるのです。不動産賃貸業もホテルや飲食店と同じでおもてなしによって成功できることがわかります。

管理を丸投げすると物件が荒れる、物件の管理は自分でやる
賃借人と顔見知りになって物件周辺の情報収集をする
自分の物件のリフォームは自分でやるとコストが下がるだけではなく物件の本質が見える
自分の物件に空室に実際に泊まってみると見えてくるものがある
北風のあたる冬寒い部屋には夏の間に買っておいたホットカーペットを無料でサービスする
不動産の紹介をしてくれた営業の人に感謝の気持ちを渡す
融資先の銀行や公庫の人にはマメに挨拶して顔を覚えてもらう

つまり彼女のやっていることは物件を紹介してくれる不動産屋さん、融資をしてくれる金融機関、
入居してくれる賃借人、に対するサービス業になっているのです。不動産投資は株式や債券に投資するのとは異なります。人にモノを直接借りていただくビジネスです。投資というこちらから対象を選ぶビジネスではなく、相手からこちらを選んでいただく商売なのです。

こんな人が大家さんだったら安心して住むことができるな、そんな気持ちにさせる読後感もさわやかなヒット作でした。表紙にひるまず買うことをおススメします(ちなみに中身を読み終わって再度表紙の写真を見ると、いい人に見えてくるのが不思議です)。

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2007年8月23日

インドの経済発展を推し進めたモノ

どうも朝方のブログの調子がまた悪化しているようでアップ時間が遅れてしまいます。コメント欄を一時的に閉鎖して効果があったのですが、それにも限界があるようです。毎朝読んでいただいている方、申し訳ございません。

さて、最近読んだこの本ですが、これからの世界を考える上で様々なヒントを与えてくれます。

筆者はDJとしても活躍するハイパーメディア・クリエイターで経済の専門家では無いのですが、世界を巡って肌で感じたグローバルな流れを思いつくままに取り上げ自分なりの見方をはっきり主張しているのが類似書にはないユニークな点です。

その中でも納得したのが「20世紀の経済発展を進めた最も重要な発明は何か」という質問です。

彼の考えはエアコンだというのです。

エアコンによって暑くて労働意欲のわかない地域でも涼しく快適な場所が提供されるようになり、金融などの高いスキルを持った人たちがエアコンを目指して競争することで経済発展が成し遂げられたのがグローバリゼーションを推し進めたという意見は突拍子の無い考えかもしれませんが、納得させられるものもあります。もしエアコンがなければ新興国の未来は変わっていたかもしれないからです。

全体の構成はやや粗く、完成された作品ではありません。しかしその荒削りなところが逆にこの本の魅力にもなっています。精緻な分析ではありませんが、感性鋭いクリエーターの見る未来を書籍のあちこちから感じることができるのです。

投稿者 shinoby : 06:30 | コメント (0) | トラックバック

2007年8月16日

仕事と勉強

10月に発売される雑誌の取材を受けました。実はもう出版社の季節は秋です。

秋のテーマは勉強です。最近は勉強法の本がベストセラーになったりして、どうやって大量の情報を短時間でインプットできるか、を勉強している人が増えているようです。

しかし、資格マニアの人の本を読んでも「勉強」はできるようになるかもしれませんが、「仕事」はできるようにはなりません。勉強は要点を押さえて、情報を整理して頭に入れる効率性を競うものだと思っています。あまり勉強していないのにテストの点数が良い人とは、短時間で全体の構成を頭に入れて、それを記憶のポケットに整理できる人です。テストではその引出を開けて答案を作れば良いのです。

仕事が勉強と違うのは1つはアウトプットはインプットと同じではいけないということです。知識をそのまま実務に振りかざしたところで成果には結びつきません。

そしてもう1つ異なることは仕事は相手が人であるということです。人間の感情があるわけですから、同じことをしたとしても言い方や態度、それまでの人間関係、見た目、立場、など様々な要因によって結果は変わってきます。

つまり本を読むことは知識のインプットに大切なことですが、それを仕事の成果につなげるにはもうワンステップ必要だということです。

とは言え、どの本を読むかというのは限られた時間の中で慎重に選択すべきです。自分が読んだ書籍の紹介ということで10冊ほどの金融、財務関係の本を紹介させていただきました。月曜日に発売されたこの雑誌もてんこ盛りでしたが、この勉強特集もボリューム満点の仕上がりが期待できそうです。発売されたらまたご紹介させていただきます。

投稿者 shinoby : 06:59 | コメント (0) | トラックバック

2007年8月12日

医療の限界、日本の限界

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<業務連絡>
「資産設計塾 外貨投資編」のアマゾン購入特典は本日午前中に対象の皆様にPDFファイルを添付してお送りしました。ご確認ください。
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日本の医療の問題をまとめた骨太の書籍ですが、この本が問いかけているのは単に医療という狭い分野の問題だけでは無いようです。

医療行為とはリスクの伴う行為です。人体に様々な器具を侵略させ、治療をしていくということは、依頼をする患者側と医療行為をする医者の側に、法律的な同意だけではなく事前のコミュニケーションが必要になります。

医療ミスがマスコミで報道されることがあると、医者が厳しい批判にさらされます。医者の未熟な技術による医療ミスがあるのも事実ですが、どこまでが医者個人の責任で、どこまでが医療システムの問題なのかという判断は高度に専門的なことです。正解は無いのかもしれませんが、少なくとも医療の素人(司法関係者)が正しく判断できるとは思えません。またそれを報道する知識の無いマスコミにも問題があります。

使命感に燃える医者とそれを支えるインフラや体制(成果に見合った待遇)、そしてそのような日本の医療制度を信頼する患者という関係に近づけていくのが理想なのに、現状の日本の世論、システム、法律は逆方向に作用していると著者は言います。

日本の医療制度の崩壊が進んでいるのは日本の社会が崩壊していくことの裏返しなのだと思いました。医療の問題は日本社会の1つの断面に過ぎないのです。

医療だけではなくこれからの日本を考えるきっかけになる、一冊です。

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2007年8月 7日

「孤独のグルメ」

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ネット上で密かに話題になっているこの本をようやく見つけて一気に読んでしまいました。日常の一場面が淡々と切り取られるだけのストーリー。というか起承転結のようなものがありません。主人公が仕事の傍らに一人で様々なお店に入り、普通の料理を注文し、そこに独りで静かで豊かな時間を見つけるという話がコンパクトに展開されていきます。

食べることが大好きなのに、どこかでお昼ご飯を食べようと思うと店の前で悩んでしまって、フラフラと歩き回ってしまうことありませんか?そんな人にはきっと主人公の気持ちに共感できるのではないでしょうか。

グルメ漫画という位置づけなのかもしれませんが、本質はそこには無いように思えます。作者の理想とする生き様がそこには描かれているように思うのです。

たまに取り出して何回も読める不思議な味わいのあるフランス映画のような作品。ちなみにこの本は漫画です。

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2007年8月 1日

「仕組み」

昼休みに書店に行って偶然目に留まったのがこの本でした。手帳を使った続ける「仕組み」について書いたばかりだったので、この言葉に反応してしまったせいかもしれません。

光文社ペーパーバックスを買ったのは久しぶりでしたが、あのひらがな、カタカナ、漢字に加え英語併記のシニカルな文体はこの本では姿を消し、普通の新書のような毒の無い文章になっていたのが少し残念でした。

内容は仕組みを作って「経済的自由人」になった人たちを取材しているものです。インターネットビジネス、情報起業、ビジネスオーナー、投資、発明と5つのカテゴリーに分類していますが、この分類にはあまり意味が無いように思いました。また紹介されている成功者のビジネスモデルも今となっては応用できる目新しいものではなく、人より先に何かを始めると人より良い条件で物事を進められるということがわかるだけです。改めて確認できたのはインターネットの世界では、先行者になることが圧倒的に有利だということです。知名度が上がり検索で上位に表示されれば、リアルの世界で銀座の一等地に土地を持っているようなもので、人の流れが変わらない限り、集客が見込めることが良くわかります。

面白いのは本書が
不自由人=会社員、公務員、大企業の社長・役員、自営業者、医者、弁護士、会計士、無職の人
自由人=流行っているレストランのオーナー、印税の入る作家・アーティスト、ライセンスを持つ人、地主・大家さん、株・債券から配当金利収入を得る人
と分類し、自由人を目指していることです(30ページ)。

大企業に所属していることに価値を見出す組織人の時代が終わったことは実感しますが、プロフェッショナルの時代も超えて、自由人という概念に価値を見出す動きが広がるかもしれない、というのは新鮮な視点でした。

読み終わっても自分でビジネスの仕組み作りができるわけではなく、また失礼ながら文章も決して読みやすいとは言えませんが、切り口の面白さから1000円以下で買えるペーパーバックスとしての価値はあるのではないかと思いました。

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2007年7月16日

難しい本

読み始めてからカバンの中にもう2週間くらい入っている、珍しい書籍がこの「プロフェッショナル進化論」です。シンクタンクソフィアバンクを主宰する田坂広志さんの著作。新書で200ページ、通常なら通勤2日くらいで一通り読み終わるのですが、何回読んでも、理解することができない。普通ならすぐに読むのをやめて次の本に移るのですが、この本は何か捨てることのできない重要なメッセージが入っているようにも思えてしまう。何とも不思議な本です。

本書の主張は第一話に書かれている「これから、すべてのプロフェッショナルは「個人シンクタンク」へと進化していく」だと著者は最初にまとめています。

その中でパーソナリティの時代になる、信頼(Trust)が重要である、自分らしさの発見、といった心構えを語る部分は「個人シンクタンク」ならずともビジネスの基本、仕事の基本とも言えることとして、深く共鳴する部分です。しかしその感銘の中で、例えば「ネットラジオ局をはじめる」という戦略(具体例)がいきなり持ち出されると、全体のメッセージとの間に混乱が生じ理解できなくなるのです。

「ムーブタンク」「フィールタンク」「アドバイザリー・コミュニティ」「ギブアンドギブン」・・・魅力的なビジョンとキーワードが提示されているのですが、実例に持ちだされるのが田坂氏が実践している現実の分析になっているだけで、ではそのようなビジョンを実現するには具体的にどうしたら良いのかは見つけることはできませんでした。

上記のような感想を書くと読み手の理解力の問題ではないか、と指摘されるかもしれません。田坂氏が本の中で語るように「下段者には、上段者の力がわからない」からです。しかしもしそうだとしてもそれが読み手が理解すべき、との主張は(程度問題ではありますが)書籍というメディアでは受け入れられるものではないでしょう。

本書が難しいのは「シンクタンクソフィアバンク」と「執筆家田坂広志氏」が何をやっているか、ではなく「個人シンクタンクの時代に具体的に何をすべきか」が書かれていないから、と考えると頭の中が少しすっきりしました。そしてもしそうであれば、田坂氏の卓越したビジョン構築力を理解しようとするためには、そのコンセプトだけをピュアにまとめあげた方が読者にストレートなメッセージが伝わるのではないか、と思いました。

久しぶりに出会った難しい本。コンセプトを語るおいしい部分だけをまとめてもう一度読んでみるつもりです。

投稿者 shinoby : 07:16 | コメント (0) | トラックバック

2007年7月11日

三省堂神保町本店で3位

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新刊本はおかげさまでジワジワと売れ行きが伸びているようで今週3刷りが決定しました。アマゾンではレビューも3つに増え、細部にはいろいろとご意見があるようですが、全体としては個人投資家の視点に立った外貨に関する網羅的な書籍を作る、という当初の目的が評価されているようです。ありがたいことです。

外貨投資編の特徴は書店の販売よりネット上での販売が好調であることです。外貨というニッチな分野にフォーカスした書籍ということで書店の販売担当者としては大きなマーケットにならないとの読みがあり、あまり平積みされなかったのではないかと推測しています。一方でアマゾンではシリーズ3作目ということで、購入していただいた方が多いのではないでしょうか。

アマゾン総合ランキングではここ数日200番台から300番台とコンスタントに売れていることがわかります。一方で書店のランキングにはなかなか入らなかったのですが、ようやく三省堂神保町本店の投資関連書籍ランキング(株・資産運用)で3位に入っているのを編集の長岡さんに教えてもらいました。

実践編に比べると販売展開は地味ですが、実売スピードは実はあまり変わらないペースのようです。外貨投資もこれからは日本株と同様、いやそれ以上に大切な投資対象です。多くの個人投資家の方に読んでいただければと思っています。

投稿者 shinoby : 06:47 | コメント (0) | トラックバック

2007年7月 2日

自分が欲しいものを紹介する

「資産設計塾 外貨投資編」を購入された方からのコメントが少しずつBlogなどに掲載されているようです。amazonのレビューにも書かれることですが、書籍の内容がマネックス証券寄りになっている、と批評されることがあります。このことについて少し書いてみたいと思います。

書籍にマネックス証券の商品ばかりが登場する、と見られるのは2つの理由が考えられます。

かつてマネックス証券の商品開発部長だった頃、現在のマネックス証券の中核となる商品の導入を担当しました。ゲームファンド、トヨタアセット・バンガード海外株式ファンド、BRICsの投資信託、などは自分が欲しいと思ったものを商品化していったものです。そのような商品の中で自分自身の資産運用に活用し、現在でも競争力があると思われる商品は書籍で積極的に取り上げています。

また例えば為替保証金取引のように基本的にはどの会社で取引をしても商品性に違いがないものについてはマネックス証券のプロダクトで説明しています。それは自分が一番良く知っている商品で間違えが無い分、また読者の方に安心して説明できるからです。使ったことの無い商品を説明するのは勇気が必要です。

しかし、それだけではありません。マネックス証券では提供していない優れた資産設計商品も紹介しています。例えば、DR(預託証券)、香港市場以外の海外ETF、あるいはくりっく365といった商品は残念ながらマネックス証券では現状取り扱いを行っていません。しかしこのような商品も読者の方には知っておく価値があると考え、紹介して説明を行っています(ただし私自身の資産運用には使っていません)。

「資産設計塾」シリーズは個人投資家の視点で役に立つを思える書籍にしたいと思っています。資産運用に関する仕事をしながら、一方で個人投資家でもある私自身が自分で良いと思えるものを紹介したい、というのが書籍を刊行する動機だからです。これからも自分が欲しいと思う商品、自分が使って良かったと思う商品を紹介する、という基本的なスタンスを忘れないようにしていきたいと思います。

投稿者 shinoby : 06:48 | コメント (0) | トラックバック

2007年6月27日

雑誌掲載いろいろ

<業務連絡>
誠に勝手ながらBlogのコメント掲載機能を外してから、更新画面へのアクセスが改善し、更新作業が早朝にできるようになりました。引越しはこれからですが、しばらく様子を見たいと思います。

J-Wave81.3「ウイダーPOWER YOUR MORNING」のオンエアは7月9日月曜日朝からです。5日連続6:35頃になるそうです。元気が出る5分をお届けします。
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最近投資信託ブームのせいでしょうか。また雑誌の取材が増えています。仕事柄やはりマネー誌の取材というのが多いのですが、最近は一般誌からも時々お声がかかるようになりました。いわゆる自己啓発系の雑誌でも、どうやったら資産を殖やせるのかといった特集が増えているのが原因のようです。

マネー誌では連載をしている日経マネーやFJ以外に今月21日の発売されたダイヤモンドZAIにも取材記事が掲載されています。また来月7日に発売の月刊マネープラスは投資信託特集になるらしくこちらはかなりのボリュームで記事が掲載される予定です。

自己啓発系雑誌では25日発売のビッグトモロウや現物はまだ確認していませんが月刊宝島にも取材記事が掲載されているようです。

さらに来月9日に発売のAERAにも・・・とこれからもちょくちょく出る予定がありますのでまたご報告いたします。よろしければ書店でご覧ください。

投稿者 shinoby : 06:53 | コメント (0) | トラックバック

2007年6月25日

4位

「資産設計塾 外貨投資編」のamazonでの総合順位は最高4位でした。ジャンル別では1位になりましたが、総合ランキングの1位の壁は今回も厚かったというのが実感です。

今回は「田中宥久子の造顔マッサージ 」が圧倒的な強さで1位を独走しているように見えました。前回はハリーポッター、その前はコミックス・・・といつもすごい本が世の中には出版されているのです。

そして実はもう一冊、この本もずっと2位にとどまっていました。科学系のマイナーな本なのかと勝手に想像していたのですが、レビューを見てみるとかなりの高評価。読んでみたいな、と思わせる名著の匂いがする書籍です。ランキングを見ているうちにラッキーな出会いがあったような気がしました。

今回も数百通の特典の応募をいただきました。ありがとうございます。出版社からの連絡では書店での売り上げも前作を上回るハイペースだったようで、とりあえずはホッとしています。

「資産設計塾」シリーズはこれで3部作が完結。そろそろ1作目の改訂も検討しなければいけません。息の長い、資産運用の定番本となるようにこれからも内容に一層の磨きをかけていきたいと思います。

投稿者 shinoby : 06:48 | コメント (0) | トラックバック

2007年6月24日

本日24時までアマゾン特典実施しています

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<業務連絡>
12時30分現在。amazonジャンル別(投資・金融・会社経営)1位になりました!ありがとうございます。
11時25分現在amazon総合4位です。ありがとうございます。
10時25分現在amazon総合5位です。ありがとうございます。
9時30分現在amazon総合6位です。ありがとうございます。
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本日は以前にお知らせしたamazon購入特典を実施しています。

すでに数十件のメールが届いています(深夜にスタート早々からお申し込みいただいた方、ありがとうございます)が、「資産設計塾 外貨投資編」のアマゾン特典対象は24日の24時までとなっています。特典内容と申し込み方法は下記の通りです。

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<特典>
●「資産設計塾 外貨投資編」プロローグの初期原稿。書籍の完成版原稿の元となった最初に作成した原稿です。書籍と読み比べていただくと、構成・内容がほとんど変わっていることに気がつくと思います。荒削りで素朴な初期原稿をお楽しみください。
●未発表の資産設計関連コラム2本
お金に関するコラムを2本作成します。今回限りの原稿です。他の媒体に同じ内容の原稿が掲載されることはありません。

上記2つをPDFファイルで特典に該当する応募者全員の方にメールでお送りします。
(通常のパソコンであれば問題ありませんが、機種によっては添付ファイルが開封できない可能性がありますがその際はご了承ください)

<申込方法>
1.このページの左下にある「AMAZONから注文」にある「資産設計塾 外貨投資編」の画像をクリックしてamazonから2007年6月24日中(午前0時から24時まで)に書籍を注文します(日曜日の間にご注文ください)。

2.注文が完了するとamazonから登録アドレスに注文確認メールが届きます(注文するとすぐに返信が返ってきます)

3.返ってきた注文確認メールの返信を行います。
ただし宛先のauto-confirm@amazon.co.jpをshinoby@shinoby.netに変えて送信する。これでamazonで書籍の注文をしたことを私(shinoby)が確認し、特典対象者として認識します。
(個人情報などは適宜削除した上で送っていただいて構いません。)

4.8月上旬までに該当者全員にメールで特典(PDFファイル添付)をお送りします。
===

現在amazonランキングは14位となっています。果たして今回はどこまであがるのでしょうか。

ちなみに「資産設計塾」は3位、「資産設計塾 実践編」は2位が最高でした。1位になるのは難しいものです。

投稿者 shinoby : 08:23 | コメント (0) | トラックバック

2007年6月 5日

取材

最近、雑誌からの取材がまた増えています。

連載で取材を受けている就職ジャーナルは1日に発売。今週はマネーポスト(週刊ポストとはテイストの異なる雑誌です)にも取材記事が掲載予定です。そして20日には連載の日経マネー、FJに加え、ZAIでも分散投資の手法についてインタビューがまとめられることになっています。

25日には月刊宝島とBig Tomorrowに取材記事が。またマネープラスの来月発売分の取材も今週入りました。こちらはセゾン投信の中野社長との対談です。

分散投資や投資信託に関する取材には波があります。相場が調整局面になってくる、あるいは日本株のマーケットが膠着してくると取材が増える傾向があります。逆に日本株が一方向に動いているときはどちらにしても分散投資や投資信託にはフォーカスが当たらないようです。本当はそんな時こそ・・・なのですが、旬を追い求めるとそのような順張りの取材になってしまうのです。

それにしてもそれぞれの取材記事のゲラを読ませていただくと、同じテーマであってもライターさんの書きぶりに個性があります。時には自分の話した内容とどうもフィット感の無く、困ってしまう場合もあるのですが、それはこちらの話し方に問題があるせいかもしれません。そして写真を撮っていただくカメラマンさんにも相性があるようです。これもそもそもの素材の問題だと言われれば、その通りなのですが・・・。

投稿者 shinoby : 08:44 | コメント (4) | トラックバック

2007年5月19日

足し算の発想、引き算の発想

「資産設計塾 外貨投資編」は原稿内容も固まり、目次、索引、グラフの更新などの最後の細かい作業を編集者の長岡さんが進めています。今回の書籍はとにかく膨大なデータに忙殺されました。各国のマクロ経済データ、ファンドのパフォーマンス、インデックスの説明や過去の推移、証券会社毎の取扱商品や手数料の比較など、数字の洪水です。しかもそれらのデータが日々更新されていくためどこまで追っかけるのかも悩ましい判断でした。

そんな今回の作品は言ってみれば「足し算の発想でできた本」ということができます。できるだけ幅広く網羅性のある構成を目指し、個人投資家の外貨投資の本では他の追随を許さない本にしよう!という意気込みで制作しました(その結果、各方面にご迷惑をかけてしまったのですが・・・)。

一方で書籍には「引き算の発想で作る本」もあるのではないかと思います。敢えて重要な部分だけを選択し、内容を絞り込むことによってピンポイントで言いたいことを伝える本です。情報量は少なくなるかもしれませんが、その分読者にメッセージを伝えやすくなると思います。

「資産設計塾」シリーズは手前味噌ながらその網羅性と情報の整理整頓に読者の皆様が価値を認めてくれたのではないかと思っていますが、今度は方向性を180度転換して、引き算の発想で書籍を作ってみたいと考えています。

そんなことを考えていると、出版社から「資産設計塾 外貨投資編」の発売日が6月下旬に決まったとの連絡が入りました。そろそろ前回も実施したこのBlogでのアマゾン購入者特典、今回はどうするか決めなければいけません。

投稿者 shinoby : 11:58 | コメント (7) | トラックバック

2007年5月10日

時代を切り取る機動性

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新しい書籍を見つける1つの方法は定期的にアマゾンのベストセラーランキングを1位から100位まで眺めてみることです。自分がまったく知らなかったエリアの書籍で面白そうな本が見つかるという宝探しのようなワクワク感を味わうことができるのです。

そんなことをして今回見つけたのがこの本です。

実は講談社のセオリーシリーズは創刊時から愛用しているシリーズです。特に1年ほど前に出たこの本は住宅地を地名ではなく丁目単位でランク付けするというマニアックな作りで他の書籍とは一線を画する出来栄えでした。

その全国版が今回の新刊というわけです。東京の住宅地については昨年のランキングを踏襲しており、データ量は減っていますが、大阪、名古屋といったエリアでも同じことを始めました。やはりこのような企画へのニーズは昨今の不動産価格の上昇もあり強いようです。

一緒に買ってみたのが同じシリーズのこの本です。こちらはプライベートジェットからクルージング、そして相続税の節税方法と浮世離れした世界が紹介されています。

本当のお金持ちは雑誌に顔を出したりしないでしょうから、書いてあることを鵜呑みにするのは危険ですが、世の中のトレンドを見るには格好の情報源と言えます。不動産、お金持ちの世界・・・このような書籍が増えてきたのは時代の流れを反映しています。

ムック形式の書籍なので機動的に時代を切り取り作品化できる。ムックと言っても、内容の充実した中身の濃い作品。これらをわずか1000円で作ってしまう編集者の力量はかなりのものです。少なくとも読者としては元が取れるおトクな本だと思います。

投稿者 shinoby : 08:38 | コメント (3) | トラックバック

2007年5月 6日

マーケティングの力

この本が売れているようです。1500円と価格はやや高めですが、投資信託の基本的な考え方がわかりやすく整理され、個人投資家の立場で書かれているところがニーズに合ったのがヒットの要因ではないでしょうか。

毎月分配型や元本確保型の投資信託、あるいは投資信託と定期預金の抱き合わせ販売などの問題点はこの本拙書(お持ちの方は83ページ以降をご覧ください)でも何度も紹介されている内容で目新しいものではありません。

しかし竹川さんの本の素晴らしいところは投資信託のことをまだ良く知らない読者の方がどこに興味を持つかを考え、冒頭カラーでその部分を説明している卓越したマーケティングにあります。全体のバランスや構成を考えて完成度の高い書籍を目指すという方向ではなく、オイシイところから順番に食べてもらうという雑誌的な発想です。

タイトルは過激ですが、内容は真っ当。投資信託をこれから・・・と考えている方には読んでみる価値のある本だと思います。

投稿者 shinoby : 10:36 | コメント (2) | トラックバック

2007年4月15日

9刷

2年前に出版したこの本が今月また増刷になりました。これで9刷、4万3千部となり、こちらももうすぐ増刷になりそうな実践編も合わせると7万部に達する勢いです。ロングセラーとして多くの方にお読みいただき本当にありがたく思います。

アマゾンのランキングでもどちらも2000〜3000番台と安定した数字になっていますし、レビューコメントも的外れなコメントもありますが、執筆意図を理解した良質のコメントが多く、参考にすることができます。

さて今回の増刷ではカバーの肩書き、奥付けなどのプロフィールをアップデートしました。帯は初版と同じものですが、誤植や誤字の修正も含め、少しずつ本の中身も変わっているのです。

しかし当初からの主張は変わっていません。あらためて最初の作品を読み返してみると、数値化した目標を設定し長期分散投資を行うことが投資の王道である、という「資産設計」の基本です。「外貨預金はやってはいけない」といった過激な見出しもありますが、コストを意識すべきというスタンスも一貫しています。

同じことを愚直に長期間繰り返すことは努力が必要です。相場環境に一喜一憂せず、淡々と資産運用を継続するのは簡単なようで意外にできないものなのです。であれば続けるための仕組みをどうやって作るのかがポイントになるのです。

「手間とストレスをかけない習慣作り」にしてしまえば仕組みは動き始めます。資産運用は頑張ってやるものではなく、無意識に行う習慣にしてしまうことが成功のカギではないでしょうか。

投稿者 shinoby : 10:00 | コメント (6) | トラックバック

2007年4月 1日

本の装丁

「資産設計塾 外貨運用編」(仮タイトル)は全体原稿がまだ完成していません。外国債券部分の初稿が出来上がっておらず、もう少しお時間をいただくことになりそうです。と言っても、そろそろ出口が見えてくる、そんな状況になってきました。

書籍は内容がもちろん重要なのですが、タイトルや帯のコピー、装丁、最初の書き出し、奥付けのプロフィールなども重要です。タイトルや帯のコピーは最終判断は出版社にお任せして作成が進んでいますが、装丁もデザイナーの方のサンプルを見ながらどのようにするのか、相談を始めました。

前2作「資産設計塾」「資産設計塾 実践編」と統一感のある装丁でかつ外貨運用のイメージを強調したもの、というのが出版社の意向のようです。

というわけで今回も帯にカメラマンさんの撮影した写真が入ることになりました。ただし今度は屋外のビルを背景に撮影するようです。そして当日の服装の指定はグレー系のスーツ。ここ数年スーツを着る機会がほとんどないので、この際新調した方が良いのかもしれません。

そして所持品としてシルバーの携帯電話と英字新聞が指定されました。これはどういうことなのでしょうか。スーツを着て左手で携帯で電話をしながら英字新聞を小脇に抱えて、高層ビルをバックに立っているビジネスマン。どうも私のイメージとはかけ離れているように思えるのですが。

写真と並行して原稿も来週ヤマを迎えることになりそうです。どうやら出版は当初より2ヶ月くらい遅れそうです。セミナーなどで「外貨編期待しています」「外貨編いつ出るのですか」と受講者の方からお声かけいただきありがたい気持ちと申し訳ない気持ちがいつも交錯します。満足できる内容に仕上げたいと思いますのでもう少しお待ちください。

投稿者 shinoby : 09:02 | コメント (8) | トラックバック

2007年3月30日

他人事ではない

昨日こちらの書籍が発売になりました。

前半部の「今から始める12の活財ノウハウ」という特集に他の3名の方と年金、保険、投資、住宅などお金に関する気になるテーマについてコメントを掲載させていただきました。

50歳からの・・・と書いてあると自分より随分上の世代の話だな、と思っていましたが、気がつけば自分だってあと10年足らずで同じ世代になります。団塊世代の定年後のライフプランに関する書籍が大量に出版されていますが、お金に関することはできればそれよりももう少し早くから準備をしたいものです。

50歳からの・・・とは書いてありますが、内容としては40歳の方にも参考になるかと思います。早くから考えて準備をすれば、それだけ余裕が出て選択肢を広げることができるのです。

後半部は定年後の体験談取材など定番の展開になっていましたが、その中で「転身」のマネー考というコーナーは読ませる内容でした。角界から落語家に転身した三遊亭歌武蔵さんのお話は素敵でした。

投稿者 shinoby : 07:59 | コメント (4) | トラックバック

2007年3月24日

リクルートのDNA

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<業務連絡>
本日福岡天神にお邪魔します。タイトルは「日経平均暴落でもあわてない投資スタンスを見つける」。ライズ株式スクール様との共催です。ご来場いただく皆様よろしくお願いいたします。
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リクルートという会社は不思議な会社である。リクルートOBの方と仕事をする機会があるが、皆さんエネルギッシュで目標に対する達成意欲の高い方ばかりである。一方でリクルートという会社には未だにR25のような新しい事業を成功させるベンチャースピリットが維持されている。そしてリクルートで働いていることにプライドを持っている。そんな会社の内部がどうなっているのかは興味深い。

この本にはそんな会社がどのようにして出来上がっていったのかが創業者の素直な視点でご自身の心情と共にまとめられている。

会社を辞めることを卒業と言って盛大に送り出す風土、社外活動を奨励する風通しの良さ、PCと呼ばれるマネジメントシステムによって社内に小さな会社をたくさん作るという発想、リクルートファームや安比高原の施設の建設など普通の会社とは異なる発想がある。

そんな不思議な会社の内情を知る読み物として興味深いだけではなく、会社の創業、会社の経営、マネージャーの心得といった経営学的な知恵がまとめられているのも参考になる。

読んでいて思うことはこのようなお祭り経営が、高度成長期はともかくナゼ現在も通用するのかという疑問である。深夜まで激論を交わし物事を徹底的に話し合う、泊まりがけの旅行をして一体感を高める。一緒にいる時間を長くして一体感を高め、ベクトル合わせをしてから仕事を一丸となって進める。このような手法が現在も続けられ成果を上げているとしたら、会社のDNAと言うしかない。

創業者の江副さんのすごいところはそんな会社が永続できるようにする仕組みを自分がいなくても実現できるようにシステムとして作り上げたことである。この仕組みが今後も通用するのかはこれからのリクルートが証明することになる。

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2007年3月22日

今月のメディア

毎月20日はマネー誌が一斉に発売になる日である。今月も日経マネーFJに連載が掲載されている。日経マネーのコラムはもう2年近く同じテイストで続けているが、FJはリニューアルした2回目の掲載。秋元玲奈ちゃんとの証券会社ロケが掲載されている。

日経マネーはもう1つ負けない投信 ポートフォリオ構築術という取材記事も掲載されている。コンパクトにまとめられた記事なのでこちらも合わせてご覧ください。

来週には某ビジネス誌が別冊で出版する団塊世代向けのムックに制作者の4人のうちの一人として登場する予定でもある。(このBlogを読んでいる方は少ないと思うが)50代以上の方はこちらもご覧ください。

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2007年3月21日

後藤芳徳さんもきっと素晴らしい人である

2年前に読ませていただいたこの本には大きな影響を受けた。本気で毎日を過ごしている人が考えることの凄みを感じるパワー溢れるユニークな内容である。著者の後藤さんとはお会いしたことが無いが、実は弟さんはこの会社の経営をされている方で、オフィスに伺ってお話させていただいたりお仕事をご一緒させていただいたりしている。

そんな後藤さんのBlogにこんなコメントが掲載されている、とこのBlogの読者の方から教えていただいた(YWさんありがとうございます!)。過分なお言葉に恐縮してしまった。むしろお礼を申し上げたいのはこちらの方である。

こちらこそお会いしたいと思っていたら、今度は私の友人と後藤さんが面識を持っていて、後藤兄弟と4人で一緒にご飯を食べませんか?とうれしいオファーをいただいた。

まだ後藤さんから承諾をいただいたわけでは無いのでこれからのお話であるが、人のご縁とは不思議でありがたいものである。お忙しい方なので夢がかなうのは少し先になりそうであるが、自分の好きな本の著者に会えるというだけで今からワクワクしている。

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2007年3月15日

お金の脳トレ

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泉さんが書かれたこの本を読んで、難しいことを簡単に説明することの価値を知ることができた。

4つのステップに分けられてお金との付き合い方をまとめたものであるが、左側に格言、右側にその解説、という構成でスラスラと読めてしまう。しかしその中のいくつかの言葉が自分の心に響いてくるのである。

泉さんは元々は美容師を目指していた。それがあるきっかけから不動産投資の道に入りあっという間に成功を収めた。もちろん不動産投資はタイミングが良かったということもある。しかし彼の人生の転換には何かを学べるヒントがあるのではないだろうか。そんなヒントを行間から感じることができるのである。

実は彼はこの本の原稿を2回前面書き直しをしたという。言葉を選び、できるだけ多くの人に読んでもらうための努力の結晶が本書なのだ。

年収150万円から家賃収入2億円に数年間で変身できたのはタイミングや運だけではできることではないのである。正しい努力方法を見つけ、それを習慣化する。そんな地道なことが人生を変えることを教えてくれる。

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2007年2月17日

発売前夜

ようやく書籍が完成した。と言っても「資産設計塾 外貨投資編」(仮称)ではない。こちらの書籍は膨大なデータと為替のメカニズムを詳細に説明する図表の作成に時間がかかっており、発売は遅れそうである(お待ちいただいている方には申し訳ございません)。

その一方で来週21日が発売日になっているのが「幸せになる投資戦略を探せ ―僕たちの10年後物語」である。出来立ての見本が手元に届きまた一通り読み返してみる。ゲラで読むのとは違った新鮮な感覚。昨年からのプロジェクトがようやく区切りをつけた感じで感慨深い。

この本は純粋な投資本ではなく、10年後を想定した4つの近未来小説から長期で資産を殖やし人生を幸せに生きるヒントをつかんでもらおうという恐らく日本初の試みになる本だ。小説部分はマネックスの影武者Kさんが書き下ろし。これがぐいぐい引き込まれる文体であっという間に1話読み終わってしまう。気がつけば4つのシナリオすべてが終わっていた。

アマゾンにはまだ装丁の画像も掲載されていないのに、ランキングが1771位まで急上昇している。画像はこちらから見られるが、イラストを大胆に取り入れたさわやかなデザインに仕上がった。表面にいる同級生5人の10年後の顔は書籍の裏側に描かれている。これは書店で手に取ってみて欲しい。リアルな現実を見せられることになる。

今回の書籍には東京大学、慶應義塾大学をはじめとする学生投資クラブの皆さんにもアイディア出しから参加してもらった。彼らのコラムも掲載されている。

様々な人たちの協力で完成した書籍。新しい試みが読者の皆様にどういう評価をされるのか。楽しみな反面少し不安でもある。

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2007年2月 7日

年収1000万円の意味

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新書は老舗の講談社、岩波、中公といった出版社が従来やってきたいぶし銀のような世界からホットな競争状態に急激に変化している。新規に参入してきた幻冬舎、光文社などはペーパーバック感覚のカジュアルな編集とキャッチーなタイトルを使って成功している。この本もそんな快進撃を続ける幻冬舎の最新作で、「インテリジェンス 武器無き戦争」に続くヒット本になるのではないか、と思わせる。

タイトルは年収1000万円というビジネスマンが気になるキーワードが入っているが、内容はオーソドックスなキャリアデザインの本である。各章の著者の主張はシンプルで明快。8章に7つのキャリアアップのヒントをまとめてある。

●自分のいる環境の中でオンリーワンになると年収に反映してくる
●好きなもの、得意なものを2つ以上組み合わせると自分だけの強みにすることができる
●ゼネラリストよりスペシャリストを目指すべき
●自分をマーケティングする方法を考える
●「納期のある夢」を具体化して自分を追い込む
●人と違う道に可能性がある
●目先の小さなお金より大切なものは自己投資、信頼
●変化を恐れず、その中で自分のチャンスを見つける

こうやって読んでいると年収1000万円を達成するための本ではなく、自分のやりたいことを見つけ、自分のビジネスパーソンとしての商品価値を維持、向上させるための方法をまとめた本であることがわかる。

様々な具体例が書いてあってそれが説得力を持たせるのであるが、中でも印象的なのが気象予報士の河合薫さんの話。彼女の戦略的なキャリアアップの方法は好き嫌いはともかく、参考になる分析である。

また「お金で買えないものは健康と人の心と時間」という話も面白い。健康と人の心はともかく、時間の概念が物事を成し遂げる人にはしっかりと認識されていることが強調されている。

難しいことをシンプルにまとめあげた本書は入り口は広いが奥も深い。キャリアアップしたい人、自分の仕事に不満がある人、これからの自分のビジネスキャリアに不安を持っている特に20代、30代の世代には得るものが多い1冊といえるだろう。

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2007年1月30日

カウンターからカーストまで

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もう20年近く前に銀行のディーリングルームで働いていた頃、隣のドルの資金取引セクションのヘッドをしている一風変わった銀行員がいた。事務能力はからっきし無かったが、海外メディアのニュースを読みまくり、重要な情報があるとディーリングルーム内で大声を上げ、情報の時差によってディーラーの収益に大きく貢献していた。

それが、この本の著者、伊藤洋一氏である。

この本もそうであるが、とにかく自分で見たものを自分の言葉で表現すると言うスタンスが徹底しているジャーナリスト本である。

基本的に伊藤氏のインドに対する眼差しは暖かく、インド経済に対する見方も楽観的である。その根底にあるのがインドの成長である。

成長が期待できる理由として発射台が低い(つまりこれから成長率が高く維持できる期間が長い)、脱カーストのIT産業のスターになる可能性がある、そして3つ目が海外の投資資金が流入する可能性が高い、をあげている。その中でもこの本の中心はタイトルの通りカースト制度がIT産業の発展によってどのように変えていくかという筆者の考え方にある。

カウンターで料理人とお客が対峙するのは日本料理にしかない、という仮説も、IT産業がカーストを超える可能性がある、という仮説も学者の意見ではなく、著者のフィールドワークから出てきた素朴な疑問である。

しかし自分の目で確かめたものだけを自分の言葉で書き綴る体験記のようなライブ感は実際に自分がそこに行ったような錯覚に陥る秀逸なレポートとして読むことができる。インドの今を切り取るスピード感溢れる作品。一気に勢いをつけて読まないとそのパワーに圧倒される。

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2007年1月29日

きっかけ

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「ブルー・オーシャン戦略」「ザ・ゴール」「ビジョナリーカンパニー2」「ネクストソサエティ」「富の未来」といった書籍を読んだことがあるだろうか。私自身、この中の何冊かは随分前に読んだが、それらの本のポイントがどこにあったのかは、書籍をまた引っ張り出して読み返してみないと思い出せなかったりする。

渋井真帆さんが出したこの本はそんなビジネス書の名作と言われる8冊の本を選び出し、ポイントをまとめて教えるという「要約本」である。といっても単なるまとめではなくユニークな図解が掲載されているのが類書とは一味違うところである。

この本を読んで思い出したのは本田さんの書かれたこの本である。レバレッジメモを作れという本田さんのアイディアは素晴らしいのであるが、現実に実践することが私にはなかなか難しい。渋井さんの本はそんなレバレッジメモを8冊の名著について制作してもらったような気分になった。

「ビジネス理論 一夜漬け講座」というタイトルからは何だか手抜きのための本のようなイメージが漂うが、それだけにこの本を使うのは勿体無い。本書をきっかけに原典を読んでさらに新しい発見をすることもできるだろうし、原典をすでに読んだ人が思い出すきっかけにするという活用法もある。お気楽本のように見えて意外に奥が深い一冊である。

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2007年1月25日

アンアンのお金特集

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昨日発売されたアンアン1546号の特集「お金に強い女になろう!」に登場させていただいた。巻頭の「いま女の幸せに絶対不可欠! マネーセンスを磨こう。」というコーナーのインタビュー記事である。ソフィアバンクの藤沢久美さんと一緒に2ページ。

内容はどちらかというとこの本に書いたことの一部をお話したような構成。実際に始める前の心構えやお金との付き合い方が中心になっている。

お金の話になるとすぐにどの商品が、とかどの株を買えば、と運用商品の選択からいきなり始める人が多い。しかし、それよりまずはこの特集のような目標を立てるとか今のお金との付き合い方を見直すといったその前にやるべきことからしっかり詰めておいた方が良い。実際、やみくもに資産を殖やそうと思っても、リスクの取りすぎで自滅してしまって、ずっと後悔している人もいるのである。事前に計画を立ててコツコツとやっていけば大きな失敗には陥らない。

誌面のボリュームの制約もあるせいか、この特集では具体的な運用方法までにはあまり踏み込んでいない。しかしアンアンのようなファッショナブルな雑誌では理詰めで資産運用のリスクとリターンを語るよりも、お金に強い女が格好良い、というようなイメージから入ってはじめるきっかけを提案する方が読者には響くのだろう。

今までお金を使うことしか考えたことが無かった女性、お金がなかなか殖えなくてどうしたら良いか悩んでいる女性に一読をおすすめします。

投稿者 shinoby : 06:34 | コメント (8) | トラックバック

2007年1月10日

出版予定

<業務連絡>
1月22日のこちらのセミナーは定員300名ですが、先着順ですのでお早めにお申し込みください。たくさんの人が資産設計をはじめ、成功への第一歩を踏み出すきっかけになった定番の内容です。

昨年開催された投資未経験の超初心者向けのこのセミナーがアンコール開催決定です。少人数で楽しく、2007年から投資をはじめるきっかけにすることができます。
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(お会いしたことない方も含め)何人かの方から「資産設計塾 外貨編」はいつになったら出るのですか、というお問い合わせをメールでいただいている。ありがとうございます。

実は書いている本人にもわからない(笑)。ところが編集の長岡さんから昨日3月末までに完成させたい、と爆弾発言が飛び出した。

実はこの外貨編は今までの資産設計塾シリーズ2冊に比べ難航している。それは対象商品が膨大であってデータの収集、分析に時間と手間がかかること、為替の仕組みなど図解する部分が多く図表の取捨選択が大変なこと、ボリュームが膨らんでしまいコンパクトにすっきりとした構成を考える必要があること、など様々な要因があるからである。

まだ原稿は完全に完成していないが最終的には200ページは軽く超えそうである。しかも完成してからもボリューム調整や2006年末データへのアップデート、コラム、あいさつ文、装丁、Q&A、データ編などたくさんの工程が待ち構える。

という訳でお約束はできないのであるが、春先には何とか・・・というのが今の状況。前回ご紹介した構成案も全体原稿を見てより流れを良くする形に修正する可能性もある。正式にスケジュールが決まったらまた本Blogで最初に紹介したいと思っている。

ちなみに外貨編が終わると今年はあと3冊書くことになりそうである。それそれエリアの違う内容になりそうでもあり、並行して制作していくことになりそうである。また今までの書籍の中から改訂版を出したいという要望もあって、改訂版作成もやる予定である。

とまあ盛りだくさんなスケジュールであるが、マニアではなくプロの仕事と言ってもらえるようにクオリティを落とさず精一杯努力したいと思う。

投稿者 shinoby : 06:39 | コメント (3) | トラックバック

2006年12月20日

プロ論3

就職ジャーナルのお仕事で取材をしてくださる上阪徹さんが作られたプロ論3を読ませていただいた。シリーズ3作目になる本であるが、初版3万部ですでに増刷が決まったという、すごい人気のある本だ。

50人の著名人がその人の仕事の極意をインタビュー形式で答えるというシンプルな構成である。このような本をオムニバス本というらしいが、この種の本は登場人物のネームバリューに甘んじてしまい往々にしてまとまりがないケースが多い。

しかしこの本は違う。確かに登場人物の好き嫌いはあるだろうが、1つの世界で頂点を極めたプロが50人いれば、その中にはきっと自分の参考になる人が何人かはいるはずだ。個人的にはお笑い系の高田文夫、高田純次、島田洋七、といった人たちの生き様が面白かった。

そして読んでいるうちに彼らの間に何か共通点があることに気がつく。それが何かは敢えて書かないが、自分のこれからの生き方の参考になるアイディアが満載されている。

50人、300ページ以上の濃い本がわずか1600円。良い本は本当にお値打ちである。

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2006年12月12日

プレジデント

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月曜日に発売になった最新号のプレジデントの80ページに資産運用の1ページコラムの取材文が掲載されている。分散投資の基本的な考え方について今まで知らなかった方がざっくりと学べるような構成になっている。

文章はしっかりまとまってわかりやすいのであるが、残念ながらタイトルがミスリーディングであった。「株価変調でも確実に儲かるポートフォリオの組み立て方」というもの。「確実」という言葉は投資の世界ではNGワードだと思っている。今回はタイトルは編集部で決定したのでこちらでチェックできなかったのであるが、リスクについての認識を読者の方がしっかりしていただけるか少し心配である。

今回のプレジデントはお金、暮らし、職場といったテーマで幅広くコラムをまとめている。来年のことを何となく考えてみるためのヒントが散りばめられている。

投稿者 shinoby : 04:33 | コメント (5) | トラックバック

2006年12月 8日

Yen.SPA!

本日発売予定のSPA!の臨時増刊「Yen.SPA!」(Yは円マーク)の133ページに「賢人たちの選択」というコーナーで50万円の運用方法について取材された記事が掲載されている。隣のページが木戸次郎さんのベトナム株という何とも不思議なコンビネーションであるが、自分が話した内容をコンパクトにまとめていただいた。

この雑誌、ナゼか取材を受けることが多く、今回確か3回目の取材だったように思う。グラビアからはじまり(ちなみに表紙はしょこたん)、お金に関する人間の欲望が素直に表現されたギラギラした雰囲気がある。

資産運用に関してはやはり日本株の銘柄選択がまず目に入るが、「増えたな」と思ったのが外貨、特に新興国への投資関連記事である。「50万円をFXで1億円計画」(どうやって?)、「新興国エマージング投資でスパーク」といった具合で、ベトナム株ファンド、外国籍ETF、タイの株式投資、MENA(ミドルイースト・ノースアメリカ)への投資、などが紹介されている。

確かに今年1年は外貨の年だったと言える、円安と外国株高で外国株式は先進国、新興国問わず好調なリターンになった。

だからと言って高くなってしまった元々ハイリスクの新興国株式にここから大きくリスクを取るのはどうなのだろうか。相場だから将来のことは誰にもわからないが、このようなハイリスク投資は相場が下落して市場が悲観的になったときこそチャンスだと言えるからだ。

新興国投資の記事が増えれば増えるほど市場のピークに近づいているように思えてならない。

投稿者 shinoby : 06:13 | コメント (8) | トラックバック

2006年12月 7日

定年本

来年からの団塊世代の大量退職を見越してだろうが、いわゆる定年本が大量に書店に出回っている。ムック形式や新書など形式は様々であるが、中身を見ると残念ながらあまり大差がない。

例えば年金はいくらもらえるかの解説(細かな支給基準、制度自体が変わる可能性がある)、定年後のライフスタイルの実例紹介(成功例ばかり)、退職金を運用するための金融商品の紹介(商品の説明はあっても使い方はわからない)、保険・健康などに関すること、といった構成になっているのがほとんどである。しかしこれだけ読んでも老後の生活に対する不安は消えないだろう。自分の場合の現実性のあるシナリオが描けないからだ。

老後の生活の不安の原因は(あくまで想像であるが)、体力が衰え健康上の問題が大きくなってくること、そしてもうひとつは収入が減少していくなかで資産を切り崩していくことに対する恐怖ではないかと思う。

特に後者の現在保有している資産をどうやって運用しながら生活レベルを維持するのかについては資産運用に対する冷静な判断と将来に対する見通しを持たないと極端な節約生活に入ってしまったり、逆に資産が将来足りなくなってしまうこともある。

つまり殖やす資産設計ではなく、使う資産設計が求められているのである。そのときに必要な知識は年金の受取額がいくらなのかよりも、自己資金をどうやって運用するかではないだろうか。

過剰に楽観的になるのは危険だが、悲観的になりすぎる必要もない。そんな感情的な話ではなく定年後のプランを具体的に説いた書籍はどこかに無いのだろうか。

定年後どうするか、は実は団塊世代だけではなく20代、30代にも大きくかかわる問題なのである。早く対策を考えておけばそれだけ将来への選択肢が増えてくる。そんな長期の戦略の立て方を学べるような本格的「定年本」が出てこないのは、やっぱり売れないからなのだろうか。

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2006年12月 6日

レバレッジメモとレバレッジリーディング

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アマゾンのランキング1位を獲得したこの本を早速読んでみた。

200ページ足らずのコンパクトな内容で書き方もわかりやすくとても読みやすい。電車の中で一気に読み終えてしまったが、内容の濃い1冊である。

本の選び方、本の読み方、そして読んだ本の活用法に分かれて書かれている2章から4章が面白い。無意識に自分の本との付き合い方と比較しながら読んでいった。

本の選び方は教養型より経験型、口コミ、メルマガ、書評、日経新聞の広告、アマゾンのカテゴリートップ買い、など自分の方法とよく似ている。

本の読み方は目的を明確にして、本を借りるのではなく買う、そして全体を俯瞰して、合わないと思ったら途中でも読むのを止める、というのは同じ方法だ。しかし私は本を風呂で朝から読んだり、線を引いたり左上を折り曲げたりして読むことはほとんどしない。また著者は常に30冊程度の本をストックしているというが、私は読む本が無ければ無理に探して読むことはない。

そして本の活用法になると著者の方法にはかなわない。本を読んだら要点をパソコンにインプットして「レバレッジ・メモ」としてまとめていき、それをテーマ別に分類して、実践に活用してみる、という方法は残念ながら私には実践できない方法である。

しかし書いているうちに実はこのBlogに書いていること自体がある意味「レバレッジ・メモ」の作成に近いのではないか、とも思いはじめた。著者の作っている精緻なメモに比べればまとまりのない汎用性のないものだが、作成のプロセスで一体この本は何が言いたかったのか、という問いかけをすることができる。

1時間の我流「レバレッジ・リーディング」で読み終えた「レバレッジ・リーディング」という本は自分の本との付き合い方を再認識させてくれた。

投稿者 shinoby : 05:52 | コメント (3) | トラックバック

2006年12月 5日

ものの見方

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この本はアメリカという不思議な国を日本人として移り住み20年以上住み続けて生活して見えてきた著者の見方をストレートに書いた貴重な作品と言える。

「アメリカ人は4種類しかない。超金持ちと、仕事のプロと、貧乏人と、社会的落ちこぼれだ」という表現は宣伝のための過激な表現(他にも表現方法に違和感を感じる部分が何箇所かあった)なのか、それとも著者の日本語能力の限界なのかはわからないが、中産階級がなくなりつつある変化の激しい社会になっていることは理解できる。

人間のものの見方は、本当にどれが正しいのかは時間が経たないとわからないことがある。現在のアメリカの価値観というのがアメリカの歴史から形成されたとする著者の説明は果たして本当なのかはわからない。しかしアメリカに行って生活した時に感じる不思議な気分がきれいに説明されるのも事実である。

個人的に興味を持ったのはアメリカの教育である。実利にならないものは価値を認められないという風土が得たものも多いが失ったものも多い。シェークスピアイングリッシュを習い続け10年経っても日常会話ができない英語教育を受けた者としては、教育とは実利にならなければ意味が無い、との思いがあったが、実利のみの教育によって忘れられてしまうものもある。天然調味料と化学調味料の違いとでも言えば良いのだろうか。

そんなことも含め、アメリカに生活したときに感じる暖かさと冷たさ、楽天性と現実、建前と本音・・・かつて感じた様々な違和感が1つの共通点で結ばれていくような納得感を感じることができた本だった。

著者の魂が込められた、何回も読み返してしまう密度の濃い作品である。

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2006年11月28日

ニュー・リッチの世界

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光文社ペーパーバックスは不思議な書籍である。ひらがな、カタカナ、漢字に加え英語が併記して横書きで書かれている。この英語の併記によって何ともシニカルなムードが書籍全体に漂ってくる。かつて田中康夫氏が多用していた、漢字の振り仮名を英語(ただしカタカナ)で行う手法に似たものを感じる。

そんなペーパーバックスの最新刊のこの本を新聞広告で見つけて買ってみた。

年収5千万円から1億円の人たちのライフスタイルということで5大ニーズが「資産防衛」「教育」「エンターテインメント」「アンチエイジング」「セキュリティ」と紹介されている。また海外での子供の教育やらハイライフカレンダーやら読んでいても何だかピンと来ない話も紹介されている。

読んでいるうちに、本当にこんな世界はあるのだろうか?どこまでがリアルでどこまでがセンセーショナルに書かれているのだろうか?と段々妙な気分になってきた。話のスケールが大きすぎるのである。しかし、そう思う理由は自分が経験したことの無い世界だからだ、と納得した。自分が肌感覚で経験したことでないと、書籍で知った内容であっても実感できないのである。

富裕層ビジネスが盛んになってきているが、このようなニュー・リッチをターゲットにビジネスをしている人はニュー・リッチの生活を肌で感じていないとかゆいところまで手が届くサービスをできないのではないかと思った。

そう言えば日本の自動車会社が高級車を作っても性能面では凌駕できても、味わいではなかなか欧州車に並ぶことができないという話を聞いたことがある。車作りにも設計者や生産者の生活が反映している。高級車を買う人たちのライフスタイルを肌で感じられる人たちが作るものでないと消費者の真のニーズまでは捉えることができないということだろう。

300ページ以上の情報満載の1冊であるが、タイトルの「ニュー・リッチ」という言葉にはどうしても違和感を感じてしまった。これもペーパバックスお得意のシニカルな表現なのだろうか。

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ニュー・リッチの世界

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光文社ペーパーバックスは不思議な書籍である。ひらがな、カタカナ、漢字に加え英語が併記して横書きで書かれている。この英語の併記によって何ともシニカルなムードが書籍全体に漂ってくる。かつて田中康夫氏が多用していた、漢字の振り仮名を英語(ただしカタカナ)で行う手法に似たものを感じる。

そんなペーパーバックスの最新刊のこの本を新聞広告で見つけて買ってみた。

年収5千万円から1億円の人たちのライフスタイルということで5大ニーズが「資産防衛」「教育」「エンターテインメント」「アンチエイジング」「セキュリティ」と紹介されている。また海外での子供の教育やらハイライフカレンダーやら読んでいても何だかピンと来ない話も紹介されている。

読んでいるうちに、本当にこんな世界はあるのだろうか?どこまでがリアルでどこまでがセンセーショナルに書かれているのだろうか?と段々妙な気分になってきた。話のスケールが大きすぎるのである。しかし、そう思う理由は自分が経験したことの無い世界だからだ、と納得した。自分が肌感覚で経験したことでないと、書籍で知った内容であっても実感できないのである。

富裕層ビジネスが盛んになってきているが、このようなニュー・リッチをターゲットにビジネスをしている人はニュー・リッチの生活を肌で感じていないとかゆいところまで手が届くサービスをできないのではないかと思った。

そう言えば日本の自動車会社が高級車を作っても性能面では凌駕できても、味わいではなかなか欧州車に並ぶことができないという話を聞いたことがある。車作りにも設計者や生産者の生活が反映している。高級車を買う人たちのライフスタイルを肌で感じられる人たちが作るものでないと消費者の真のニーズまでは捉えることができないということだろう。

300ページ以上の情報満載の1冊であるが、タイトルの「ニュー・リッチ」という言葉にはどうしても違和感を感じてしまった。これもペーパバックスお得意のシニカルな表現なのだろうか。

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2006年11月26日

おいしい仕事

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「おいしい仕事」と言っても楽な割りに儲かる仕事のことではない。食に関する仕事の裏側を取材したセオリーシリーズの5作目である。既にシリーズとして発売されている「マネーの王道」「東京土地のグランプリ」に比べると対象を絞り込んだというより、食に関する多くの話題をバランス良く取り上げた内容になっている。マニアック度は下がっているがその分対象範囲が広く、それぞれにページに発見があって雑誌のように楽しめる。

銀座のお寿司屋さんの収益構造、居酒屋店長の地獄のような生活といった経営サイドの裏話あり、牛乳は体に良いのかの議論あり、危ない食品添加物の話あり、と編集の好奇心の広さが窺える。

神楽坂のフレンチレストランオーナーが冷蔵庫を1日に2回自分で掃除するという話は印象的だった。食中毒のようなトラブルを起こしたら店が潰れてしまうという危機感と、食材のストックをいつも頭に入れてコストを考えた料理を考えるという2つの目的からそうしているのだという。1万円のコースでも利益を出すには並大抵ではない苦労があることが伝わってくる。仕事は好きではないと抜きん出た存在になることはできないことを実感する。

食べることに興味がある人、食べることが好きな人には充分楽しめる。新書3冊分の情報量が1冊に詰まった、というキャッチコピーは大げさではない。800円は割安と言える。買って損したとは思わない1冊である。

投稿者 shinoby : 08:49 | コメント (2) | トラックバック

2006年11月16日

自分仕様の手帳

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<業務連絡>
日経CNBC『洋一・里子のケーザイ塾〜Cafeコイズミナマズ〜』の出演者を募集しています(女性限定)。
ご興味ある方はこちらをご覧下さい。私もゲストで出演します。
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初夏になるとターザンが腹筋特集をするように、夏になるとDancyuがカレー特集をするように、年末に向けての手帳関係の特集は季節の風物詩になりつつある。

先月取材された手帳の本が早くもムックになって発売された。詳しい内容はこのページにまとめてある。見本誌をじっくり読んでみて、自分が取材されたので言うのではないが、わずか980円でこれだけの内容は手帳を使っている人にとっては正直お買い得だと思った。

最初に出てくる6人の「達人」も個人的興味のある方には面白いだろうが、本書の価値はむしろその後の実践的な内容にあると思う。インタビューもしていただいた編集担当の淵沢進さんという方もかなりの手帳通だった。恐らく、そのような手帳好きな人たちが集めたワザがぎっしりと詰まっているのだろう。取りあえず作ったやっつけ仕事のムックではなく、マニアがまとめた手帳本なのだ。行間に思い入れが感じられる。

ちなみに冒頭の6名のうち、私と中井亜希さん以外の熊谷正寿氏(GMOインターネット社長)、渡邉美樹氏(ワタミ社長)、和田裕美氏(ペリエ社長)、川又三智彦氏(ツカサ・グループ社長)の4名の方は自分専用の手帳をプロデュースしている。自分が使いやすい手帳を自分でデザインして使える贅沢。とってもうらやましい。

「資産を着実に殖やし、人生の夢・目標をかなえる − 資産設計手帳」をプロデュースすること・・・自分のビジョンとして早速手帳に書いておこう。

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2006年11月15日

タマちゃん騒動と自民党の大勝の共通点

新潮社から意外な贈り物が届いた。と言ってもこの本を送るつもりが間違えてこの本を送ってきてしまった編集者の方の手違いのおかげである。ひょんなことから知った本であるが、これが読ませる内容で面白い。

自民党の昨年9月の総選挙での大勝の影にPR会社の存在があったこと。そのPR会社はあざらしのタマちゃんブームが起きたときにクライアントで多摩川を管理している国土交通省の事務所のWebにタマちゃんコーナーを作った。その結果、地味な河川管理の認知度アップに成功したこと。そしてそのPR会社というのがプラップジャパンという上場企業でその社長さんが本書の著者である。

自民党やタマちゃん以外にも玉川高島屋S.C.や六本木ヒルズオープン、キシリトール日本上陸、宮崎シーガイア再生、などにも関わったということでその事例が紹介されている。

それにしても読んでいて不思議だったのは、読み始めると面白く今まで知っていたことの知らなかった裏側が見えたりするのだが、なぜ「好かれる方法」というタイトルにしたかである。タイトルと戦略的PRという内容がうまくリンクしていないようで勿体無い。

素人の思いつきで恐縮だが、例えば「タマちゃんはナゼ人気者になったのか」とか「キシリトールが1年で認知度91%になった理由」と言ったタイトルの方が本をしっかりPRできるように感じた。

良心的な内容をPRできていないPR会社社長の本というのが皮肉であるが、それが意図的な戦略という訳ではないだろう。クライアントにできることが自著のセルフプロデュースではできなかった理由はどこにあるのだろうか。

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2006年10月11日

泉さんからの8つのアドバイス

泉正人さんがついに本を出版した。アマゾンでも1位になったというこの本はわかりやすく読みやすい文章の中に、泉さんの不動産投資で大成功をおさめるまでのサクセスストーリーが素直に描かれている。

読んでいると、そんなにうまい話があるのか?これは本当の話なのか?と思う人がいるかもしれない。しかし実際にお会いしてみると彼の毎日の生活が本に書いてある通りであることを実感する。湘南のマンションを一棟買い取りそのペントハウスに住んで、サーフィンを楽しみそこから仕事に通っている泉さんは日に焼けていつも健康的だ。

不動産投資は現時点ではじめても同じような成功が待っているとは限らない。また泉さん自身も書いているように最初の3年間のリスクは確かに大きい。地震や火災といった不動産特有のリスクもある。誰でも猿のように真似をすれば同じ結果が待っているわけではないのは株式投資と同じである。

泉さんが書きたかったことは自分に投資し、ポジティブに考え、チャンスを待ち、努力して、リスクをコントロールし、お金と感情のコントロールをすれば同じようなチャンスが世の中には存在するということだ。自分の能力や努力が世の中のニーズにジャストミートするために何が必要なのかをこの本は教えてくれる。

4章までは読み物として、5章は保存版として何度も読み返してみるのが良いと思う。泉さんの投資に必要な8つのアドバイスはこれだけでも読む価値がある。

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2006年9月27日

「感動をつくれますか?」

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久石譲さんと言えば、本木雅弘さん、宮沢 りえさんが出ているサントリー伊右衛門のCMの音楽が印象的である。しかしテレビ番組やCMで気がつくと彼の作品が大量に流れていることがわかる。

「感動をつくれますか?」はそんな久石さんの仕事術や発想法を知ることができる興味深い一冊であった。

6章構成であるが、面白いのは1章と2章。この部分だけでも買う価値がある。たとえばこんな表現が印象に残った。

●1流と2流の違いは1流はハイレベルの力を毎回発揮できること(22ページ)。
瞬発力ではなく継続したアウトプットができるのがプロだという考え方は彼の仕事振りにつながっている。一定水準以上の仕事を安定的に提供できること、これが職業人としてのプロである。恐らく彼の仕事は〆切りに遅れることもないし、品質も安定しているのだろう。職人の心意気である。

●ものづくりは第一印象が大切だ(33ページ)。
例えばCM制作の依頼が来ると台本などを見ながらイメージをつかむようにするという。音楽とは直結しなくても色や丸いとや柔らかいといった感性で考えるらしい。最終的にはそんな最初のイメージが一番正しいことが多いという。これも同感。「感覚は欺かない。判断が欺くのだ」(ゲーテ)

●恥ずかしさとは自分を良く見せたいという心の裏返しだ。自分をさらけ出すことを恐れているということである(56ページ)。
これは冬のソナタを観ていて感じたことだという。人を楽しませるということを第一に考えれば恥ずかしいなどという感覚は消えてしまうというプロの考え方。俗っぽいものでも人が感動すれば良い作品なのだ。

●失敗の原因は必ず自分の心のうちにある(70ページ)。
後から後悔する仕事はやっているときに自分の腑に落ちないものが多いという。納得しないで仕事をしている自分の中に失敗の要因があるということだ。人のせいにするのではなく自分が原因だ、と考える謙虚さと心の広さが成長をもたらす。

●苦労自慢をする人は客観視する能力がない。ひいては知性が感じられない(74ページ)。
苦労というのは誰もが経験している。だから自分の苦労を話す人は単なる自慢話をしているだけだ。そこには自分を客観視する能力が感じられない。つまりそういう知性が感じられないというのだ。

これ以外にも作品制作のプロセスやどこに一番苦しんでいるか、あるいは毎日どんな生活パターンなのか、といった裏話も興味深い。

この本からわかったことは久石譲という人はその音楽同様、几帳面で凝り性の仕事人であるということだ。彼は自分でも書いている通り芸術家ではない。商業ベースも考えて多くの人に支持される作品をコンスタントに創り出せるコンポーザー(作曲家)なのである。きっとバランスの取れた常識的な人なのではないか、行間からそんな雰囲気が滲んでくる。

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2006年8月25日

陸上と投資

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R25などでお馴染みのライターの上坂徹さんから紹介された現役陸上選手が書いた本であるが、人生、投資、お金、夢、様々なことを考えさせてくれる。荒削りではあるが、とても良い本である。

読んでいて感じたことは為末大というアスリートが徹底的に自分で納得して理解することにこだわっていることである。陸上のトレーニングにしても自分で30万円から始めた投資にしても人と同じ、ではなくナゼそうするのかを考えて自分のやり方を作っていく。

タイに投資をしたのは人との出会いがきっかけなのであるが、お金は最も必要な人のところに提供されるのが正しい使い方だ。だからお金が余っている日本よりこれからの成長にお金が必要な国に投資をした方が喜ばれ、それに対するリターンが得られる、という感覚が彼のロジックである。

とにかく読んでいくと、面白い表現が次々に出てくる。

・お金を増やす理想は「わらしべ長者」である

・危険であると認識しているうちは、安全である

・根拠のない自信を持たない

・理想的だと思う書店の形は「3年で2億稼いだ」という本の横に、必ず「3年で2億失った」という本を並べている書店

・危険なのは心のバランスが崩れること

・お金を使うことは正しい

・お金とは「現代の刀」。抜くと危険であるが抜かないと錆びてしまう

・お金だけを追いかけるべきではない。そこには幸せは待っていない

・発展途上国には「施し」ではなく「投資」をすべきである。なぜなら立場が対等になるから。

「ロジカルなアスリート」である一方で、武士道を愛しているという筆者のストレートな生き様、オリンピックの決勝に出られれば死んでもいい、と心から思っている「かっ飛ばす」人生。これももう一つの彼の魅力である。特にエピローグの前の228ページからの8ページを読んでいると胸が熱くなった。

冷静な分析力と熱いハート、2つの絶妙なバランスが身長170cmのアスリートの才能の源泉であり、人間としての魅力なのである。

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2006年8月 7日

「株式投資 Stock for the long run」 

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本書は米国における1802年から約200年の市場データを元に短期投資家になろうとする誘惑を断ち切り、長期投資家になる必要性を理解させてくれる。

かなり分厚い本であるが、意外に読みやすく書かれている。それは執筆しているのが歴史家ではなく現実の経済を研究する実証的な経済学者であるからだろう。

著者が主張する長期(Long Run)とは20年のことである。インフレ率と比較すると20年間の保有であれば株式は200年のデータで一度もマイナスになったことがないという結果が導き出される(25ページ)。

またテクニカル分析や行動心理学についても章を割いていることである。行動心理学のページはなぜか対話形式になっており、改訂版で追加されたことがわかる。

個人的に面白かったのは監訳者のあとがき、である。ナゼか本書と直接関係ない「ウォール街のランダム・ウォーカー」の批判からはじまる6ページの文章は本書に対する監訳者の微妙なスタンスが正直に吐露されているように私には見える。

2400円と価格は高いが400ページでこれだけの情報量、これだけの知識を得られるのであれば安いものである。1500円のつまらない投資本を2冊買うよりもよっぽど有益である。

投稿者 shinoby : 05:52 | コメント (11) | トラックバック

2006年8月 5日

新書本

<業務連絡>
アマゾン特典は予定していた今週末から少し遅れて来週にお送りすることになりそうです。お申し込みいただいた方もうしばらくお待ちください。
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マネックスメールやマネックス<オルタナティブ>メールで紹介したが、最近新書の投資本が充実している。

その中の一冊、「ネット株の心理学」の著者小幡績氏は先週のマネックスメールを読んでいただいたようで自身のBlogでコメントいただいた(書き手を勘違いしているのはご愛嬌か)。この本には多くの疑問があるが、株式投資はマーケティング、という新しい考え方は行動心理学を理解する斬新なものだと思う。

もう一冊、「投資ファンドとは何か」は北村慶氏の著書。前著「貧乏人のデイトレ 金持ちのインベストメント」も紹介させていただいたが、北村さんのBlogで紹介していただいた。北村氏にはお会いしたことは無いが、2冊とも丁寧な作りで書籍制作に対する誠実な姿勢が伝わる良心的な作品である。

4月に紹介したこの本と言い、最近新書に面白い本が増えている。

新書には価格を比較的抑え、持ち運びやすいサイズで気軽に買える、そしてシリーズで出版されるので目に付きやすいといったメリットがある。新しい読者層を開拓するという観点からは新書で出版するというのも戦略的な選択肢なのだろう。

投稿者 shinoby : 11:13 | コメント (5) | トラックバック

2006年7月26日

サービスの花道

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講談社の好評シリーズ「セオリー」から第3段「サービスの花道」が出版された。まだ書店に並んだばかりの出来立てである。今回はサービスに焦点を絞った特集ということであるが、いきなり大前研一氏の「JALとオークラがダメな理由」というタイトルが目を引く。内容は大前氏が受けたサービスに対する批判なのであるが、それを含めた冒頭の「有名人」がサービスについて語る部分より、本書で面白いのは「生命保険の甘いCMを信じていませんか」という次の特集である。

最近テレビCMで大量に流れている生命保険の怪しさについては多くの人が何となく不思議に感じていることだろう。その保険のどこにカラクリがあるかを切れ味鋭く分析したのがこの特集である。

誰でも入れる保険は有利なのか、変額保険のカラクリ、掛け捨てでない保険をナゼ日本人はありがたがるのか・・・保険にまつわるモヤモヤ感をすっきりさせてくれる。

サービスという切り口でまとめあげるには若干無理のある構成ではあるが、この生命保険の特集だけでも定価の800円の元は取った気になれる本であった。

投稿者 shinoby : 07:31 | コメント (5) | トラックバック

2006年7月21日

丸善

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<業務連絡>
本日夕方18:30から銀座で無料イベントがあります。先着順なのでお早めにいらしてください。
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新刊本のために作った手作りのPOPを持って丸善 丸の内本店にお邪魔した。

OAZOにある丸善丸の内本店は私のお気に入りの書店の1つである。1階のメインコーナーにビジネス書を並べるという大胆なレイアウトも良いが、何といっても色使いのセンス、広々としたスペースで本を探しやすい。一言で言うと本を探すのが楽しくなる書店なのである。

執行役員の壹岐様、和書の責任者の茂垣さん、そして売場長の本橋さんとお時間をいただいてお話することができた。

話していて思ったことは皆さん、本が本当にお好きだということだ。書籍に対する愛情が感じられ、書店にやってくるお客様に何をしたら喜んでもらえるのかをいつも考えている、そんな雰囲気が伝わってくる。

「人生を豊かにするお金のルール」も正面に1段並べてもらって販売に力を入れていただいているとのこと。ありがたいことである。おかげさまで売れ行き順調である。

書店内にはイベントスペースもあり、新刊出版記念のイベントなども企画していただけるかもしれない。もし企画が具体化したときにはまたこのBlogでお知らせします。

投稿者 shinoby : 06:30 | コメント (9) | トラックバック

2006年7月17日

1500円の壁

<新刊書に興味の無い方は読み飛ばしてください ^^;>

<業務連絡>
新刊「人生を豊かにするお金のルール」のアマゾン特典は本日購入された方が対象です。左下の本の写真をクリックしてお申し込みください。
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朝から何だか薄暗く小雨の降る憂鬱な天気であるが、気持ちは何だかそわそわして、8時前には起きてしまった。メールをチェックすると既に20名以上の方から特典の申し込みのメールが。ありがとうございます。Blogのアクセスも週末なのに増えてきており、ありがたいことである。現在のアマゾンの順位は111位。まもなくベスト100に入りそうな雰囲気。今日は午後からラジオ日経のスペシャル番組に出演するので外出するが、それまでは書籍の動きをチェックしようと思っている。

その中の一人から「amazonで本を購入する際、1500円以下ですと、送料が発生してしまうので、次回作は、1500円以上になる様にお願いします。」というコメントをいただいた。

これはアマゾンの1500円の壁と呼ばれる悩ましい問題なのである。今回はたくさんの人に読んでもらおうと価格は本来1500円から1600円くらいで出すところを1300円まで思い切って引き下げてもらった。店頭で買う人にとっては買いやすいがアマゾンでは逆に200円の差で送料がかかってしまうデメリットが発生する。

もし1500円突破のために何かもう一冊ということであれば、今までBlogでも紹介した書籍の中からこんな本はどうだろうか。

『敗者のゲーム(新版) —なぜ資産運用に勝てないのか』(チャールズ・エリス)
『なっとく! マネー塾』(日本経済新聞社編)
『投資信託選びで一番しりたいこと』(朝倉智也)
『なぜか日本人が知らなかった新しい株の本』(山口揚平)
『臆病者のための株入門』(橘玲)
『成功の教科書』(原田隆史)
『30歳からの成長戦略』(山本 真司)
『仕事心の育て方』(渋井真帆)
『貧乏人のデイトレ 金持ちのインベストメント』(北村慶)
『簡単に、単純に考える』(羽生善治)

書籍の価格をいくらにするのか。1000円台の書籍を発売するときにはいつも頭を悩ませる問題である。しかし「価格より価値のあるものを提供する」が読者に対する最も誠実なスタンスだと思っている。

<追伸>
アマゾン86位まで上がりました。ありがとうございます。(10:32)
アマゾン53位まで上がりました。ありがとうございます。(11:04)
アマゾン45位まで上がりました。ありがとうございます。(12:04)
アマゾン29位まで上がりました。ありがとうございます。(13:01)
アマゾン38位になりました。(15:36)
アマゾン34位になりました。(21:58)
アマゾン33位になりました。(23:25)

投稿者 shinoby : 08:45 | コメント (9) | トラックバック

2006年7月16日

目次

<業務連絡>
「人生を豊かにするお金のルール」のアマゾン特典は17日に購入した方が対象です。既に購入されてメールを送ってきている人がいますのでご注意ください。
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「人生を豊かにするお金のルール」を書店で見たことが無いという人も多いと思う。中身も知らないで注文したくないという人もいるだろうから、目次だけを抜き出した構成を掲載することにした。目次だけではまだ不十分かもしれないが、興味のあるタイトルを見つけたら手にとって読んでみてください。内容はぎっしり詰め込みましたが、すっきりとした縦書きのレイアウトで読みやすく仕上げてもらいました。

<人生を豊かにするお金のルール 目次>
はじめに —お金が無いと幸せになりにくい現実

1章 お金とは?
1 あなたにとってお金とは?
 お金には稼ぐ方法と殖やす方法がある
 お金を殖やすのは下品なこと?
 財布が教えてくれるあなたとお金との関係
 お金と時間の価値を考える
 お金がたくさんあれば幸せ?
 お金と人生の満足度に相関は無い
2 お金と向き合う
 世の中のお金の流れ
 お金を殖やせる人はお金の使い方から考える
 お金の使い方でその人がわかる
 ケチとシブチンの違い
3 運とお金の不思議な関係
 運を逃さないためには?
 お守りを4つも持っているファンドマネージャー
 人間の満足度は期待と現実のギャップ
 「お金のプロ」はここが違う
コラム やらない後悔

2章 お金と人生のスマートな関係
4 生活とお金
 世の中の平均的な収支
 仕事とお金
 時間の有効な活用法
 恋愛とお金
 結婚とお金
 子供とお金
 趣味とお金
 車とお金
 健康、精神の安定とお金
 保険には入るべき?
5 住まいとお金
 住宅についての世の中の現状と今後
 持ち家派 vs 賃貸派
 クオリティ・オブ・ライフ(生活の質)を高めるという視点
 不動産投資の限界
6 老後とお金
 仕事を引退した頃はどうなっている?
 老後はこれ位のお金が必要
 具体的な金額を計算してみる
 心豊かな人生を送るために
コラム 現実的なお金の殖やし方 —年収500万円の場合

3章 あなたに必要なお金はいくらですか?
7 まず認識のズレを正す
 お金は「目的」ではなく「手段」
 お金の運用は会社経営と同じ
 お金に働いてもらうという考え方
 今お金が無くても始めることはできる
8 お金を殖やす動機をはっきりさせる
 自由なお金が今10万円あったら?
 投資は人生を豊かにする
 夢をとにかく書き出してみる
 夢と目標を具体化するための自己チェック
 目標設定シートにまとめてみよう
9 夢と現実のギャップを埋めるには?
 自分のお金を把握していますか?
 人生を「シミュレーション」してみる
 ギャップを埋める現実的な対応
 うまくいかない時のための7つの方法
コラム もったいない?

4章 夢をかなえる第一歩を踏み出す
10 行動する人だけが成功する
 運用すると30年後はこんなに違う
 ネガティブからポジティブにスタンスを変える
 お金とのつきあい方が変わると人生が変わる
 お金を殖やす人が少ないのはナゼ?
11 鉄は熱いうち打とう
 投資の原則
 これだけは知っておきたい投資の基礎
 株式投資は最後にやる投資
 カモにならないための投資の鉄則7か条
 失敗を恐れずとにかく始めてみる
 ネット証券の選択基準
12 継続は力なり
 資産運用に時間をかけすぎるのはやめよう
 自分の時給を考える
 情報とノイズを見分ける
 投資と人生設計に役立つ書籍
 ツールのかしこい使い方
 好きなら続けることができる
 成長を続けるための方法
 お金から自由になれる日
コラム 自分にしか無い価値を知る

おわりに

投稿者 shinoby : 08:20 | コメント (1) | トラックバック

2006年7月12日

「人生を豊かにするお金のルール」アマゾン特典

<業務連絡>
マネックスとJPモルガンが考える資産運用革命のレポート(4ページ)がまとめられました。こちらからどうぞ(PDFファイル形式)。
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本日は新刊本の宣伝です(新刊本に興味の無い方は飛ばしてください)。

このBlogを読んでいる方だけのアマゾンからの購入特典についてお知らせします。応募概要は下記の通りです。

<対象期間>
7月17日(祝日の来週月曜日)の0時から24時までがアマゾン購入特典の対象期間になります(auto-confirm@amazon.co.jpからの注文確認メール(注文を入れるとAmazon.co.jp ご注文の確認、という件名で届きます)到着時間が、7月17日0:00から24:00までの方)。

今すぐにお申込いただいても特典対象になりませんのでご注意ください

<特典>
特典は「人生を豊かにするお金のルール」に掲載されなかった未発表原稿(完成版)です。225ページという限られたページ数に全体を調整していく中で、最終的に書籍に掲載されなかったコラムや原稿を集めてPDF化したものです。今後同じ文章がどこかに掲載されることはありません。今回の特典だけでしか見られない内容です。
(特典はPDFファイル形式でメールに添付してお送りします。通常のパソコンであれば問題ありませんが、機種によっては添付ファイルが開封できない可能性があります。その際はご了承ください)

下記のお申込方法でメールをお送りいただいた方全員にお送りします。

<申込方法>
1.このページの左下にある「AMAZONから注文」にある「人生を豊かにするお金のルール」の画像(週末までにアップします)をクリックしてamazonに入り2006年7月17日中(午前0時から24時まで)に注文する。

2.注文が完了するとamazonから登録アドレスに注文確認メールが届きます(注文するとすぐにメールでamazonから返信が返ってきます)

3.返ってきた注文確認メールを使ってshinobyに特典申込みを行います。
注文確認メールに返信をして、宛先のauto-confirm@amazon.co.jpをshinoby@shinoby.netに変えて送信する。これでamazonで書籍の注文をしたことを私(shinoby)が確認し、特典対象者として認識します。

4.8月上旬までに該当者全員にeメールで特典をお送りします。

よろしくお願いいたします。

投稿者 shinoby : 06:35 | コメント (8) | トラックバック

2006年7月 8日

東京土地のグランプリ

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東京いい店うまい店のパロディ本で東京いい店やれる店というのがあった。女性を口説くためのレストランガイドという冗談のような本だったが、紹介されているお店は真っ当だった。

この本もタイトルを見ると東京味のグランプリのパロディではないかと一瞬思うのだが、書いてある情報は東京の不動産事情を紹介した本ではトップレベルの秀逸さだと思う。

本書の一番のバリューは土地の価値を街の名前だけではなく丁目レベルまで細分化して評価したということだ。例えば渋谷区屈指の住宅地松涛といっても本当に閑静な丁目といわゆる「なんちゃって松涛」と言われるあまり環境の良くない地域では価値が大きく異なる。田園調布でも別格なのは3丁目、成城なら6丁目といった情報は今まで語られることのほとんど無かったマニアックな分析である。

そしてもう一つ面白いのは住人の所得の高い住宅地は住環境が整っている傾向があるという分析である。論拠については議論があるだろうが、丁目毎の住人の平均年収などを分析したデータは見ているだけで飽きないものである。

何でもランキング化すれば良いというものでもないし、選ばれたベスト200の土地が本当に評価通りなのかはこれまた議論があるだろうが、丹念なアプローチ方法は評価したい。自分が持ち家に住んでいる人は自分の住んでいる場所が入っているかどうか探してみるのも面白い。

それにしてもマネーの王道といい講談社のセオリーシリーズはしっかり取材した価値ある作品が続いている。3作目にも期待したいと思う。

投稿者 shinoby : 10:07 | コメント (5) | トラックバック

2006年7月 1日

「人生を豊かにするお金のルール」

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7月11日に5冊目の作品「人生を豊かにするお金のルール」を出版することになった。まだ印刷中で完成版は確認していないが、お金と時間という人生にとって有限な2つのものから豊かな人生を導き出すための具体的な方法について書いた本である。

今までの4冊の本と違うのは縦書きのコラム調の文章になっていることである。「お金があれば幸せになれるとは限らないが、お金が無いと幸せになりにくいのも現実」、時間もお金と同様有限で貴重なもの、お金の殖やしかたを考える前に使い方から考えた方が良い、といった視点に基づいてどうしたら豊かな人生にたどり着けるのかを自分なりに考えて書いたつもりである。

書店に並ぶのは恐らく、13日くらいからだと思う。同時にいつもこのBlogでやっているアマゾンの特典キャンペーンも実施する予定でいる。特典内容や申し込み方法は近日中にアップするのでそちらを見て欲しい。

まったく新しいテイストの書籍がどのように受け入れられるのか、今回はいつもとは違った緊張感がある。

投稿者 shinoby : 07:46 | コメント (3) | トラックバック

2006年6月29日

「話せぬ若手と聞けない上司」

高校時代の友人山本直人氏から「話せぬ若手と聞けない上司」が送られてきた。通勤の電車の中で一気に引き込まれるように読み終えた。

この本は上司と部下のコミュニケーションを考えるのがテーマのように見えるが、実はそんなテクニックを扱った本ではない。もっと人間の根本的な思考、行動を見つめなおすことによって人間としての魅力を高めることからコミュニケーションを改善していこうというヒントが散りばめられたエッセイである。

例えば82ページにお金に関する出来事が紹介されているが、お金は使い方を考え抜くことから何かが見えるのではないか、と説く。

また120ページでは「無駄は美徳」という大学時代の経験を紹介する。役に立たないことこそが人生を豊かにするという「遠回りのススメ」である。

読んでいるうちに、上司でも部下でも、本気でやらないと何も伝わらないという当たり前のことが腹に落ちていく。建前にとらわれ、その場しのぎでごまかさないことが解決への一番の方法である。著者の経験にはそんな共通の思いがあるように見える。

ノウハウ本ではない。読んだ後にすがすがしさが残る。コピーライターとしてのセンスも光る「作品」である。


投稿者 shinoby : 06:21 | コメント (4) | トラックバック

2006年6月23日

リクルート

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リクルートは出版社ではない。元々は就職情報を提供する会社であった。そんな会社から「住宅情報」「じゃらん」「ゼクシー」などヒット雑誌が次々に生まれていった。彼らの手法は提供できる人と提供される人の橋渡しである。ゼクシーでは結婚情報をまとめて知りたいカップルと彼らに商品・サービスを提供したいブライダル業界の橋渡し、じゃらんでは国内の旅行を楽しみたい人と旅行の情報を提供したい宿泊施設との橋渡し・・・といった具合である。

この雑誌もそんなリクルート社の強みが発揮された雑誌に仕上がっている。作りとしては「住宅情報 都心に住む」に似ている。この雑誌は港区・渋谷区・新宿区・千代田区・中央区・文京区・品川区の都心7区の厳選した住まい情報とライフスタイルを提案する月刊誌であるが、頑張れば自分でも到達できそうな等身大の憧れの登場人物がライフスタイルを提示するというスタイルである。

いずれにしても特集の「刺激的な!週末50計画」はあきれた企画もあるが、興味をそそられるものも多い。20代、30代にだけ読ませておくのは勿体無い。


投稿者 shinoby : 07:22 | コメント (4) | トラックバック

2006年6月 9日

勿体無い

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1300円(税別)という価格も内容も極めて良心的な投資本を読んだ。

個人投資家の長期運用のための考え方をコンパクトにまとめた本である。1章、2章はこれからの資産運用をしないとどうなるかがリアルな数字でロジカルにシミュレーションされている。現実を知るための豊富なデータが説得力を持つ内容である。

しかし本書の中心でもあり読むべきなのは、100ページを割いた4章である。負けない運用をするための7つの方法ということで、218ページにまとめて書いてある。トレーディングからインベストメントへ、アルファ戦略からベータ戦略へ、時間を味方につけるために早くはじめて複利効果を享受する、ボラティリティを抑える、国際分散投資をする、住宅ローンについては「持ち家プレミアム」を考えて、といったポイントである。

残念なのは装丁とタイトル。良心的な中身とミスマッチだからである。装丁はスイスの牧歌調のイラスト。人目は引くのかもしれないが、一時期流行ったシニカルな過激投資本を連想させてしまう。

そしてタイトルが「貧乏人のデイトレ 金持ちのインベストメント―ノーベル賞学者とスイス人富豪に学ぶ智恵」。明らかに「金持ち父さん貧乏父さん」(ロバート・キヨサキ)と「スイス人銀行家の教え」(本田健)を足したようなもの。これも中身と違和感がある。

マーケティングの結果導き出しされたエージェントの戦略なのかもしれないが、せっかくの良書が勿体無いというのが読後感だった。

しかしそれを上回る著者の良心が込められた内容は価格以上の価値ありだと思う。北村さんにはいつかお会いして、装丁とタイトルがどのようなプロセスで決まったのかを聞いてみたい。

投稿者 shinoby : 06:14 | コメント (9) | トラックバック

2006年6月 1日

本も愛情

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決算書の読み方をやさしく解説した10万部のベストセラーの新版が発売になった。前作より新版の方がページ数が多く、読みやすい。300ページ近い大作なのに価格は1400円(税別)というお得感。この本もベストセラーは確実であろう。

いつも思うことだが、渋井さんの著書には愛情がある。それは読み手に対する愛情である。クライアントに何を提供すれば評価されるのかをクライアントに対する愛情を持って考えている人なのだ。本の場合は読者、そしてセミナー講師としては受講生がクライアントである。マチュアライフ研究所が圧倒的な支持を受けているのも受講生に対する愛情を持っているからである。どちらも一貫した同じスタンスである。

この本はまったく決算書を読んだこともない人がアレルギー反応を起こさずすんなりと入っていけるような工夫が随所に散りばめられている。カラーで重要なところには波線を引いて吹き出しで要点を見せる。自分の言葉で本当に理解してもらえるように工夫する・・・。従来の経済本とは一線を画している。

本も愛情、である。

投稿者 shinoby : 06:20 | コメント (7) | トラックバック

2006年5月30日

才人

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この本の著者、米原万理さんはテレビ番組のコメンテーターとして出演されているのを何回か見て、底知れない才能を感じていた。無駄のない言葉から発する教養、深みのある知識、凄みのある存在感がテレビからも感じられる人であった。

最近テレビで見ないと思っていたら、週刊文春の「読書日記」に米原氏が連載をしているのを発見した。そこで彼女が書いていたのは自分のガンとの闘いの体験記であった。ガンの治療法の何を信じ、何を信じてはいけないかという自分の納得感を得るために手当たり次第に様々な治療法を探し、実践し、自分の結論を出していく。病気と闘う人とは思えないパワーが行間から漂う、迫力ある文章。自分の病気を治すためではなくむしろ真実を知りたい、調べ尽くしたいという彼女の好奇心のようなものが行動の原動力になっているように思えた。

そんな米原さんが昨日亡くなったというニュースを聞いた。一度もお会いしたことも無いし、本当はどんな人かもわからない。こちらが勝手に思い込んで崇拝しているだけなのかもしれないが、彼女の書いた文章を味わって読むと、才能だけではなく人間としての味わいのある魅力的な人だったのではないかと想像してしまう。

心からご冥福をお祈りいたします。

投稿者 shinoby : 08:17 | コメント (6) | トラックバック

2006年5月23日

ムック本最終段階

イースト・プレスから来月刊行されるムック本「図解 内藤忍の 10万円から始める 日本一やさしい「お金のふやし方」講座」の制作が最終段階に入っている。週末にゲラが届き、本文の最終チェックを今週中に完成。表紙や装丁は週末までには素案があがってくる。これらをまとめて月末には最終稿がフィックスされる。

基本的には「資産設計塾」のエッセンスを取り出し、見開き2ページで図解する内容になっている。すべてを見開きにまとめると言う部分は苦労があったが、出来上がりはすっきりとわかりやすいのではないかと自負している。

販売は来月中旬の予定であるが、出版社の営業の努力もあってコンビ二だけで8000部の配本が決定した。書店売りとあわせるとかなり強気の初版部数になる。コンビニの書籍販売コーナーは各出版社が売り込みをかけ場所取り営業をする激戦区らしい。セブン・イレブン担当とそれ以外のコンビニ担当と分かれていて、今回はセブン以外の担当者に売り込むことに成功したようだ。ファミマ、ローソンといったコンビニの店頭にも並ぶことになる。

「資産設計塾」を見たことも無いという新しい読者層にどのように受け入れられるか、楽しみでもあり、果たして受け入れられるのかという不安もある。

投稿者 shinoby : 06:27 | コメント (3) | トラックバック

2006年5月13日

書籍のタイトル

書籍を買うときの自分の行動を考えてみると、まずタイトルを見る、店頭で手にとって装丁を見る、目次を見て中身を確認する。興味のあるページを開いて内容を少し読んでみる。終わりのページの著者の略歴を見る。そして値段を見て買うかどうかを判断する。この間おそらく5分以内であろう。

というわけでやはりタイトルというのはとっても重要なのである。いくら内容を一生懸命書いても、手にとって読んでもらえなければ仕方ないのである。

恐らく7月の初旬に店頭に並ぶ4冊目の単独著書のタイトルをどうするのか、来週くらいには決定しなければならない。今回はお金の話であるが資産運用だけではなく、お金の使い方、時間の効率的な活用法、壁に突き当たった時の対処法、などもう少し広くお金と人生の関係を書いた本である。

今回は初めての縦書きの本になる予定である。今までの硬い内容で作った3冊に比べるとエッセイ調に近い読みやすさを追求した作品にしたいと思っている。

そんな本のタイトル案は今こんな候補があがっている。
「内藤忍の人生を豊かにするお金のルール」
「内藤忍の人生を幸福にするお金のルール」
「内藤忍の夢をかなえるお金のルール」

もちろんこれ以外に決まる可能性もあるが、〜お金のルール、というフレーズはこのまま残りそうである。大げさではなく、本の中身と整合性のある書名を編集者の嶋田さんや西田さんと納得できるものに決めていきたい。本は本文が完成してもやることは多いのである。

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2006年4月29日

臆病者のための株入門

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臆病者のための株入門は橘玲さんの最新作である。

一言で言うと橘さんの考え方のエッセンスを濃縮したような本と言えば良いだろうか。住宅ローンは不動産のレバレッジ取引、金融商品の多くはぼったくりを目的に作られている、といった主張は今までの主張の集大成である。

面白いのは5章、6章そして8章である。タイトルに沿った内容が後半部で展開されているからである。次のような内容が「臆病もののための運用アドバイス」となる。

株式市場のゲームのルール
1.株式投資に絶対儲かる方法はない
2.株式市場にはわずかな歪みがあってそれを収益化している人たちが少数いる
3.資本主義は自己増殖システムなので長期的に市場は拡大し株価は上昇する(それがいつかはわからない)

そこで考えられる投資方法は次の3つ
トレーディングをする。つまり2.から収益を得ようとする(ほとんどは失敗するが・・)
長期バリュー投資をする。つまり2.と3.から収益を得ようとする(バフェット信奉)
世界インデックス運用をする。つまり市場の平均で3.を狙う

世界インデックス運用とは世界市場の縮小版でインデックス運用を行うこと。海外株式に85%の配分を行う株式インデックスを作ることをすすめている(ただしあとがきに著者自身は実践しているわけではないと書いている)。

あとはこの株式投資と債券投資の組み合わせ比率を自分で考えなさいという主張だ。CAPMを個人投資家が実践する方法をコンパクトにまとめたわけである。

橘さんは本の内容からはクールで怖い人のようなイメージがあるが、本名はUさんというとてもやさしい方である。「ゴミ投資家」シリーズを書かれていた頃は一緒に食事をしたり、お酒を飲んだりとお付き合いがあったが最近はお会いする機会が無くなってしまった。

近いうちにまたお会いしたいと思っている。

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2006年4月22日

半分完成

<業務連絡>
フォーブス日本版6月号「ここまできた子供向け投資教育」にマネックス・ユニバーシティのセミナーの取材記事が掲載されています
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現在進行中の新しい書籍がようやく半分まで書きあがった。まだまだ修正する部分はたくさんあると思うが、まずは一通り書き上げて、それから推敲をする方がよさそうである。

全体で200ページの本として原稿部分は180ページ程度。そのうちの100ページまでがつながったわけだが、残りの後半80ページも何とかゴールデンウィークまでに書き上げたいと欲張りな計画を立てている。

今までの書籍は資産設計に特化したものだったが、今回はもう少し広くお金と人生について考えていることを書いてみた。多くの人はお金との付き合い方を間違えてしまうことによって人生を充実したものにできなくなっている。お金だけでは幸せになれないが、お金がないことで辛い思いをするのもまた不幸だ。

自分自身の人生を振り返ってみても失敗したこともたくさんある。しかしそんな経験の中から現在の自分が出来上がったのだと思っている。

お金の殖やし方だけではなく、お金の使い方、お金との付き合い方、そんなお金にまつわるエトセトラを凝縮してまとめた本にするのが今回のミッションである。

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2006年4月11日

子供の投資教育

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昨日発売された今月号の「旬なテーマ」は「今こそ家族で投資に強くなる!」がテーマである。

小学生、中学生に投資や資産運用について教えるべきかということについては賛否両論である。反対と言う人はあまりお金に関わらせたくないという意識からなのだろう。

しかし、お金の大切さや将来のために計画的に資産を殖やすことの重要性はできるだけ早い時期に教えるべきではないだろうか。なぜならいつかは現実問題としてお金と関わる人生に入っていくことになるからである。単に株をギャンブルのように売買するのではなく、社会と経済なども同時に学びながらその中で金融を考えていくことは子供にとっても有意義で興味あることに違いない。

投資教育までいかなくてもお金の仕組みや使い方を教える金銭教育は早い時期に基本をしっかりと学ぶことが将来の人生設計に大きな影響を与えると思う。

そんな子供に対する教育を広げるにはまずは親の世代から変わらなければはじまらない。投資=株式投資、投資=ギャンブルという見方がまだ日本の社会には根強い。そんな偏見からの脱却が金銭教育への第一歩である。

投稿者 shinoby : 06:21 | コメント (17) | トラックバック

2006年4月 9日

1章がとりあえず・・・

<業務連絡>
週刊!木村剛で3月27日にフジサンケイビジネスアイに掲載された「個人投資家も「資産設計」の発想を」の一部が紹介されています。
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単独著作としては4冊目になる本を昨年からずっと書いている。今まで書いた「資産設計塾」「投資成功ノート」「資産設計塾 実践編」はどれも資産設計とテーマにしていた。分散投資による誰でも勉強すれば実践できる資産運用の手法の具体的解説本である。今回はそこからさらに一歩踏み出した内容にしたいと思っている。

具体的にどんな内容になるのかはまだ詳しく書けないが、お金を殖やすだけでは満足できないという、高い目標を持った向上心のある人に読んでもらえるようなものを目指している。

この書籍の企画はかれこれ1年以上前にはじまったものであるが、内容を考えたり、構成が変わったり、出版社が変更になったりと様々な動きがあった。さらに自分自身の執筆スピードもアイディアが出ないと遅れ気味でようやく今年に入って形になるものが動きはじめた。

週末にカフェ・タンブランにパソコンを持ち込み、ようやくはじめにから1章までのファーストドラフトが仕上がった。編集者の嶋田さんにメールしておいたが果たしてどんな反応が返ってくるのは楽しみでもあり恐怖でもある。2章から4章はこれから仕上げるというレベルでまさにはじめの一歩という感じであるが、ゴールデンウィークの校了を目標に休日のまとまった時間を活用して書き上げたい。もちろん満足できる内容が完成することが前提であるが。

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2006年4月 3日

やられた!

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4月2日からまたマチュアライフ研究所の資産設計塾がはじまった。渋谷の会場に意欲溢れる60名の受講生が集まって2時間半第一回目の講義が無事に終わった。そのマチュアライフ研究所を主宰する渋井真帆さんの新刊本「仕事心の育て方」を早速読ませてもらった。「やられた!」というのが正直な感想である。

「25の渋井メソッド」が1050円。彼女が撃ちこんでくる25発の弾丸。すべてが当たるわけではないが、心に突き刺さるものが1つでもあれば儲けものだ。

愛のない人は稼げない
上司はクライアント
小さな嘘
人生の経営者
・・・・

書いてあることは当たり前のようなことばかり。だから簡単に読める。でも奥が深い。それは彼女の経験に基づいた本当の言葉だからであろう。

仕事がどうしてもうまくいかない人、自分ではちゃんと仕事しているのにナゼか評価されないと思っている人、資格を取ることに夢中になって何かを忘れている人・・・男女問わず、だまされたと思ってページを開いて自分が気になるところを読んでみて欲しい。

何かが変わるきっかけに出来る本である。

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2006年3月31日

食品の裏側

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この本は食品添加物の危険性をあおるようなセンセーショナルな本ではない。食品添加物とどう付き合い食生活を守っていくかを現実的に見据えた実用的な書籍と言える。

毎日の生活は食品添加物だらけである。コンビニのおにぎり、サンドイッチ、コーヒーフレッシュ、スナック菓子、レトルト食品にインスタントラーメン。気がつかないうちに大量の食品添加物を摂取している。

筆者の言う食品の裏側とは買い物をするときに商品の「裏側」を見よ、ということである。カロリー表示されているラベルには材料が書いてあるがそこに食品添加物も記載されている。これに気がつくだけでも違うのだ。

それにしても食品業界の情報開示はお粗末である。一括表示というトリックで添加物の名称を表示しなくて良いといった方法(117ページ)は業界とお役所の癒着ではないかとさえ思えてくる。

神経質になりすぎてもいけないし、無防備でもいけない。食品はできるだけ加工されていないものを購入し、自分で加工することが重要と説く筆者の意見には賛成できるが現実に例えば毎日糠ヅケを自分でつけられる人はいないだろう。逆に淡々とした書きっぷりが逆に食品添加物の恐ろしさをあぶりだすから不思議である。

この本を読んでからはコンビニのサンドイッチを一度も食べていない。

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2006年3月14日

縦書き、横書き

書籍には縦書きと横書きがある。

今まで単独著者として出した本は、内藤忍の資産設計塾内藤忍の資産設計塾 実践編内藤忍のお金持ちになる投資成功ノートの3冊あるが、すべて横書きである。これは自分の好みもあるが説明を目的とした教科書的な色彩が強かったからこのようにして統一した。

今年に入ってから新しい書籍の執筆を本格化した。去年からの1年越しの企画なので時間がかかってしまい編集者の方には迷惑をかけているが、今までの資産設計を一歩踏み出した新しい領域にチャレンジする私にとって正念場となる作品と思って納得のいく作品を作りたいと思っている。

お金と時間、人生と成功、運と人間、といったことに関する今までの経験や考えたことをまとめたエッセイのような作品になりそうだが、問題は縦書きなのか横書きなのかという体裁である。

横書きにすると説得力がある真面目な本になるだろうが、読みにくいという意見があるかもしれない。縦書きなら気軽に読めるだろうが、何だか内容が薄っぺらな感じもする。

当初自分の好みである横書きで書き始めたが、出来るだけたくさんの人に手にとってもらうためには縦書きが良いのでは、という編集者の意見で昨日から原稿を縦書きにレイアウトしなおして続きの制作を行っている。読み物的色彩の強い書籍はやっぱり縦書きが良い。そう自分に納得させて書いているが、新しいことを急に始めるのは違和感があるのも事実である。お金を出して買っていただくものなので内容に納得できない人は文句を言うまでもなく買わないだろうが。

しかし編集者の方からすれば、そんなことを考える前に遅れている原稿を早く進めてくれ、というのがホンネだろう。

投稿者 shinoby : 05:55 | コメント (12) | トラックバック

2006年2月15日

大前研一氏のミッション

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この本を一気に読んだ。

大前研一氏は物事を鳥瞰し記号化するのがうまい。本書はタイトルと内容にズレがあるのが気になるが価格に見合うだけの情報はしっかり入っている。氏の本が出版され続けるのは価格に見合った価値が入っているというブランドをしっかり守っているからだろう。

本書のキーワードは次のようなものである。
ロウアーミドル(P.44)
なんちゃって自由が丘(P.84)
アカデミック・スマート、ストリート・スマート(P.229)

大前研一氏は「もし、ひとつだけ改革するとしたら何をやるかと問われたら、迷わず教育と答える」(P.225)と明言している。彼のこれからの人生のミッションは日本の学校教育を変えることではないかと思った。すでにビジネス・ブレークスルー大学院大学で遠隔教育によるMBAコースを開講している。

そして本書の最後にビジネス・ブレークスルー大学院大学で4月から「資産運用講座」が開講されると宣伝されている。

ロウアーミドル⇒ストリート・スマート⇒資産運用講座 大前氏の考える教育の方向性を想像してしまうのは考えすぎだろうか。

投稿者 shinoby : 22:04 | コメント (35) | トラックバック

2006年2月10日

インプット作業

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人間アウトプットばかりでは頭の中が枯渇していってしまう。毎日の仕事に追われ消耗しているだけでは知らない間に自分の知識や能力は陳腐化し、時代の変化や進歩に取り残されてしまう。学校に通ったり、自分の知らない分野の人との交流も必要であるが、もっとも手っ取り早く安上がりなのは読書であると思う。

読書もどんな本を選ぶかによってその効果は大きく左右される。最近はアマゾンのレビューであたりをつけてから実際に書店で実物を見て購入を決めることが多い。本は内容だけではなく装丁や活字の大きさによっても読む気力が大きくことなってくるからである。

ということでこの本この本この本の3冊を買って読み始めた。

これからの日本に何が起こるのか?そんなことを考えるためのヒントになりそうな3冊である。

投稿者 shinoby : 09:40 | コメント (38) | トラックバック

2006年1月18日

そうだ京都に行こう

<業務連絡>
もうすぐこんな本が出版されます。一番わかりやすく書いた資産設計の本です。書店でご覧ください。
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マーケットは混乱している。長期投資を提唱する「資産設計」ではこんな短期の混乱には一喜一憂しないで愚直に投資を続けていけば良いと思っている。事実、自分でも実践している資産設計では今週は個人の金融資産は売買をまったく行っていない。

そんな慌しさの中、京都にでも行ってみようと思い立った。この季節は京都はオフシーズン。修学旅行生もいないし、のんびりと街を散策できそうである。それに宿の予約も比較的簡単にできる。

騒ぎの渦中にいると見えないものが、半歩外から眺めることによって見えてくるのではないかと期待している。

投稿者 shinoby : 22:40 | コメント (4) | トラックバック

2005年12月31日

リスクテイカー

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この感謝祭でご一緒する伝説のトレーダー藤巻さんが書いた本である。一貫している彼の主張がまとめてあり、読まなくてもおおよそ予想できる。要するに今後日本には凄まじいインフレが訪れるからその前に固定金利で借金をし、インフレ対応資産である土地や株式に投資すべきであるということである。

藤巻さんと私には共通点がある。それは自分の金融資産でも本で書いたことを実践していることである。ただしその方法には大きな違いがある。

本によれば藤巻さんは自分自身でも億単位の借金をして不動産や株式と大量に買い捲っているようである。一方の私は借金はしない主義。分散投資でリスクをコントロールしようという発想である。

つまり2人の違いは、藤巻さんは自分の相場観を決めてそれにポジションを張っている。つまりリスクテイカーである。一方の私はといえば相場観を持たずどのような場合でもリターンを着実に上げようというオールラウンド型の資産運用である。

藤巻さん自身が語るように彼の手法はほとんどの期間損をしている儲かり始めると大きなリターンをもたらす。私の資産設計はなるべく損をしないように着実に資産を殖やそうという考えである。

どちらが良いかは歴史が証明することであろう。しかし少なくとも日々のストレスを感じたりしたくないのであれば資産設計による分散投資をするのが良いと思う。私は自分のやり方でこれからも資産運用を続けようと思った。なぜなら投資のストレスで円形脱毛症になりたくはないからである。

投稿者 shinoby : 14:26 | コメント (0) | トラックバック

2005年12月15日

シー・ユー・チェン

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シー・ユー・チェンという名前を日経新聞の広告で見たとき何だか懐かしい響きがあった。1980年代の西麻布のユニークなビルとそれに入っているテナントに多くの若者はあこがれたものだ。その仕掛け人として紹介されていたのが彼である。クラブはディスコと呼ばれ、カフェバーという言葉がお洒落な場所の記号になっていた時代である。

インプレサリオ―成功請負人を読むとロックミュージシャンから店舗経営、そしてGAP、NIKE、ユニクロといったブランド構築で頭角をあらわしたCIAという彼が率いる会社のヒストリーが良くわかる。

それよりも興味を持ったのはシー・ユー・チェンという人のものの考え方だ。西洋文明に限界を見て東洋文明に傾倒し、チベットでダライラマに会って・・・という流れは共感できる考え方である。

特に第6章の「僕が考える人の幸せ、自分の幸せ」を読むと自分が漠然と考えているこれからの方向性を示唆してもらったような気持ちになった。「ほしいものは実は身近にある」という考え方は回り道をして到達した人の心境なのであろう。

本当にやりたいことをやりたいようにやっている人生。私自身が経験してきた人生のスケールを大きく超えた彼らの経験を羨ましく思うと同時にこれから勇気を出せば不可能は無いという気持ちにさせてくれる。

好き嫌いのある本かもしれないが、個人的には今年出会った本の中でベストに入るものの1冊。

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2005年11月29日

人生は数式で考えるとうまくいく

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この本には実は数式はあまり出てこない。そういう意味ではタイトルを裏切る本である。しかしエッセイのように書かれた1つ1つの内容がときに自分の考え方を整理してくれるような内容になっている。たとえばこんな言葉である。

●欠点への対処法は修正する、受け入れる、悩むの3つしかない。欠点を受け入れた瞬間それは個性になる。

●言い訳を探さないで方法を探すようにしよう。

●人生はいつでも今が一番若い。

●最悪の事態を恐れて何もしないのは臆病者、最悪の事態を想定しないで何もしないのは愚か者。

●過去と他人は変えられない、しかし未来と自分は変えられる。

やや相田みつをチックな部分があるところに違和感を感じたりもするのであるが、なぜか何回も手にとって読み返してしまう。そして時にまた1つ、また1つという具合に新しい発見がある。

著者は実は人生を数式ではあまり考えていない。でも自分では成功していると思っている。つまり人生は数式で考えなくてもうまくいくのである。

と少し辛口になってしまったが、仕事やプライベートに行き詰っている人には何かのヒントになる本であろう。1400円の定価の価値はある。

投稿者 shinoby : 06:10 | コメント (1) | トラックバック

2005年8月23日

対談の面白さ

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前にも書いたかもしれないが、対談本というのは一般につまらない。今まで面白いと思ったのはこの本ともう一冊はデイブ・スペクターが著名人にインタビューする「東京裁判」(1989年の本だからもう絶版であろう)の2冊だけである。この2冊は本音で対立しているその緊迫感にライブのような面白さを感じたのであるが、今回の対談本は面白さの理由が違う。

「簡単に、単純に考える」は将棋の羽生善治と二宮清純、平尾誠二、金出武雄という3人の対談を3部形式で収録したものである。

中でも一番面白いのは3部のロボット学者の金出氏と羽生氏の対談である。コンピュータを研究する学者とコンピュータのような脳を使って将棋をやっている人間が正しい答えを見つけ出すためのプロセスについて語り合う。その中には人間とコンピュータの共通点もあれば、根本的に異なる部分もある。そして将棋というゲームの奥深さが見えてくる。

羽生氏が感覚的に表現している将棋を指しているときの自分の思考プロセスについての記述に羽生マジックと言われる棋風がどうやって生まれているかを感じることができる(マネはできないが)。

それにしても羽生善治という人は底知れない人であると思う。普通一芸に秀でた人はどこかバランスの悪い部分があるものだ。それがまた天才と言われる所以でもある。しかし彼の場合は天才でありながら常識人であるという2面性が違和感なく成立している。対談の中でも、ゲストはあくまで羽生氏であると思うのだが、いつしかホスト役になっていたりする。対談も司会者のように難なくこなしているように見える。

わずか560円の文庫本でこれだけの内容。買って損は無い。最初に3部から読んでみよう。

投稿者 shinoby : 22:40 | コメント (2) | トラックバック

2005年8月17日

日本人は本当に素敵だったかもしれない、でも・・・

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「日本人はとても素敵だった」を読むと、日本統治下での台湾の平和な生活が描かれている。そして生まれてからあたかも日本人のように育った著者が、日本人といかにふれあい幸せな時間を過ごしたか目に浮かぶ。そして逆に、中国国民党による支配が始まってからのひどい生活に対する恨みが続く。

これも一つの見方であることは確かであろう。しかし一方で日本人がいた時には恵まれた生活をしていた、そして国民党が来てからは不遇な生活になったら、誰でもこのような感想を持つのではないかという疑問も持った。

確かに世界大戦前の日本人には高い精神性があったかもしれない。台湾への日本政府の貢献は経済発展に大きいのかもしれない。しかし、一方で様々な問題も存在したに違いないがそれについては触れられていない。

結局、どんな人であってもその人の立場からしか物事は考えられない。そんな感想を持った。

日本人が戦前の日本人を賞賛して本を書けば誰も価値を認めないだろう。台湾の人が日本人は素敵だったと書くことによって客観性があるように思えてしまうかもしれない。しかし台湾の人の間でも改姓した人しなかった人によって差別があったとも書いてある。

また本当のことはどうやったら知ることができるのかわからなくなってしまった。

投稿者 shinoby : 21:12 | コメント (2) | トラックバック

2005年8月16日

手に入らない本

渋谷のブックファーストにも八重洲ブックセンターにも品切れで手に入らなかった本をようやくアマゾンで入手することができた。「日本人はとても素敵だった」という本である。

まだしっかり読んでいないので何とも言えないが、日本人として生きた台湾人が語る当時の素晴らしい日本人のことを書いた本である。

日本人というのは特殊なメンタリティを持っている。自分たちのことを極端に卑下したり、ジャパンアズナンバーワンと急に調子に乗ったり。欧米に対しての劣等感とアジアに対する優越感、戦争責任と靖国参拝、・・・・分裂症気味の自然になれない民族である。

世界から尊敬されない民族。本当にそうなのだろうか。その理由は戦後の教育とマゾヒスティックなマスコミにあるのではないだろうか。教育が歪んでいるから性格の歪んだ人が生産されていく。そしてマスコミが正しい情報と伝えず、知らない間に世論操作され、日本人自身で勝手なイメージを作ってしまう。

そんな他人に踊らされている行動から何かを変えなければこのままの何も考えない人生が続くだけである。マスコミに騙されてはいけない。自分で考え自分で結論を出すことが求められているのである。

教科書問題や靖国参拝が話題になるたびに思うことは1つ「誰が言っていることを信じればよいのだろうか」。そのためには自分で調べ自分で納得するしかないのである。

投稿者 shinoby : 22:24 | コメント (1) | トラックバック

2005年8月15日

胃腸は語る

新谷弘実先生の書いたロングセラー「胃腸は語る」を読んでいる。

まだ読み終わっていないが自分の食生活を根本から変えようと思う強い動機付けになる本だと思う。肉食中心、動物性脂肪を大量に摂取する食事から、海草、雑穀、緑黄野菜を中心にする和食に変えていくことが胃や腸の健康、ひいては体全体の健康に最高であるということを教えてくれる。

さらにミネラルウォーターを食前に飲むこと、牛乳などの乳製品はなるべく摂らない方が良いことなど、経験に裏打ちされた意外な話がたくさん出てくる。

コーヒー、酒、肉、チーズなど自分が好きなものは皆食べるべきではない食品に入っている。しかしこの本の面白いところはストイックに禁止するのではなく基本の食生活パターンを変えれば、ある程度の脱線は認めた方が続くという現実的な考え方にある。

しかしこのような健康法や食事法を読むと思うことは一体誰の言うことを信じたら良いのかという素朴な疑問である。怪しい健康食品の被害が続出しているとき、果たしてどんな判断基準を持てば良いのだろうか。新谷先生の本を読みながらもふと不安になってしまうのである。

投稿者 shinoby : 23:15 | コメント (5) | トラックバック

2005年7月30日

<業務連絡> 投資成功ノート アマゾン購入特典について

「内藤忍のお金持ちになる投資成功ノート」をアマゾン経由でお買い上げいただきメールをお送りいただいた方全員に特典をお送りいたしますが、ポートフォリオは7月末時点で計算した最新のものを作成したいと思っています。

皆様に送信できるのは来週中になると思います。当初の予定より少し遅れてしまいますがご容赦ください。私の実際の資産配分を(個別銘柄や具体的金額はお見せできませんが)商品別くらいまでは分類して公開いたします。

本で書いていることと自分がやっていることがどのくらい違いがあるのか、をご覧頂ければ幸いです。

ということで今しばらくお待ちください。

来週末になっても届かないという方は再来週以降にメールをいただければ対応いたします。

投稿者 shinoby : 05:43 | コメント (1) | トラックバック

2005年7月12日

決断力

<業務連絡>
7月10日にご案内しました、新刊本の特典は7月18日0時から24時の間にアマゾンで購入した人だけが対象です。現時点で購入してメールを送られても対象になりませんのでご注意ください。
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羽生善治の「決断力」を読んだ。

将棋の世界の天才が何を考えているのかに興味を持って読んだが、意外にも天才の考えていることは平凡であった。というか、凡人の自分が思っているようなことが書いてあった。

例えば・・・

経験は時としてネガティブな選択のもとになる
直感の7割は正しい
守りたければ攻めなければいけない
情報は集めることよりいかに捨てるかが重要である
才能とは同じ情熱、気力、モチベーションを持ち続けることである
実践することには多くの学びがある
遠回りをすると目標に到達するのに時間はかかるだろうが、歩みの過程で思わぬ発見や出会いがあったりする

といった言葉は将棋に限らずすべてに通じる普遍的なことではないかと思う。

自分がやっている「資産設計」の仕事にしても継続が重要であること、全てに完璧な商品は存在しない、何を捨てるかが重要であること、実践することで学びがあることなどはこの話につながっている。

考えてみれば将棋も資産設計もすべては人生の一部分を濃縮したものではないかと思う。人生という物体をある断面で切った切り口なのである。

「決断力」を読んでいると将棋では流れというものが重要であることがわかる。局面局面で間違えないようにすることも重要であるが、全体の流れの中で対戦相手との対話を行い、自分がどうしたいのかを探していく。そんな自然体のリズムをつかむことができれば周囲との調和から結果を引き出せると考えているようだ。

つまり無理をせず、自分の経験の中から自然に決断を続けていけば良い結果が生まれる、ということだろうか。経験と新しいことへのチャレンジ、集中と継続、情報収集と情報の絞込み、守りと攻め・・・人間とは矛盾した要素をいかに融合させていくかが人生のテーマなのではないかと思うようになった。

投稿者 shinoby : 22:09 | コメント (1) | トラックバック

2005年6月11日

言葉の魔法使い

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マチュアライフ研究所を経営する渋井真帆さんはもう4冊の著書を出しているが、累計では10万部を超えている。彼女の読者は圧倒的に女性、しかもキャリア志向の人でもなく家庭志向の人でもない。仕事もお金も愛もキレイも全部欲しいという向上心にあふれた人たちである。

今回の新刊を読んで思ったことは彼女は「言葉の魔法使い」ではないかということだ。
憧れ分析
不運をよびこむポジティブシンキング
ひとりブレスト
どうしたらできるか発想
女はユンケル剤のような存在に
稼ぎ力
やわキャリ
幸運&美相スパイラル
肌ツヤ、髪ツヤ、小物ツヤ
お金は男と同じ・・・

こんな渋井ワールドの魔法言葉がポンポン出てくる。

渋井ワールドには、はまってしまう人と、受け入れられない人がいる。素直に受け入れる気持ちのある向上心旺盛な人にとっては楽しいものだろうが、ひねくれた性格の人には苦痛を感じる場所だろうと思う。そんな賛否がある彼女自身は自分を必要とする人だけを幸せにすれば良いと考えているようだ。万人に合わせるのではなく自分も相手も気持ちよく付き合える人だけを対象に本を書きセミナーを開催している。

この本も渋井ワールドに入り込める人にとっては魅力満載だが、素直に受け入れられない人もいるだろう。つまり踏み絵のような役割の本とも言えるのである。読んでみて素直に憧れや興味を感じる人は一度彼女の主宰するセミナーに参加してみることをおすすめしたい。

投稿者 shinoby : 23:39 | コメント (3) | トラックバック

2005年4月 7日

「チャンスと出逢うための 人脈大改造」

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<著者渾身の一冊です>
アマゾンのカリスマバイヤーとして活躍された土井英司さんからこの本をお送りいただきました。一流の目利きに30冊の本を選んでもらえるのなら1500円の定価はバリューです。ゆっくり読ませていただきたいと思います。

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また面白い本を見つけてしまった。「チャンスと出逢うための 人脈大改造」である。タイトルも著者も薄っぺらく見えるのであるが、中身は1200円より明らかに濃い。

人脈の作りかたというのがテーマであるが、要するにそれが人生で成功するために最も重要であるといいうのが筆者の主張である。心に引っかかる言葉が次々に出てくる。

人脈は質である
成功者は付き合う相手を厳しい目で選別している
血のつながった親を大切にしない人が血のつながっていない僕を大切にする可能性は極めて低い
人生に革命的な違いを生むのは「到達したいゴール」があるかないか
人脈作りで重要なのは自分の価値とコミュニケーション力
ゴールの設計図は5W2Hで具体的に

実体験で話しているだけに説得力がある。水商売の世界や女性にモテるための本といったジャンルではカリスマ的な人だけに実社会でも使える考え方に思わず納得させられた。

筆者が作っていた、人脈図と価値図を早速自分でもやってみようと思った。

投稿者 shinoby : 21:20 | コメント (3) | トラックバック

2005年4月 2日

伝わる・揺さぶる!文章を書く

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<業務連絡>
資産運用ゼミナールはこちらのページから動画で見ることができます。株式投資で失敗しないための3つの方法を説明しています。「資産設計塾」の内容の復習にご活用ください。
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恐らく書店で見ただけなら、また最近流行の文章作法の本だ、と思って出合うことはなかっただろう。アマゾンのベストセラーランキングでふと目に留まり、レビューを見て購入を決めて読んでみた本である。

この本は言葉という不自由な道具を使ってコミュニケーションをするために必要なことを語った本である。文章力のゴールを「結果を出す」ということに置いて、そのための方法を探っていく。

7つの要件として
意見 一番言いたいことは何か
望む結果 どうしたいのか
論点 問題意識は何
読み手 誰に向かって書いているのか
自分の立場 相手からどうみられているか
論拠 相手が納得する論拠
根本思想

を示している。筆者は論点、論拠、意見が基本になるといっているが、どうだろうか。
私が思うに一番重要なのは、誰に向かって何が言ってどうしたいのか、ではないかと思っている。

本文は意外に骨太な論理的文章が続いているが、実用的で役に立つ。でもそれはハウツーものとしてではなく、今までの多くの文章に欠けていた視点を提供するという意味で役に立つのである。さらに良かったのはエピローグ。プレゼントの選び方という題材から自分という存在がかかわる意味を考える最後の部分は文章作法を越えた名作だと思う。

買うきっかけにもなったのだが、この本はアマゾンのレビューがとても良い。真剣な読者が読んでどう思ったかを知っておくことは本の理解を深める上で役に立つと思う。レビューからもこの本のレベルの高さが伝わってくる。

たった660円。もし読んで本当に気に入らなければ友達に上げても良い。だからこれは買っても損はしない本である。

投稿者 shinoby : 22:46 | コメント (4) | トラックバック

2005年3月18日

成功の教科書

<業務連絡>
2005年3月18日終値(3月1日寄付から運用開始)
プロの運用(1号ファンド) +4.41%
バリュー運用(2号ファンド) +13.05%
TOPIX +2.32%
日経平均 +1.24%

(3月8日スタート 3号ファンド) +4.20%
________________


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普通の公立の中学生を12回の日本一に導いた実績を持つ原田隆史氏の新作「成功の教科書」は旧作を上回るしっかりした構成の役立ち本である。成功の教科書は彼が実践してきた原田メソッドを誰でも真似できるように一般化した形で詳細に解説している。どうやったら成功できるか、の技術論だ。

●成功は技術である
 つまり誰でも学べば実行できるということ

●成功とは、自分にとって価値のあるものを未来に向かって目標として設定し、決められた期限までに達成すること
 自分にとって価値があるかが重要、期限を決めることも重要

●成功の技術を支えるのは「真面目、素直、一生懸命な心」
 心が成功の技術を支える

●目標は他人と比べるものではない、本当に自分のとって価値のあるもの、他人や社会から共感され、受け入れられるものでなければならない
 自分自身の本当にやりたいことを見つけ、それが社会的に価値がある必要がある

●問題は発生と同時に解決を背負っている
準備力の高い人、危機管理に長けた人は解決策を用意できる
 解決できない問題は無いという強い意志があれば問題は解決できる

●思考の量と文字数は正比例する
 書くことによって考え、学ぶことができる

●感謝の先出しをする
 自分から感謝の気持ちを表現することによって心が清らかになって成功に近づく

この原田メソッドがすごいのは、子供の体育教育からはじまったにも関わらず、ビジネス、自己実現などすべての人間の行動に応用できるということだ。この手法のやるべきハードルは高い。しかし、がむしゃらに努力するだけではなくこのような明確は戦略を持ってやることは成功戦略として理にかなっていると思う。

原田メソッドで人生を過ごすことが果たして幸せかどうかは人によるだろう。でも、この中にはたくさんの人生のヒントが詰まっている。すぐに使える武器を手に入れることができる。だから1200円という価格は破格に安い。買って何回も噛み砕くように読み込むと新しい発見があるだろう。

投稿者 shinoby : 20:09 | コメント (0) | トラックバック

2005年3月 1日

人気がないもの X 好きなもの

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30歳からの成長戦略というタイトルであるが、40代でも20代でも充分読むに値する良書である。

ビジネスマンが仕事をしながら成長を続けるための戦略が具体的かるロジカルに書かれている。その中でも一番のポイントは「差別化」というキーワードである。

ビジネスマンが必死に勉強しても疲労感しか残らないのは差別化の要素が無いからだとする。差別化戦略のためには人気の無い分野で一番札を取ることが必要。そこでのトップの地位を守りぬけるだけの経験を累積しておく必要がある。そこまで自分の資源を投入できるためには好きでないと続かない。

だから人気がなく、自分の好きなものを極めれば人には負けない差別化戦略が完成するわけである。

それ以外にもなるほど、と考えさせられるポイントがたくさんある。例えば、一人になる時間を作る、あるいは疲れたら無理しないで休む、という意見は著者のようなコンサルタントとしての成功を収めた人に言われると説得力を持つのである。

2章から5章までの70ページがこの本の「アンコ」である。ここだけでも充分に元は取れる。

<メモ>
インプットではなくアウトプット
 最初にざっと全体に目を通す
 アウトプットに必要なインプットを探して効率化する
部分ではなく全体
 孤独な時間を作る
 最後にどうなりたいかから考える
 過去を捨てる
 一言で言うと、を常に考える
批判より対案
 制約条件下での最適を考える
 もし自分が社長ならどうするか
集中力を磨くには
 仕事ポートフォリオ
 時間管理の手法を学ぶ
 集中ではなく弛緩
相互の付加価値交換が人脈の基本

投稿者 shinoby : 21:08 | コメント (2) | トラックバック

2005年2月24日

人間と企業の共通点

面白い本を八重洲ブックセンターで偶然見つけた。

成長するものだけが生き残る(上原 春男)である。サンマーク出版というのを見て、もしかしたら「脳内革命」系のトンデモ本か、と一瞬不安になったが、著者は工学博士で佐賀大学の学長。怪しげな理論を振り回しているのではない、と安心して読んだ。

内容はいたってシンプルであるが奥が深い。

紹介されているのは成長の原理という5つの原理であり、それについての産業界や人間関係での実例が紹介されている。

<成長の原理>
1.創造・忍耐の原理
2.成長限界の原理
3.並列進行の原理
4.条件適応の原理
5.分離・再結合の原理

ここで問題にされているのは人間も企業も高い目標を設け、それに向かって成長していることが最もリスクが少ないという考え方である。そしてそのために必要なこととして、心地よさという言葉が頻発する。心地よさが提供されている会社、提供できる人は成長することができて伸びる、という主張である。

言われてみれば当たり前のようなことであるが、成長が止まってしまうとその場に留まるのではなく衰退していく、という考え方は新鮮だ。自転車に乗っているのと同じで進むか倒れるかしか人生や企業には選択が無いということである。

また一つのことをとことんやるより多くのことを平行した方が成長する。分離したものを再結合すると成長することができる、といった実例が紹介されており、理論的にではなく実例から納得させられる。

もう一つ興味深い洞察は節約ばかりしている会社は伸びない、という意見だ。電気をマメに消したり、コピー用紙の裏を使っているような会社は創造性が発揮されず枠を打ち破ることができない、という。トヨタ自動車などは例外という考え方なのだろう。洋服も周囲に心地よさを与えるためにはお金を惜しまず良いものを買ったほうが良いと説明している。

大学教授の書籍であるが読みやすく、理科系の学者であるにも関わらず文章は感覚的で意外な感じがする。

とにかく、「自分があるいは会社が成長するために何をしたら良いのか」を知りたい人には読むことをおすすめしたい。

投稿者 shinoby : 21:03 | コメント (0) | トラックバック

2005年2月11日

アマゾンで磨くマーケット感覚

内藤忍の資産設計塾は引き続きコンスタントに売れているようである。

今週のアマゾンのランキングの推移を見ていても、20番台から50番台くらいを動いており、発売当初の爆発的なパワーは無いがまあこれだけセンセーショナルな投資本が出ている中では健闘している数字だと思う。

アマゾンというサイトにはカスタマー・レビューという読者の評価欄がある。これは購入の際参考になるものであるが、今回書き手として自分の本の評価を見ていてとても価値があるものであることをつくづく感じた。

当初☆☆☆☆☆(5つ星)のコメントが8つ並んでいたが、最近追加された下記の2つのコメントは星が4つと厳しくなった。そして内容についてもより突っ込んだコメントになっている。

京都のゆばたろうさんはこんなコメントを書いている。
====
ヒジョーに「まとも」な本。と、感じるのは、それだけ、このジャンルには駄本があまたあるということか。「今、儲けるには何をどうするか?」ではなく「どうすれば長期に渡り(カモにされず)運用を継続し資産を形成できるか?」に主眼をおき、それに適した具体的な商品をピックアップしそれぞれを分かりやすく簡潔に解説している。これから資産運用を始めるため、または今までの投資スタイルを改めるため、良書を物色してこの本を発見された方はラッキーだと思います。

ただ、MONEX証券の内藤氏という縛りのため、紹介はMONEXでの取り扱い商品がベースになるのは致し方ないところか。細かく言うとキリがないですが、もっとコストを下げ、もっと良い商品を選択することは可能です。一つ気になったのが「投資家の使える11の商品」の中に外為取引が紹介されていることです。論理的に有効性を説いていてそれは納得いくのですが、実際の運用とは別物です。頻繁なリバランスを戒めるのであればなおさらレバレッジ取引をこの本で取り上げる必要性はないと思います。
まあ、しかし利益相反の撞着がありながらよくぞ上梓してくれた、という感じか。私の友人にも強く薦めております。独立系の著者の方もがんばってください。(アマゾンコメントを引用)
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もう一人のthorn1213さんは香川県の方であるが、不満点として下記の指摘をしている。
====
1)個人の資産運用において、ローンを組んでまで住宅を取得すべきかどうかは大きな問題だが本書では立場が必ずしも明らかではない。(評者は否定的。)
2)生命保険や変額年金といった保険商品について記述がない。まともな神経の持ち主ならそんな悪質な商品は買わないはずってことか? 警告くらいはしてあげてもいいのでは。
3)中国株やインド株の投信を勧めているが、これらの商品が高額の信託報酬を徴収していることを正当化する理由が示されていない。
4)本邦の市場でREIT(不動産投信)には不当なプレミアムがついているが無視している。本書の推薦通りに買って高値掴みして読者が将来泣いたらどうするのか。「自己責任」かな。

これらの弱点のいくつかは著者がセルサイド(証券会社)のサラリーマンである立場上の弱みに由来すると思われ、著者のファンとしては脱サラしてもっと自由に言いたいことを論じた本も読んでみたいところではある。(コメントはアマゾンから部分的に引用)
====

2人に共通しているのは私の証券会社社員という立場が本の内容に影響を与えているのではないか、との懸念である。これについて簡単にコメントしたい。

BRICs投信の販売手数料についてのコメントが足りないというのはその通りであるが、一方で取り上げた商品がマネックス証券が中心になっているのは自分が品揃えしてきた商品に対する愛着の部分もある。ただしREITのプレミアムについては私も認識しており、本の104ページのグラフの説明、105ページの本文にコメントしているのでそこを読んで欲しい。

しかしこのようなコメントを顔も知らない人からほぼリアルタイムでもらえるというのは極めて健全なWebのコミュニケーションでありとても感謝している。アマゾンのレビューの中には感情的、バイアスのかかった、あるいは些細な間違えなどに突っかかる、とんでもないコメントが時々あるが、そのような偏ったコメントではなく建設的でポイントを突いた内容なのが本当にありがたい。

数年前に出版をしてベストセラーになった方のアドバイスによると、アマゾンに批判的なコメントが掲載されると本が売れてきた証拠であるという。自分の周りにいる好意的な読者以外の人たちが読み始めた証拠だからだという説明である。

私のことを今まで知らないで今回この本を偶然手にとってくれた。そんな人からのコメントは純粋に書籍だけに対する評価とも言える。

論理性の無いコメント、本を読んでもいないのに好き嫌いだけで書いたコメント、は気分を害するが、正当な批判・アドバイスは真摯に受け止めたい。販売部数という量の評価とは異なる質に関してのマーケットからの貴重な声だからである。

投稿者 shinoby : 23:09 | コメント (4) | トラックバック

2005年2月 2日

ウケるブログ

「ウケるブログ」という本を読んだ。ブログを作る人は多いがいかに読んでもらうかのための実践書である。値段が1180円で100のコツが載っているのでかなりのお得感のある本であった。

内容は頷けるものが多い、というか自分が実践していることが意外に普遍的な手法であることが確認できたりする。ネタの探し方、文章の並べ方、レイアウトの方法、文体などオーソドックスなブログの作法がまとめられている。

しかし正直言ってもう一つ何か物足りないものがある。それは筆者の文章が「ウケない」のである。一般化しようとしすぎてせっかくの個性が活かしきれていない。

そしてもう一つの問題はレイアウトである。内容は濃いのであるがあまりに盛りだくさんで何が重要なのか、今ひとつピンとこないのである。そしてせっかくの2色刷りなのに肝心のポイントがよくわからない。

著者と編集者の相性の問題なのか、あるいは編集者の資質の問題なのかわからないが、素材は良いのに何かがずれている。才能のあるバンドとそれを開花させることができないプロデューサーのような感じを受ける。

出版における編集者の存在の重要性を認識させてくれる貴重な書籍ということができる。

投稿者 shinoby : 23:46 | コメント (1) | トラックバック

2005年1月26日

素晴らしい写真

22日のパーティに大阪からわざわざ来てもらったこの方が当日のレポートページを作成した。ここから見られます。

さらにこだわっているのが写真つきのページも作っていることである。それはここからになる。ただしこのページには少し遊びが入っている。IDとパスワードを入れないといけないのであるが、Quizの答えを入力する設定になっている。

(注意)調子が悪いと上手くログインできない場合もある。そのときは何回かやり直してください。

IDは内藤忍が勤務している会社名をアルファベット小文字半角5つで?
わからないかたへヒントはここ

パスワードは内藤忍が胆石の手術をした時出てきた胆石の数は?
こちらのヒントはここ

入力してみると写真付き(約100枚)のページが現れる。しかも小さい写真もクリックすると拡大できるという凝った作りになっている。

作成した岡本さんはカメラとWebのプロ。こんなページを簡単に作ってしまうのだから凄い方です。ちなみに2ちゃんねるでも有名な方です。岡本さんありがとうございました。また2月のマネックス勉強会でお会いしましょう。

投稿者 shinoby : 19:59 | コメント (4) | トラックバック

2005年1月25日

好きなことをやっている人

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「内藤忍の資産設計塾」はお陰さまで好調を持続している。アマゾンでは現在(22:00時点)で31位と引き続き総合でも上位に留まっている。アマゾンはネット上の販売であり、Blogで宣伝している私のような本が有利になってしまうのは否定しないが、書店の販売も「かなり良い」との評価を自由国民社の営業の方からいただいた。

今晩編集の長岡さんが送ってくれた書店の売り上げ分析も全国の主要書店の売り上げが分析してあり、とても参考になる。例えば週末に渋谷のブックファーストに行ってみたら私の本は4階の専門書の売り場に2箇所しかなかった。しかし長岡さんのデータ分析では渋谷のブックファーストはわずか数日で●●冊の追加注文が来るくらい反応が良いらしい。

逆に私のオフィスの近くの八重洲ブックセンターでは一階に2箇所、二階のエスカレーターを降りた正面にはパネル付きで平積みなど計4箇所本が置いてある。売れているのかと思っていたら、期待の割にはもう一息という状態(それでも●●冊は売れているので予想以上だという)。

しかもこれらのデータは23日までなので、24日に日経1面に出た広告の効果は織り込まれておらず、その結果次第では更に期待が出来そうである、という総括であった。

それにしても今回、感心したのは編集の長岡さんの本にかける情熱である。パーティの前日深夜にはアマゾンのランキングを1時間毎にメールで報告してくれ、3位になったときには画面をPDFファイルにして送ってくれた。今回の書店の売り上げ分析のデータを見ても、この人は本当に本が好きなんだということがひしひし伝わってくる。こちらも何だかうれしくなってしまう。

増刷も早々と決まり、こうなってくると次に気になるのは読者の方の評価である。ボリュームのある本なのでまだレビューも少ないが、そのうちに出揃ってきたらまとめてご紹介できればと思う。もちろん今回の作品が完璧であると満足はしていない。批判や意見を素直に受け入れさらに充実したものにしていきたい。

そう言えば昨日のマネックス勉強会にも長岡さんに書籍の販売に来ていただいた。週末の出版パーティやこのBlogですっかり有名人になってしまったようで、たくさんの方から名刺交換をお願いされた、とちょっとうれしそうだった。

またマネックスの勉強会に来ていただく機会もあると思うので、その時には声をかけてあげてください。
「好きなことをやっているのは素晴らしいことですね」と。

(写真は出版パーティで挨拶する編集の長岡さん)

投稿者 shinoby : 21:57 | コメント (1) | トラックバック

2005年1月22日

出版記念パーティ

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本日午後2時から六本木ヒルズのグランドハイアットのジュニパーというお店を貸切り、出版記念パーティを開催させていただきました。

大阪、福岡からお越しいただいた方もおり、約80名が参加する盛会になりました。ご来場の方、ありがとうございました。マネックスの松本社長(私の上司であり大学の同級生)の乾杯の音頭、私の挨拶、編集者の長岡さんの挨拶と続き、歓談の後は伊藤洋一さんとのフリートーク、さらにゲーム(これが異常な盛り上がりでした)、マネープラス編集部からのご挨拶・・・・とあっという間の2時間でした。

私は現地で著者割引販売した書籍にサイン(といっても名前を書くだけです)をずーとしているうちに気が付けばお開きという感じで、皆様とあまりお話できず残念でありました。

その後今回のパーティの企画をしてくれた高校時代の友人で広告代理店勤務の吉田茂さん(通称:大物企画プロデューサー)とマネックス証券の広報担当の牧野さん、編集の長岡さん、そしてガールフレンドの邁華といった面々で事務精算などをして、一日が終わりました。

執筆でお世話になった、バリューサーチの松野さん、DKAの池田さん、DIAMの須田さん、フィデリティの浅見さん、バンガードの宮城さん、FPの中村芳子さんにも来ていただきました。また、資産設計塾を開催してその中からたくさんのヒントをいただきましたが、そんな受講生の方にもたくさんお会いでき、久しぶりの再会を楽しめました。この本が周囲の皆様のサポートによって完成したことを改めて実感しました。

編集者の長岡さんからはまだ公式には決まっていないが、増刷する方向で検討しているとのこと。アマゾンも22日19時現在まだ6位と大健闘しており、紀伊国屋の販売も紀伊国屋経済書ランキングの3位ということで店頭販売も好調のようです。

来週からは月曜日の日経新聞など紙媒体の広告が開始されます。この調子が続くことを期待したいと思います。

増刷になれば初版本は書店から無くなっていきます。初版にこだわる方はお早めにどうぞ。アマゾンで購入の場合の特典は24日の24時までに延長です。

投稿者 shinoby : 20:21 | コメント (7) | トラックバック

アマゾン総合ランキング3位に!

<業務連絡>本日2時から出版パーティです。出席予定者は90名以上いらっしゃいます。開演直前は混雑が予想されますのでお早めにお越しください。

アマゾンからの購入特典の期限は本日24時です。応募方法は2005年01月20日の「アマゾン購入特典発表」をご覧ください。
__________________________________________________________________________________________
深夜にまた編集の長岡さんからメールが届いた。アマゾン総合ランキング(ベストセラーのコーナー、Amazon.co.jp 今売れている本 トップ100はこんな顔ぶれ)でランクが上昇しているとの連絡である。

0:46のメールでは5位、1:21のメールでは何と3位になった。長岡さんはランキングを朝の3時までチェックしてくれた。ありがたいことである。

朝起きて自分でも確認してみると相変わらず3位。上位にいるのは、
1位 「私は結果」 原因の世界への旅  森田 健 (著)
2位 小さな会社★集客のルール ランチェスター経営 ホームページ成功戦略 佐藤 元相 (著), 竹田 陽一 (著)
の2冊である。聞いたことの無い本ばかりである。本当にベストセラーなのだろうか。

アマゾンの数字の中には「何でこんな本が」というものが混じっている。もしかしたら出版社などが順位を上げるために大量注文しているのではないだろうか。書店売りのランキングを見ないとわからないというのはそんなことも理由になっているらしい。

今回の本はそのような操作は一切していない。PRはしているが、宣伝されようが特典があろうが、自分の意思に反して欲しくないものを買う人はいない。買ってくれた方はひとりずつ自分でサイトに入りクリックして買ってくれた方ばかりです。

順位に一喜一憂しているのは私だけではなく出版業界全体のようだ。

まさかここまで順位が上がるとは思わなかったが、こうなると編集者の枠を超えて一生懸命やっていただいた長岡さんに一番大きなプレゼントをあげたいな、という欲が芽生える。自分の力ではどうにもならないことではあるが。

このページを読んでいただいている方からもたくさんの注文があってランキングに貢献していると思う。買っていただいた方にこの場を借りてお礼を申し上げたい。

そしてできれば、読んでいただいた率直な感想をアマゾンのレビューやこのページに寄せていただければ今後(どういう意味か?)の参考にさせていただく予定である。

投稿者 shinoby : 05:57 | コメント (1) | トラックバック

2005年1月21日

アマゾン総合ランキング6位

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<業務連絡>アマゾンからの特典申込、今朝から今までで51件いただいています。たくさんのお申込ありがとうございます。特典は1月末に一斉にメールでお送りしますので楽しみにお待ちください。特典はまだ今でも間に合いますので是非お買い求めください。
__________________________________________________________________________________________

編集者の長岡さんからメールが入っていた。「6位までいっています。すばらしい!」

このページの左下の本の画像をクリックするとアマゾンの画面に入り順位を見ることができるが、朝方245位で興奮していたら、日中どんどん順位が上がり、昼には20位、午後には13位まで上がっていった。そして今6位になっている。このまま深夜になるとさらに順位が上がって、もしかすると・・・。

買おうかどうか迷っている方、どうか今お買い付けしてみてください。損はさせない内容だと自信を持っている本ですから是非!

ところで本はまだ出たばかりであり、購入いただいた方の中でも実物を手にした人は少ないと思う。先週貴重なサンプル版を渡した師匠から最初のレビューが届いた。以下引用である。

====
 (07:31)本を一冊紹介しましょう。このサイトの持ち主である内藤 忍君が書いた「内藤忍の資産設計塾」。この短い文章の中に「内藤 忍」を2回も書かなくてはいけないのは、本の題名に「内藤 忍」が忍んでいるからですが、うーん、最近では資産設計に関して一番まともな、読み応えのある本ではないでしょうか。

 私のようにただ文章を続けて本にする方法ではなく、チャートを使い図表を使いのですから、これは結構、作成・確定に時間がかかっていると思う。そういえば、ここ数ヶ月の彼のサイトを読むと「本作りで苦労した、今こんな事に悩んでいる」とくどいくらい出ていたな.....。その成果がこの本だということです。

 今書店に行くと、100万円が一億円になるだとか、一銘柄で1000万円儲かったとか、ばかな本が一杯並んでいる。まあそりゃそういうこともあろうがな....しかし、まともな本は少ない。そういう中で、手元に置きたい本ではある。地味だが、資産運用、設計を哲学のところからまじめに考え、書いている。

 まあまだ彼は安月給で働いているから、自分ではそれほど資産運用しているとは思えない。証券会社に勤めているという制約もある。しかし、「人気セミナー講師」として、早稲田やその他自社・他所でずっと教えてきたその神髄が入っていると思う。推薦です。
===

師匠には明日のパーティでフリートークタイムにお話してもらう予定になっているが、得意のトークが炸裂しそうで半分楽しみ、半分恐怖である。

(写真は八重洲ブックセンターの2階)

投稿者 shinoby : 22:27 | コメント (2) | トラックバック

アマゾンで購入できます

アマゾンの在庫が入ったようです(21日朝7時現在)。現在(8時半現在)販売ランキングは何と245位になっています。ありがとうございます。よろしければ左下の本の画像をクリックしてご購入をお願いいたします。

本日早朝に早々とお買付&特典のお申込いただいた方、本当にありがとうございました。

投稿者 shinoby : 08:37 | コメント (3) | トラックバック

2005年1月20日

アマゾン購入特典発表

アマゾンから購入していただいた方にささやかなプレゼントを差し上げるということでアナウンスをしようと思ってアマゾンのサイトを見ると資産設計塾は在庫切れになっている(午後11時現在)。20日の午後から本が売れ始めたらしくあっという間に在庫切れになってしまった。

とは言っても約束でもあるので特典内容を発表したいと思う。色々考えた結果、資産設計に参考にしてもらえそうな付録1の目標設定シートの記入サンプル(私が実際に使っているもの)をに決定した。

今年の年初に考えて決めた目標設定シートのうち左側だけを記載しているものです。(右側は資産状況が書いてあるので見せられません。空欄にしてあります。)

皆さんは(1)ビジョンとミッションはきちんと決めて毎日を過ごしていますか?きちんと決めるだけではなくそれを(2)紙に書いて、さらに(3)いつも手帳などにはさみこみ、(4)一覧で眺めることができるようにしていますか?

自分が本当になりたい目標・夢(ミッション)、その手前にある個別の目標(ビジョン)の例としてこの記入サンプルを参考にしていただければと思います。

ちなみに資産設計塾のP.197からにビジョンとミッションについて書いてありますのでこちらも参考にしてください。そして本を購入したら付録のページを切り取って実際に自分の手で使ってみてください。

特典の応募方法は次のとおりです。

<特典>
「内藤忍の資産設計塾」の付録
実際に使っているもののファイルをお申込いただいた方全員にメールでお送りします。(通常のパソコンであれば問題ありませんが、機種によっては添付ファイルが開封できない可能性がありますがその際はご了承ください)

<申込方法>
1.このページの左下にある「AMAZONから注文」にある資産設計塾の画像をクリックしてamazonに入る。在庫があれば注文する。

2.注文が完了するとamazonから登録アドレスに注文確認メールが届く(注文するとすぐに返信が返ってきます)

3.返ってきた注文確認メールの返信を押す。ただし宛先のauto-confirm@amazon.co.jpをshinoby@shinoby.netに変えて送信する。これでamazonで書籍の注文をしたことを私が確認し、特典対象者として登録されます。

4.1月末までに該当者全員にメールで特典をお送りします。

<特典適用期間>
auto-confirm@amazon.co.jpからの注文確認メール(注文を入れるとAmazon.co.jp ご
注文の確認、という件名で届きます)到着時間が、1月20日から1月22日24:00までの方(在庫切れが続くようなら延長します)

という訳で皆様よろしくお願いいたします。

投稿者 shinoby : 22:57 | コメント (6) | トラックバック

アマゾンで購入の特典

今朝(1月20日)からアマゾンで「資産設計塾」が買えるようになりました。そこで本日(夜になると思います)Shinoby's Worldでも購入できるようにアマゾンへのリンクを追加します。そしてその時に購入してくれた方への(ささやかな)特典を発表したいと思います。本当に大したものではありませんからあまり期待しないで今晩をお待ちください。

取り急ぎ業務連絡でした。

投稿者 shinoby : 11:33 | コメント (3) | トラックバック

2005年1月14日

アマゾンランキング

同じタイミングで本を出す取引先の方がいる。仕事のお付き合いと言うより友人と言った方が近いのかもしれないが20代で1冊目。大したものである。この方が書いた「20代・自己資金300万円 サラリーマン大家さん成功の法則」がその本である。24日に書店に並ぶ。

私の本とは対極で、ポイントを絞り込んだ読みやすい本で、経験に裏打ちされた実践的なノウハウがたくさん掲載されている。彼の誠実な人柄が感じられる内容である。

その彼が自分のBlogでAMAZONで販売が始まりましたら、「amazon1位獲得企画」をこのブログで発表したいと思います!と宣言している。私にわざわざメールを送ってくれて、Shinoibyさんはやらないのですか?と聞かれた。

これはこの人なんかが積極的にやっている方法で、通称「本田健方式」と言われるアマゾンでランキングを狙う方法である。

アマゾンで書籍を買うと「注文確認メール」が送られてくる。書籍をアマゾンで買って、このメールのコピーを送るとプレゼントをあげるという手法である。これでアマゾンに注文を集中させて書籍の販売を伸ばし、アマゾンの販売ランキングを上げる。そしてその結果を使って「アマゾン ビジネス書部門で●●位!」といった宣伝文句で販売をさらに伸ばすという書籍の販促手法である。

どこまで順位が上がるのか面白そうなので自分もやってみたいと思い始めたが、問題は付録に何が付けられるかである。わざわざプレゼントを用意する時間も人手もないので、知恵を絞ろうと思い考えたのがこんなものである。ものではなくメールで送れる情報になってしまう。例えば、

●全員に出版の原稿の中でボツになった幻のコラムをメールでお送りします
●全員にShinobyがビジョンとミッションを書き込み実際に持ち歩いている「目標設定シート」のコピーをお送りします
●全員にShinobyの現在のポートフォリオの配分比率をお見せします

といったものではどうだろうか。20日にはアマゾンでの販売も開始されるようなのでそれまでに何か企画を考えたいと思う。こんなのが良いと思うアイディアがある方はコメントに書き込みをお願いします。

投稿者 shinoby : 22:41 | コメント (6) | トラックバック

2004年12月25日

出版パーティ

週末で原稿のチェックが完全に終了した。これでもう後は発売を待つだけになった。編集の長岡さんは風邪をひいて体調最悪の中、粘り強く原稿修正をしていただいた。これで本の内容がグッと引き締まった。

来年、会社の同僚や気の合う仲間を呼んでささやかな出版パーティをしようか、と思い始めた。今回の書籍も仕事を通じて知り合ったたくさんの人たちの協力で完成したものである。最終的な責任はもちろん自分にあるが、アイディアや情報など本当に多くの人に助けられた。

勉強会参加者や早稲田大学オープンカレッジ、イーウーマン、マネーリテラシー研究所、などのセミナーの受講生の方、あるいはサイトをいつも見ていただいている人(お会いしたことの無い方も含めて)も興味がある人には参加してもらえれば、と思っている。会場の人数調整ができればたくさんの人に集まって楽しい時間を過ごせるよう企画を進めたい。現在大物パーティプロデューサー(?)に企画を依頼中である。

ちなみにまだ場所も日程も決まっていません。興味ある方はコメント欄に記入してみてください。(12月26日10:25)

投稿者 shinoby : 22:52 | コメント (15) | トラックバック

2004年12月20日

DVDブックス

個人的に思っている来年のブレイクはDVDブックスである。DVDが普及し、しかも手頃な価格で提供できるようになれば、普及が進み、ひょんなことから大ヒットが生まれるのではないかと期待している。

例えばピアノを習いたい、水彩画を学びたい、といった趣味のDVDはとても役に立つ。鍵盤の押さえ方のコツやスケッチの方法などプロのやっていることを画像で見られれば楽しく学ぶことができる。実はアマゾンでこんなDVDブックを注文してしまったが、これこそDVDならではの価値がある本であると思う。

同じように資産設計もDVDブックスにできないだろうか。今はクラビス社のビデオ/DVDをここから販売しているがこれはセミナーの様子をカメラで収録したものである。会場に行く機会の無い人には貴重なものかもしれないが、もっと具体的な資産設計の方法を収録すればニーズがあるだろう。

ビジョンの立て方、資産設計の目標設定、商品の選び方、アセットアロケーションの方法、積立リバランスについて、銘柄選択の方法・・・などなど実際に数字を作っていく作業を見るのは参考になると思う。

問題はいかに楽しい内容に仕上げるかであるが、これはその道のプロがいるに違いない。「資産設計塾」の評判が良ければ新しいアイディアが実現できるよう企画を立ててみたい。

投稿者 shinoby : 22:25 | コメント (2) | トラックバック

2004年12月17日

八重洲ブックセンターにて

昼休みに京すしでアジとさばのミックス丼(980円)を食べた後、八重洲ブックセンターにこの本を探しに行くと、一階のエスカレーターに売り場をキョロキョロ見回す挙動不審の男性が・・・。と思ったらこの方でした(失礼)。

出版されたこの本の売り場偵察に来ているとのこと。多分お会いしたのは前回の共同執筆本の頃以来でしょうから、7年ぶりくらいでしょうか。人間の顔というのはしばらく会わないとすっかり変わってしまう人もいますが、金沢さんは昔と少しも変わっていませんでした。

自分も来月本が出版されたら書籍が店に並んでいるかそわそわ確認に行ってしまうのでしょうか。きっとそれよりも本を読んで読者の人がどんな感想を持つのかの方が気になってしまうでしょう。販売部数ももちろん多い方がうれしいに決まっていますが、それよりも一人でも多くの人から役に立ったといわれる本になって欲しいというのが一番の願いだからです。

データは間違っていないだろうか、説明の方法がわかりにくくないだろうか。図表は見やすくできているだろうか。ボリュームが多すぎて読んでくれなかったらどうしよう。今から悩みは尽きません。

投稿者 shinoby : 17:42 | コメント (0) | トラックバック

2004年12月14日

出版延期

今日は5時に目覚ましをかけて寝たら、4時に目を覚ましてしまった。6時半まで2時間半みっちりと原稿の修正作業を行うが時間が足りない。銀座線でも赤ボールペンを片手に原稿に側注を書き込みまくり、何とか午後の編集者の長岡さんとのミーティングに間に合わせた。

結局付録のシートの使い方、表やグラフの未完成分、などいくつかは宿題になってしまったが、ほぼ目処がついた。

今回の書籍を担当してもらっている編集の長岡さんはとても熱心な方。仕事のレベルをはるかに超えて一生懸命やっていただけるのでこちらもせっかくだから良いものを、と気合が入ってしまう。その結果、原稿も修正箇所が多くなりすぎて、遂に印刷業者から泣きが入ったらしい。

午後の打ち合わせの後「申し訳ありませんが、発売日を1月20日前後に延期させてください」と依頼された。

こちらは良いものが出来るのであれば数日遅れるのはまったく構わないのであるが、編集の方は社内の営業担当者との関係などもあって大変そうである。申し訳ないことをしてしまった。

それにしても手間のかかる本である。データの検証、データ元への使用許可取り、図表の修正、コラムの執筆、などやることがとにかく多い。240ページの大作である。今現在の自分の持っている知識はすべてさらけ出した。もうネタがないくらいである。

まだ付録のシートの使い方を2ページ書かなければならない。それが終わればこの原稿地獄からは開放されるが別のプレッシャーが待っている。

投稿者 shinoby : 20:59 | コメント (1) | トラックバック

2004年12月10日

原稿最終段階

書籍の原稿作成が最終段階を迎えている。原稿の最終チェック用がようやく金曜日に届いた。全部で229ページになっている。さらにあとがき、目次、索引、そして付録のシートが入るので全部で250ページくらいにはなりそうである。ちょっと欲張りすぎた気もするが、現時点での自分の知っていること、伝えたいことを悔いの無いように全部詰め込んだ。

週末はこの原稿のチェックに終わりそうである。自分だけでは自信がないので、知り合いの方にも手伝ってもらう予定である。例えば今までも有益なアドバイスをたくさんしてくれたDKAの債券部長のK氏や為替保証金取引の会社でカスタマーディーラーを勤めるH氏には該当部分の原稿をチェックしてもらっている。ありがたいことである。

さらに投信会社の方にも無理を言ってお願いをしている。DIAMのSさん、フィデリティのAさん、HSBCのHさん、バンガードのMさん、にはこれから資料を送ってみていただく予定。東証のTさんにもお世話になることになりそうである。

来週の木曜日には最終稿となり印刷用のフィルムが出来てしまう。その時点でゲームセットである。

あと数日であるが、少しでも良いものにできるよう努力を惜しまないようにしたい。ちなみに発売日は1月13日に決定した。このページからも注文できるようにしてみようと思っている。

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2004年12月 2日

「内藤忍の資産設計塾」

出版の準備が大詰めになっている。原稿は連日の5時起き早朝執筆によってようやくほぼ完成となった。とは言えまだ細かい修正作業は続きそうである。週末にはマネーリテラシー研究所の受講生のボランティアの人たちに協力してもらいドラフト原稿品評会も開催する。今更大幅な変更はできないが、気が付いたことがあれば少しでも改善してみたい。

最近私の周りでは出版がブームである。束田さんも1月に不動産投資の本を出すようであるし、マネックス証券からもムック本やらネットトレード本が数冊12月に発売される。また最近ご無沙汰の師匠も3月までには1冊出すようである。さらにネット草創期(1995年頃)からの仲間も小説家としてデビューするようだ。

話を聞いていると皆さん意外に簡単に出版準備を完了している。私の場合はなぜこんなに時間がかかるのだろうか。今回本を書くというのは割に合わない仕事であることが良くわかった。その理由はデータにある。今回のようなデータや図表を多用した本の場合、そのチェックに時間がかかるのである。自分の体験をそのまま文章にする、自分の意見をまとめる、といった作業に比べ検証の時間とコストが大きい。

今週は表紙に使う写真の撮影もあった。さらに付録の「資産管理シート」「目標設定シート」も追加する。果たしてどのような評価を受けるのか、楽しみでもあり半分怖い気持ちである。発売日はこのままいけば来年1月12日になる。

投稿者 shinoby : 21:53 | コメント (3) | トラックバック

2004年11月10日

光文社ペーバーバックス

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センセーショナルsensetional なタイトルに惹かれ、八重洲ブックセンターで慌てて買ったのがこの本である。

かなり乱暴な本で、編集も手抜きで作ったようでまとまりがない。この本などに比べると、表現が大げさで信頼性に欠ける本 not reliable bookである。しかし不動産に対する考えを再度確認させてくれる価値はある。

不動産は購入 purchase と賃貸 rentとどちらがよいのか、は永遠の議論である。様々なシミュレーションでどちらがトクか、という比較が行われる。しかしそれぞれに物件価格、家賃という市場価格 market price があって均衡しているわけであるから現状では市場は等価とみなしている訳である。考えなければならないのは、将来どうなるかという予想の問題 future expectation ではないかと思う。

しかし私が興味を持っているのは将来地価が上がるか下がるかによって購入と賃貸のどちらがトクかということもあるが、それ以上にせいぜいあと30年か40年住む場所としてどこを選ぶのが一番満足度が高いかどうか、である。だからこれから5年で地価が半分になる、といわれたとしてもそれまで待つかどうかは別の問題も考えなければならない。

賃貸には相対的にプアな物件が多くチョイスの無い選択肢というマイナスがあるが移動できる自由がある。購入するとわがままは比較的言えるが流動性が犠牲になり将来のフレキシビリティを失う。どちらがこれからの人生に後悔の無い選択 less regrettable choiceかということである。

それにしても光文社ペーパーバックスの表記はすごい。漢字、ひらがな、カタカナ、英語の4つが1つの文章に混在する世界で初めての文体であろう。このシリーズはヒット作を連発しているようである。今回不動産と共に興味を持ったのはこのような破天荒な企画が生まれる編集部の秘密 secretである。

投稿者 shinoby : 21:30 | コメント (0) | トラックバック

2004年10月25日

手帳の選び方

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どの手帳を使うかは新人の頃からずっと悩んで試行錯誤してきた。新入社員の頃はファイロファックスの手帳を使ったこともあったが、その後銀行が作っている無料の超小型の手帳に代えた。携帯に便利で小さな付属の鉛筆で仕事をしていたが、何だか今度は格好悪い。去年から小型の市販の黒い手帳に切り替えた。これは携帯に便利でそれなりに使いやすいが、これもメモスペースが小さく不満がある。

ということで来年からどんな手帳を使おうか悩んでいたらこのタイムリーなムック本を見かけ早速買ってみた。3色ボールペンの齋藤孝、夢手帳の熊谷正寿、といった人たちの手帳の使い方が紹介されているのが面白くこれだけでも元が取れた。

来年の手帳はこのシステム手帳にしようか、と思いつつ、大きすぎないかな、と躊躇したりしている。

まだ2ヶ月あるが、
●持ち歩きに便利で
●デザインが美しく
●スケジュールやメモがたくさん書き込める

そんな理想の手帳は無いのだろうか。

「手帳200%活用ブック」
日本能率協会マネジメントセンター 編
定価 1,000円

投稿者 shinoby : 21:34 | コメント (3) | トラックバック

2004年10月15日

本のタイトル その後

本の原稿は相変わらず遅れ気味である。仕事がにわかに異常な忙しさとなってきており(本を書くのも仕事であるが)このままだと年内の発売は難しい状況になってきた。そんな中、タイトルだけはたくさんの愛ディアをいただいたので、迷ってしまうほどである。

コメントを書いていただいた方、本当にありがとうございます。日付が昔になると読んでもらえないのでタイトルをまとめて並べてみました。

「負けても納得できる投資術」
「MBAの投資術」
「迷わず考える投資術」
「イケメン講師の投資術」
「投資理論は難しくない」
「超基本の投資術」
「真面目に考えてみませんか、あなたの投資」
「立ち止まって考える投資術」
「13歳からの資産設計」
「資産設計の壁」
「世界の中心で、おカネと叫ぶ」
「人生設計、これすなわち資産設計〜人生カネがすべて〜」
「もうおカネから逃げない」
「マンガでは読めない!本当のM.I.Q.(おカネのIQ)]
「知らぬは一生の損〜資産作りの法則」
「学んで安心!〜マネー運用のツボ」
「投資のプロが教える 損をしないマネー運用の要諦」
「知ったあなたはラッキー!21世紀資産運用のコツ」
「少しずつでもいいから着実に殖やしたい人へ」
「自分の子供に教えてあげたいお金の取り扱い方」
「マネックス流 資産倍増計画」
「資産設計塾」
〜あなたの資産の中身を解明する〜
〜あなたの人生のリスクと資産のリスクを解明する〜
〜あなたに最適な資産の配分を解明する〜
〜誰も教えてくれない本当の投資術〜

ベストセラーのパクリもあるが、意外にナイスなタイトルが並んでいるように思う。でも本は手に取ってもらうだけではなく買ってもらわなければならない。どのタイトルが「買う気にさせるタイトル」なのだろうか。

例えば「資産運用塾」と「資産設計塾」「マネー運用塾」だったらどのタイトルが一番良いのだろうか。こんな場合、編集者の方は字の見た目からはマネー運用、検索することを考えると資産運用、差別化できるのは資産設計、というように考える。でも資産設計だと逆にイメージしにくいのではないかという懸念もあったりして難しい。

いずれにしても来週にはタイトルを固めるようになりそうだ(原稿は固まっていないのに・・・)。今からでも他にアイディアがあれば是非教えて欲しい。

投稿者 shinoby : 22:19 | コメント (11) | トラックバック

2004年10月 2日

本のタイトル

今までマネックス証券勉強会、イーウーマン、早稲田大学エクステンションセンターなどで行ってきたセミナーの内容をまとめてみたいと思っていた。最近、とある出版社の方に興味を持っていただき、原稿を作成し始めている。200ページ以上の原稿を書き続けるのは簡単なようで、内容にこだわるとなかなか難しい。

個人の資産運用の方法について、株式の個別銘柄の投資ではなく分散投資を前提としたアセットアロケーションを通じて長期で目標を実現する具体的方法を伝授する新しいコンセプトの実践本である。

内容を質、量共に充実させるのはもちろん努力しなければならないことであるが、問題は本のタイトルをどうするか、である。

編集者の方のお話では本の販売はタイトル、装丁、そして前書きでほぼ決まるという。著者の知名度や時流に乗っているか、といった要素もあるだろうが、私の場合知名度も無いし、時流に乗っている本でもない。となると自分で努力すべきはタイトルと前書きをどうするか、である。

中でもタイトルは悩みどころである。投資関連の書籍にはセンセーショナルな書名が多い。「誰でも」「絶対に」「簡単に」「自動的に」「サクサク」「1億円貯まる」といったことは絶対に無い、と思ってもそんなキーワードが無いと売れないのが現実でもある。

このコラムを読んでいる方で何かアイディアを持っているかたがいらっしゃれば是非教えてもらいたい。真面目に投資を始めたい、という人の心に届くような書名を作りたいのである。

現状は「資産設計塾 〜 投資の80%は資産配分で決まる」といったアイディアしかない。あるいはアセットアロケーション、といった新しいキーワードを使うのも1つの方法かとも思っている。

コメントありましたらよろしくお願いします。

投稿者 shinoby : 12:41 | コメント (6) | トラックバック

2004年9月 9日

R25

この雑誌の編集をしているという方から最新号を送っていただいた。これは最近流行のフリーペーパーで街角で無料で配布されているのであるが、人気があるらしく発行される木曜日の夕方に置いてある場所にいかないとなくなっていることが多い。

記事を良く見ると記事広告というかスポンサーのついた広告になっているのであるが、さりげなく宣伝する仕上がりになっているところがクーポンだらけのフリーペーパーとは違うところである。

表紙のデザインや紙質がセンスよくまとまっていて、コラムも読み応えがある。無料の雑誌といっても内容は下手な市販誌より面白い。特に気に入っているのはBAR25。ダジャレ係長など意味不明のコーナーもあるが、これで無料は立派である。

まだまだビジネスとして成立させるには厳しいようであるが、これがビジネスとして成り立ってしまったら市販の雑誌の立場はどうなるのであろうか。今は48ページのコンパクトな雑誌であるが、面白いだけではなく役に立つ雑誌になって欲しいと期待している。

投稿者 shinoby : 21:09 | コメント (0) | トラックバック